デビュー作『マフィアは夏にしか殺らない』が興行、批評の両面で成功を収めたディリベルト監督の2作目は、史実やアイロニーが絶妙に盛り込まれたロマンチック・コメディー。戦時中の1943年、ニューヨーク。レストランで働くシチリア移民のアルトゥーロは、オーナーの姪フローラと相思相愛だが、フローラには許婚がいた。アルトゥーロは、シチリアに住むフローラの父から結婚の賛成を得るために米軍に入隊。シチリアに赴任するが、のさばっているマフィアから命を狙われることになる。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でヤング・ダヴィッド賞を受賞した。