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『父 パードレ・パドローネ』に投稿された感想・評価

kojikoji

kojikojiの感想・評価

3.8
 舞台はイタリア、サルデーニャ島。
 厳しい父によって、小学校を退学させられ、父の厳格でサディスティックな行動に虐げられながら、ガヴィーノは羊の世話をすることになる。20歳になるまで、一切の教育を受ける機会を奪われた彼は文盲となる。
 しかし成長するにつれ、次第に父親に反抗し始める。そんな中、通達により兵役に行くことになる。
 陸軍に在籍している間に言葉に興味を持ち始め言語学を学びたいと思うようになる。
 この映画は、後に著名な言語学者になった原作と同じ題名のガヴィーノ・レッダの自伝である。

#1369
2023年 404本目
1977年 イタリア🇮🇹映画
監督:パオロ・タヴィアーニ、
ヴィットリオ・タヴィアーニ
脚本:パオロ・タヴィアーニ、
ヴィットリオ・タヴィアーニ
製作:ジュリアーニ・G・デ・ネグリ
音楽
エジスト・マッキ

「1900年」の鑑賞後、genarowlansさんの傑作とも言えるレビューに触発されて観ることにしたが、私の感想は全く違う方向に向かった。
 もちろんこの映画の中で、カヴィーノが言葉に目覚めて行く過程は
『「言葉」とは「思考」である』
ことを強く印象づけて感動的なのだが、この映画の父パードレの存在が私の父とダブって、この映画の感想そのものがそのことに振り回されてしまった。
 カヴィーノがもつサルデーニャ島に対する思いは、思い出の中の故郷の島であれば共通する部分もあるが、現在の故郷に対する思いはそれとは明らかに違ってしまっている。

 
 陸軍軍人であった私の父は、軍人としてそれなりの成功を納めていたが、思いもかけない敗戦で全てを失い、自らの夢を追った東京を後にし、母と幼い兄弟が待つ故郷に帰らざるを得なかった。見合いで結婚した若い妻を連れて。
 父は生きていくためにやむなく家業の農業を続けることにした。
 父は軍人で培った厳しさと自分が育った村の慣習に従い、まさに家長として家を支配していた。家での存在は絶対そのもので、食事も家族とは別の配膳が用意されていたぐらいだ。
 父の教育・しつけはこの映画のように殴る
ことだった。もちろん父の言うことをきかないときに限ってなのだか。殴られる子供たちは絶対服従するしかなかった。
 農業の手伝いは学校を休ませてまですることはなかったが、夕方、学校が休みの日は当然のように予定されていた。だから、雨の日の休みに家族で行く映画が何よりの楽しみだったのだ。
 この映画と全く違うのは父の教育方針だろう。父は、教育に関しては目の色を変えて厳しかった。今考えると、それは自分が挫折した夢を子供に託していたからだったと思われる。
 そんな父も、もうずっと昔に亡くなっているのだが。

 私の育った島とサルデーニャ島の貧しさは比較する必要もないぐらい歴然としているが、何か根っこところに共通するものを感じた。


 
lgKaoring

lgKaoringの感想・評価

3.2
これ実話だが、昔の父と子の典型的な関係と言ってもいいだろう。

だけど、お父さん、威厳があるとかそんな事じゃなく、ひたすら怖いだけ。
お父さんの折檻も酷すぎるが、そんな事より鶏さんや羊さんと、あんな少年達が…。
思わず目を背けるシーンもあり(生きてる羊さんを…ギャー!)

そんな事ばかりに気を取られ、気付けばエンドロール。
あれ?何の話だっけ?
父親からの支配に反発し、自分の道を開いて立派になった息子のお話。だよね?
イタリアのサルディーニャ島出身の言語学者の、少年期から青年期までの話。

パオロ&ヴィットリオ・タビアーニ兄弟監督作品。好きな監督です。

少年が通う小学校に、父親がやって来て、羊飼いの仕事を手伝わさせるので、学校はやめる、と無理やり連れて帰るところから始まります。
なんちゅう親や、、でも貧しい国や地域では、どこでもある話。日本でもひと昔前は、、。

そこから、彼が、いやいや羊飼いの仕事を手伝うシーンが続きます。でも、嫌だからサボる、父親に見つかり殴られる、、の繰り返し。今なら児童虐待だけど。

その後、家業は、羊飼いからオリーブ栽培へ、でも外国の安いオリーブが入って価格暴落。気候の変動で全滅〜と苦難が続き、彼は軍隊へ。字も書けないことから、小学校から勉強し直し、大学へ行って言語学者に、、。

貧しくても苦学して学者になった偉人伝のようには、間違っても描かない 笑。

家族のことは全て決める専制君主である父親は、息子にとっては越えなくてはいけない大きな大きな壁。父親を「エル・スール」などのオメロ・アントヌッティが演じます。

結構、悲痛な状況なのに、どこか可笑しい。イタリア伝統のネオリアリズモと大らかなユーモアが融合した、この感触は独特です。

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