いつも女房の尻に敷かれている大学教授の小宮が、突然大阪から上京してきた姪の節子に刺激され、発奮。口げんかをしても引き下がらず、初めて女房に平手打ちをくらわす。それ以来、夫婦の仲はかえって良…
>>続きを読む62歳の尾形信吾は、歳のせいか夜半によく目を覚ます。鎌倉の谷の奥から聞こえる深い山の音に、自分の死期のようなものを感じて寂しくなった。彼は少年時代の憧れの女性だった妻の姉を思い返す。そして…
>>続きを読む伊豆で祖母と暮らしていた小野有子は、高校卒業後に東京の父母のもとへ帰ることになっていた。だが、祖母が臨終の際、自分が実は父の不倫相手との子だと知らされ驚く。後に上京するも、父の家で有子は女…
>>続きを読む彩子(山本富士子)は芦屋に住んでおり、夫の門田礼一郎(佐田啓二)は、学位をとるために京都の大学の内科で研究中だった。ある日、少女を連れた若い女が彩子に面会を求めてきた。「私が産んだこの子、…
>>続きを読む代議士の矢島は、恩師である人見の新しい墓標に詣でた時、孝子に出会い彼女の生活のあらゆる援助を申し出た。家庭教師の名目で隆吉の家の人となった孝子は、子供たちにも慕われ家庭に明かりを灯した。あ…
>>続きを読む父親を失ったブルジョワ一家で、残された妻と未婚の末娘が、結婚している息子や娘たちの家庭に次々に世話になるが、どこでも厄介者扱いされ、仕方なく二人は古ぼけた別荘に住むことになるのだが・・・