ハリー叔父さんの悪夢の作品情報・感想・評価

「ハリー叔父さんの悪夢」に投稿された感想・評価

加賀田

加賀田の感想・評価

4.0
初シオドマク
ホットココア出てきたのでかなり良かった、4.0
直訳だと奇妙な事件なんだけど悪夢ですわな。いわゆるインセストタブーではないものの近親者のモラハラにも似たやらかしでジャイアントスイングばりに振り回される相当厄介な話し。ラスト付近の詰めるシーンでの瞬きゼロ、滑舌の良さ、完璧な演出だと思う。こわれゆく女の演出は参考にしたのかな?
兄を溺愛する妹。
そんな妹のために結婚出来ない兄だが・・・
ラストの馬鹿らしさ(?)に開いた口が塞がらない。
川島雄三にも似たようなのがあったけど、
この なんちゃって は反則でしょう。
絶対マネしちゃダメ。
結婚したくてしょうがない兄貴とそれを阻止しようとするキ***の妹の戦い。 まさに逆小津。

死刑の直前に 刑務所で会う2人のシーンでの妹のクローズアップの顔がキ***すぎてマジでビビる。
初めての時は衝撃のラストにのけぞったけど、二度目にはラストが余計に感じた。あそこまで衝撃的なのにイマイチ語り継がれていないのも何となく分かる。

映画会社の意向はもちろん、当時は公開前の試写の反応でがんがん内容を変えていたというから本作も恐らく後から無理くり付け加えたラストなのでは。なかったら壊れた魂がぶつかり合うような最高の映画だったのに…。

(以下ネタバレ)


心の病にふせる妹レティのブラコンぶりが本作の軸で、兄の破談に喜ぶ瞬間の表情の素晴らしさはもちろん、その大好きな兄に殺されかけたと分かってからの力強い表情と肥大したハートも最高。

天体観測が趣味の兄が妹殺しを決意する決め手が「広い宇宙からしてみれば、一人の人間の善悪なんてちっぽけで取るに足らないもの」というのが凄い。思わずナルホド!と思ってしまった。

「俺が死んだらピクルスのように骨をアルコール漬けにしてくれ〜♫」みたいな悪趣味な歌も最高。その時、嬉々として毒薬の効き目を話す薬屋の酒呑みで下品そうなオヤジも最高。

使用人なのに先代から長く勤めているせいで家族より上の立場になってしまったおばさんの存在、そして何より面白いのがそのおばさんの彼氏(?)の牛乳屋ヒューゴおじさんは何度も話しには出てくるのにスクリーンには一度も姿を現さないこと。裁判で重要な証言をしたらしいのに出てこない。こういうアメリカンなユーモアは超最高!
キチガイ妹のキチガイぶりが徹底してて良い。
判事の部屋での眼の凄み!
オチには『飾窓の女』より驚く。
takandro

takandroの感想・評価

4.0
B級映画監督としては有名らしい…知らなかった。。
何か1つインパクトが足りない、、恐怖が募っていくような工夫というか…凡庸な終わりは良かったけれども。
2016.8.31@シネマヴェーラ渋谷
《映画史上の名作15》
ブラコンをこじらせ過ぎて、ほとんど毒妹なレティの存在が恐ろしい。

ラストはどうなるのかな?と思ったら、まさかのオチ。
なるほど、最後にレティが「お兄さんは想像力が豊かで…」と言ってたのは、この衝撃のラストに対する伏線か。

ともあれ、最後のハリーの判断にホッとさせられる。

それにしても、アメリカにも名家ならではの苦労があるようで…。