最近、恒例化してきたフィルム•ノワールの巨匠ロバート•シオドマク監督❗️

知名度低いのか？観てる方が少ないので勝手に普及活動中😁 鑑賞7本目。
このレビュー、Mark 100番GET🙌

今まで観てきた6本とは雰囲気が異なり、イビツな兄妹愛が中心でいささか肩透かしのようなのだが、ラストでしっかりノワール健在、楽しめました👌


◉あらすじ
かつては名家だったクインシー家だが、大恐慌の煽りで落ちぶれ、立派なお屋敷だけが残った。長男ハリーは服飾工場でデザイナーをして家族を養っていた。姉のへスターは未亡人。美人の妹レティは仕事もせず気位だけが高く、ハリーを異様な愛で縛っていた。昔からの家政婦も同居している。そんな4人での生活が当たり前だった。
ある日、NYから出張で訪れたデザイナーのデボラとハリーは瞬く間に恋に落ち、デボラはホテル住まいをして町に留まる。いよいよ結婚を決心したハリー。ところが、2人の仲を嫉妬して阻止するレティ。あまりにもシツコイのでデボラは気持ちが離れてしまう。常に穏やかで平和を望むハリーもさすがにレティに殺意を抱き、老犬の安楽死のためにレティが用意していた毒薬をココアに混ぜるのだった。ところが...


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なぜ《ハリー叔父さん》なのかは、職場での愛称なだけで別に意味はない。
何より邦題がネタバレ🤫

ハリー役ジョージ•サンダースの飄々とした演技が合っていた。町中でハリーは優しいと知られている。裁判が起きて自首するハリーなのに判事も信じない。

ファム•ファタールが2人？
レッティ役ジェラルディン•フィッツジェラルドとデボラ役エラ•レインズの美貌対決✨

気の良い姉と家政婦が気晴らしに出掛けて食べるアイスクリームのコーンの形が可愛い😍アイスを2個重ねるのでなく、横に2つ受け皿があるダブルヘッダーコーン💕


兄妹愛、ロマンス、サスペンス、ヒューマンドラマの後味は...🫶

• #のんchan_シオドマク

呪いのごとく降り掛かる妹の兄への異常愛。

デカブツで心優しい兄は、決断力乏しく、幸せが遠のく。
時すでに遅し。溜まった怒りは消火方法がわからず、静かに爆発する。



途中まで満点。
ジョージサンダース上手い！😆
ジェラルディンフィッツジェラルドのあの狂った目つきも最高😏。


いろいろとやられた。
ほんとにやられた。
マジでやられた。


忘れられない作品にはなったな😅。

同居する二人のややこしい妹。
家族という足枷から逃れられない中年ハリー。
小さな町で夢もあきらめ二人を養っていた彼に素敵な女性との結婚話が…。
　
下の妹レティからもう目が離せない。
次第にエスカレートする歪んだ愛情、呪縛、執念。
優雅さで隠したサディスティックな性格が怖い。
ああ、あの犬。犬までもがあんな目に。
そしてハラハラドキドキのあの事件からの、
　
　「陪審員もそう思うかな」
　
もうこの台詞のシーンすごくいい。
そしてもっとあとで更に凍りつくような場面が！
　
同じ決め台詞が3回違うシチュエーションで使われるのもなかなか上手いです。
家族なのに追いつめたり追いつめられたり思いやったり。その葛藤が見所。面白かったです。
　　
当時5パターンのラストを試写の反応でこれに決めたらしいけれど…。ふーむ。無難すぎる。
あのまま、冒頭も〇〇したハリーの回想から始まるというアイデアもあったらしい。その方がずっと面白いと思うのだけど。