ワイセツ家族 母と娘の作品情報・感想・評価

ワイセツ家族 母と娘1982年製作の映画)

製作国:

上映時間:60分

3.5

「ワイセツ家族 母と娘」に投稿された感想・評価

屋敷で一人暮らしをしている定年間近の中年男(汐路章)が、職場を解雇されたダンサーの少女(森村陽子)を匿ったことを契機にして、その少女の母親(志麻いづみ)を交えた共同生活を始めることになる。娼婦の血を継いでいる母娘に翻弄される、中年男性の姿を追っているロマンポルノ。那須監督の第一回作品。

「作家性重視の小難しい作品をつくるのは止めるべし!」という、80年代ロマンポルノの方針が決定付けられた時分の作品。生きる目的を見失っている朴訥な中年男の元に、娼婦性をムンムンに滾らせた母娘がやって来て、生活が活気づいていくというドラマ。

地上げ屋(阿藤快)の登場によりピンチに陥る展開が用意されているが、終始ほのぼのとしており、良くも悪くも緊迫感がない。だが、中年男をマゾ気質、地上げ屋の男をサド気質へと性格分けしている点では、コメディとしての見応えが機能している。

マゾ気質に目覚めた中年男が、志麻いづみに足で踏みつけられたり、馬乗りにされたりしながら、自分にとっての幸せを見いだしていく過程が大きな醍醐味。汐路章のかぶりつき演技も素晴らしい。