十年を配信している動画配信サービス

『十年』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

十年
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

十年の作品紹介

十年のあらすじ

■「エキストラ」/クォック・ジョン:労働節(メーデー)の集会会場のある一室。2人の男が銃で来場者を脅そうと密かに準備を進めている…。 ■「冬のセミ」/ウォン・フェイパン:壊れた建物の壁、街に残された日用品など、黙示録の中の世界になったような香港で、一組の男女が標本を作製している。 ■「方言」/ジェヴォンズ・アウ:タクシー運転手に普通話の試験が課せられ、受からないと香港内で仕事ができる場所に制限がかかるようになる。 ■「焼身自殺者」/キウィ・チョウ:ある早朝、英国領事館前で焼身自殺があった。身元もわからず遺書もない。一体誰が何のために行ったのか!? ■「地元産の卵」/ン・ガーリョン:香港最後の養鶏場が閉鎖された。【地元産】と書かれた卵を売るサムは、良くないリストに入っている言葉だと注意を受ける。

十年の監督

原題
TEN YEARS
製作年
2015年
製作国
香港
上映時間
104分

『十年』に投稿された感想・評価

本作品制作年2015年の10年後、2025年の未来の香港をテーマに、去年 香港国家安全維持法も整備されたのも記憶に新しいく、益々拍車が掛かる(?)2047年の共産化をデストピアとして捉えた(のか?)五つのエピソード集。


一話目の茶番劇のテロの話や、一番政治色を強く感じた焼身自殺の話の他、タクシーや卵の話までお題に組み込まれた お国柄ならではの 様々な着眼点から描いた作風は 各作品興味深かったですが、親愛なるフォロワーさんのレビューに納得の2作目の標本の作品だけイイ意味で飛び抜けて毛色が違っていてこれだけで単品いけるのでは?と、素人ながらも思いました~。
…かなり難解なのだろうけど…(^_^;

現実問題、事実上の一国一制度と相違無い ちょっと深刻さを増す香港の状況に、少し怖くなってくる映画でした~😅

…まだ色々語りたいけど、これ以上何か言うのは止めとこう~😅
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.6
映画館…
急に隣のおじさんが立ち上がった!
怒りのせいか缶ビールを持った手がブルブル震えている…
その缶ビールをスクリーンに突き上げると(しぶきが少しおれにかかった)
「ヨッコーイ!」
と叫んだ…
ヨッコイというのは広東語のちょっと柄の悪い言葉で「ぶちのめせ!」とか「ぶっ殺せ!」とかいう意味だ。
するとそれに呼応するかのように館内のあちこちで男たちや中には女性まで立ち上がって口々にスクリーンに向かって叫ぶ…

そうここは香港の映画館…
あとから知ることになるのだが香港の映画館ではよくあることだった。

その時、観ていたのは「男たちの挽歌」が大ヒットして大人気だったハリウッド進出前のチョウ・ユンファ主演「監獄風雲」という映画でした…刑務所の看守にいじめにいじめられたチョウ・ユンファが怒りを爆発させる熱いクライマックス・シーンだった訳です。

20代から30代にかけて8年間香港に住んでいました。香港が中国に返還される前…イギリスの植民地だった頃だからもう20年以上前の話ですね💦

当時から映画は好きで香港の映画館によく通いました…
香港人たちにとって映画というやつは日本人にとってテレビみたいな存在でした…

もちろん家庭料理もあるけど外食の方が家で食べるより豊富で安く食べられるという不思議な食文化のせいで香港人たちは毎晩のように家族で町へ繰り出しては夕食のあとは映画観て帰る…みたいな日常がよく見られました。ジャッキーの映画なんかでみんなで大騒ぎ!
そんなわけで映画館の中は賑やかで…笑う…泣く…怒る…驚く…だけどそれをうるさく感じるどころかコンサートのように高揚感を感じさせて…映画がより面白く感じられるのは新鮮でした。

中国とは違ってなんの規制もなく世界中の映画が安く観られたんです…
ただ字幕スーパーが広東語だったので耳と目を総動員して…なんとかなってた気がします。

さて昔ばなしをしてしまいましたが、この「十年」…つまり今の香港映画を観て驚いてしまいました。

映画ってその国の「今」を映し出しますよね…
中国返還後20年の今の香港ってこんなにも閉塞感に苛まれているのか?
とても興味深く面白い5編のオムニバスなのだが、おれの住んでた頃の香港では絶対になかったテイストだと思いました。まるで台湾映画か日本映画を観てるみたいだと思いました。

おれが住んでた頃ウォン・カーウァイ監督の作品も大評判になりましたがなんか外国映画のような扱いでした。

この「十年」おれは3話目の「方言」か特に面白かったです…普通話(標準語/北京語)が出来ずに苦悩するタクシー運転手のお話。おれがいた頃も中国返還をにらんで普通話を勉強し始める香港人がもういましたし、おれも広東語は半分くらいならまだわかるけど普通話は全然解らないので面白かったです。
とにかく5編ともやりきれないくらいに閉塞感に満ちていて…おれはなんだか複雑な気持ちになってしまいました。あの頃の愉快で能天気な香港人たちは元気にしているだろうか?

