色彩の暴力

• #ヨッシー短編シリーズ

第一声は「SHAZNAかよ！」って言いたくなると思うけど、後はひたすら耽美＆ドラッギー、そしてヨガ。空中に浮遊する眼球、まるで全てを見透かしているかのようで怖いが、映る風景は西郷さん、外濠、靖国、御茶ノ水等々割と馴染みのもの。最後も一礼で終わり礼儀正しい。くるくる、そしてピカピカとお馴染みの発光。

ドグラマグラや薔薇の葬列などで知られる松本俊夫の実験映画。1986年の夏と木々の話。

赤毛の女、ヨガをする男、空飛ぶ目玉、海、サイケデリックなアンダルシアの犬。。。松本俊夫にしては抽象的なイメージの羅列が続く今作は、日本のアート映画らしさが強かったです。ちょっとATGの作品にも近かったと思います。色がいじくり回されているのはいつものことだけど、妄想に焦点を当てているのは少し意外だったし、こういうアングラなものも作れるんだなと感心しました。