キープ・ザ・チェンジの作品情報・感想・評価

「キープ・ザ・チェンジ」に投稿された感想・評価

アメブロを更新しました。 『【TIFF2017】「キープ・ザ・チェンジ」(ワールド・フォーカス部門)障害は障がいとなるのか。』 https://twitter.com/yukigame/status/926116449982148613
いち麦

いち麦の感想・評価

5.0
TIFF2017にて鑑賞。自閉症の集団セラピーに参加し出会った男女が惹かれ合っていくラブストーリー。“釣りはいらない”…原題は早くから台詞として出てくるが重い意味を表すのはずっと後になってから。人間関係を上手く築けない人達のやり取りは時に刺々しくハラハラさせる。完璧な人間なんて何処にもいない。でも互いに力を合わせれば何とか生きていける。どストレートながら、この二人だからこその胸熱度。
TIFFにて。
原題を直訳すると『変革をし続けろ』。スラングとしては『釣りはいらない』という意味があるらしいです。

最初は、自己啓発的なサクセスストーリーかと思っていた。が進んでいくにつれ、どうもテーマは、レジリエンスだということが分かった。「回復力」「抵抗力」「逆光力」といった意味があり、心理学では「折れない心」を培っていくことを意味する。

主人公はちょっと個性的。性格も思考も。そして気持ちも。コミュ症のカウンセリンググループへ通わされる。

人間には誰しも強さをもっているが、より鍛えることで、負けじ魂は育ってゆくのだ。

人から言われたら嫌な言葉だけど、「釣りは要らないよ!」と言えるくらい豊かな人生にする事が出来たら素晴らしいと思う。
普通ってなに?を考えさせられる。
相手のこと、自分のこと、ちゃんと受けとめたいときに。
Oriya

Oriyaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの意味が最後にぐっとくる。
すれ違いが痛いほど伝わってくる
ラストシーン前の母親に言う主人公のセリフがすごくよかった。
自分を認め相手を認め、お互いを必要とする意味が一言に凝縮されていた。
東京国際映画祭1作目。EXシアター六本木で鑑賞。平日だったこともあり、お客さんは半分くらい。
題名の「Keep the change」が非常に秀逸で、そのままだと、チップを払うときにお釣りは取っておいてくださいという意味なのだが、ストーリーの最後でなぜこのタイトルなのかがしっくりくる。
ストーリーは自閉症のデヴィッドが問題を起こしたせいで集団セラピーを義務づけられるが、自分は無関係だと考えている。セラピーの中で出会った同じく自閉症でADのサラという女性に心惹かれ、恋愛するが、周囲からは反対され、、という話。
全体を通して静かな雰囲気でプロットを大きく展開していくタイプの映画ではないので退屈な人もいるかもしれないが、キャラクターの心情を非常に繊細に描いている点は素晴らしい。障害を持つ人同士の恋愛を描いた難しいテーマを扱っているが、普遍的なところでは「完璧な人間などいない、だからこそ支え合う必要がある」と言ったところか。難しいなと思いつつも、心が温まるラブストーリー。
2017.10.27
東京国際映画祭 EXシアター
両隣も空いてたしガラガラで快適だった。