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越後奥三面 山に生かされた日々
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『越後奥三面 山に生かされた日々』に投稿された感想・評価

日高や南アルプスと並んで日本で最も山深き場所の一つ、新潟と山形の県境に位置する朝日連峰の最深部、平家の落人伝説も残る小さなマタギの集落がダムに沈む。その直前の数年間、古来の伝統のもとに自然とともに暮らす人々を撮ったドキュメンタリー。日本の基層文化を撮影した貴重な作品。テレビでやってる日本礼賛愛国ポルノ番組では映すことのできない日本の真の姿がここにある。

これが撮られたのは80年代初頭。たった数十年前までこれだけの濃度の文化が残っていたことの衝撃。そしてそれが全て失われてしまったことの絶望。山に生き山に生かされる日々とはどういうものなのか、「自然と共生する」とはどういうことなのか。安易に消費され続けているそのイメージの実態を理解する一助にこの映画はなる。里の人々は良くも悪くも山の恵みに依存し生きている。それはどのような意味を持つのか現代の都会に住む者達には簡単に理解はできない。

例えば1年は同じ1日が365回繰り返されるものではなく、異なる機能を持った各日々の集合体であると実感するのは難しい。収穫期と農閑期の1日は行う仕事からなにから全く異なる1日である。日の長短のように毎日のやることは少しずつ変わってゆく。1年というサイクルの中で祭りなどの行事はしかるべき時期のしかるべき日に行われる。集落を囲む自然がそれを決定する。暦とは本来そのようなものであった。

しかし毎日がフラットに均質化されその機能を奪われてしまった都会では四季すらも感じることは難しい。街の隙間に桜が咲くだけの都会の春と、冬芽が膨らみ山々が日々薄赤色を増して若草が生え始め、虫や鳥や全ての生き物たちが穴から出て世界が色を取り戻し始める山の春は、果たして同じ春なのだろうか。昨日よりも青が濃くなっていく山に囲まれずして果たして夏か。真っ赤に燃え盛る紅葉が縁側越しの視界全てを埋め尽くさずして果たして秋か。降り積もる雪が世界の音を消さずとも果たして冬か。都会に四季はあるのだろうか。今の生活を見返さざるを得ない。

私は南アルプスの麓で育ったが、当時東京から越してきた人が「ここは情報が多い。」と言っていたことの意味が、上京して初めてわかった。東京には初夏を告げる藤の花もマタタビの白い葉も見当たらないし、通学路でヤマブドウやキイチゴの熟れ具合を毎日確認しながら実りの秋を過ごすこともない。都会では今日がどんな日なのか世界が訴えてかけてくることはほぼない。

山から逃れることのできないこの集落の人々は、日々移り変わり行く山々に寄り添って生活を営む。山は毎日その変化を叫ぶ。山が変わるからこそ毎日は異なる機能を持つ。実態としては自然に支配されていながらも自然と寄り添う:「共生」しているように見える。そこに至るまでの文化の地層に圧倒される。人間の歴史の積み重ねとはなんと偉大なものであったのか。それを全て投げ捨てて私達が手に入れたものはなんなのか。日本の都市人口率92%、国土のうち山地は3/4という事実がとても重く感じられる。
3.1
ダムに沈んだ村の記録映画だが、ダムに沈んだことよりも、僻地の山村の村の四季の生活というような民俗学研究の記録映画というような。熊撃ちの猟師や自然のものを分け合って暮らす人々はすでにダムの底に沈んでしまったのだろう。映画館で観ると真剣に見れるがNHKでたまにやる四季折々みたいな映画だったような。虫追いとか都会で生まれ育ったものはわからないでそういう風習を映像で見せてくれる。貴重な記録と言えば貴重な記録映画なのだが、エンタメ要素はあまりないと思う。
3.9
川崎アートセンターにて。
リマスター版『越後奥三面 山に生かされた日々』良かったと共にそもそも日本の風俗や山に唆られるようになったのはここ数年各地で見て回った原風景的なものを「外から」愉しんだ体験からくる無責任なノスタルジーと憧れの賜物なのだと思う、でもそれで良いのだ。
特に奥会津・檜枝岐村の、山々に囲まれた風景と山人料理の感動の記憶が私に無遠慮な「田舎への憧れ」を喚起させ、それは達成されないが為にいつまでも美しい他人事なのである…

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