
かつてサンド・アートで一世を風靡した吉原重三(北林[藤竜也])は、年老いて、今妻・時江(神野三鈴)とともに、人里離れた場所で暮らしている。認知症を発症した時江、度々家を抜け出し徘徊していたが、その度に重三䛿時江を強引に連れ戻すのだった。重三時江と2人でこの家に留まることに固執していたのだ。しかし、ある朝目覚めると時江の姿はどこにもなかった。焦燥感に駆られた重三、家を離れ、20年ぶりに駅に向かう。聞けば、朝一番の電車に老女が乗ったという。 飛び乗った電車で海辺の町に着いた重三。どこまでも続いているかような砂浜を、時江を求めてただひたすらに歩き続ける。そして、砂の斜面を上り詰めた重三が、そこで見たものとは――
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