もしおれが住んでた頃にこの映画が香港で公開されたらみんなどんな反応をするのだろう?

隣のおじさんが急に立ち上がって…
「金返せー!」
って叫んだかも…😁💦
香港で、たった一館の上映だったのがクチコミで広まり、「スターウォーズ/フォースの覚醒」を超える大ヒットになったという5人の若手監督による5つのオムニバス映画。
夜景が綺麗なだけではない、観光客は知らない香港の現実。 映画は2025年(十年後の未来)を予測して制作され、市井の人々の危機感や閉塞感、未来や当局に対する不安、そして希望も描かれている。 何を信じて何を疑うのか、弾圧への抵抗ですら、焦りと不安に支配された空気。
20年以上前、返還前の香港に行った時、そこには日本の若者と変わらず希望に溢れた明るい青年達がいた。 現地ガイドさんや マカオに行く高速船で隣り合わせた若者達だが、天安門事件や日本の文化、工藤静香について話したのを思い出す。 英語が出来る子が入る高校と、広東語しか出来ない子が入る高校に分かれ、英語が出来る高校に入れないと大学に行けない、将来がそこで決まるっていう話をしていた。 私は5話のオムニバスのうち3つ目の作品「方言」に、月日の流れを感じ興味深く鑑賞した。 当時は英語を話せるタクシー運転手より、広東語しか話せない運転手の方が多かった印象が有るので。
面白おかしい映画ではないけど、中国本土では徹底して排除されているという今作。 勇気と覚悟で作られたのだろう。 興味深い作品だった。

『十年』に似ている作品

乱世備忘 僕らの雨傘運動

上映日:

2018年07月14日

製作国:

上映時間:

128分
3.7

あらすじ

僕が生まれる前、1984年に香港が1997年に中国に返還される事が決まった。2014年、香港にはいまだに民主主義はない。自分たちで香港の代表を選ぶ「真の普通選挙」を求めて若者が街を占拠した…

>>続きを読む

ジョシュア: 大国に抗った少年

製作国:

上映時間:

78分
4.0

あらすじ

中国の干渉に断固として反対し、香港の自治権を求める10代の活動家ジョシュア・ウォン。彼の熱い主張に賛同した若者たちが、香港の街で抗議運動を繰り広げる。

罪の手ざわり

上映日:

2014年05月31日

製作国:

上映時間:

133分

ジャンル:

3.8

あらすじ

村の共同所有だった炭鉱の利益が実業家に独占されたことに怒った山西省の男。 妻と子には出稼ぎだと偽って強盗を繰り返す重慶の男。しつこく迫る客に我慢できず切りつける湖北省の女。 ナイトクラ…

>>続きを読む

マルモイ ことばあつめ

上映日:

2020年07月10日

製作国:

上映時間:

135分

ジャンル:

4.0

あらすじ

1940年代・京城(日本統治時代の韓国・ソウルの呼称)― 盗みなどで生計をたてていたお調子者のパンス(ユ・へジン)は、ある日、息子の授業料を払うためにジョンファン(ユン・ゲサン)のバッグを…

>>続きを読む

沖縄スパイ戦史

上映日:

2018年07月28日

製作国:

上映時間:

114分
4.1

あらすじ

戦後70年以上語られなかった陸軍中野学校の「秘密戦」 明らかになるのは過去の沖縄戦の全貌だけではない――。 第二次世界大戦末期、米軍が上陸し、民間人を含む24万人余りが死亡した…

>>続きを読む

希望の国

上映日:

2012年10月20日

製作国:

上映時間:

133分

ジャンル:

3.3

あらすじ

東日本大震災から数年後。長島県東方沖で巨大地震が発生し、長島第一原発が事故を起こしてしまう。酪農を営む小野家は警戒区域の圏外となるが、道一本隔てた隣家の鈴木家は強制退避に。そんな中、小野家…

>>続きを読む

少年たちの時代革命

上映日:

2022年12月10日

製作国:

上映時間:

86分

ジャンル:

3.8

あらすじ

2019年、香港の街はデモに参加する若者があふれていた。 少女YYは、親友のジーユーとゲームセンターで遊び、時にデモに参加する普通の17歳だ。ある日、ふたりはデモに参加して逮捕 される。「…

>>続きを読む