アメリカ資本主義の問題点について、ロバート・ライシュが語るドキュメンタリー。
金持ちが政治をいいようにする～云々かんぬん。ロビイストが～なんたら～的な？
ロバート・ライシュという人は、クリントン政権下で労働長官をしていた人のようです。
労働者の権利のために戦ったようだが、政争に敗れて下野したらしい。
似たような映画が多い中、この映画は前向きに終わるところがいい。
エンディングは、なんと！！
ロバート・ライシュが踊るのだ！！
ノリノリで踊り出すのだ。
うーむ。
なんの話だった？

課金ゲームみたいになっちゃった資本主義。

案内役はクリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュ。ライシュが予測したように、格差社会になった現代のアメリカ。中間層の生活は厳しくなる一方で、一部の人には富が集中している現状。さらに集中した富が「献金」などといった形で政治にも影響を与えて、一部の人達に有利な法律作りばかりが行われ、全く問題が解決されないという悪循環を映し出すドキュメンタリー。

資本主義ってものをなぜ多くの人が信じてるかというと、この「ゲーム」は、誰もが平等なルールの元に参加できるという前提があるから。

しかし現状は課金ゲームのように、お金を持ってる人が有利なアイテムを買い、自分の有利なように勧めている。ゲーム内のキャラクターの能力や持っているお金ではない。キャラクターを操作している人間の投資が、ゲームのルールの枠の外から結果を左右しているのだ。

（わかりにくいたとえだなー）

そして多額のお金を払ってくれる課金ユーザーの行いは、ゲームの運営はなかなかNOといえない。運理は現実の世界で言えば政府。課金している人はさすがにゲームのルールを変えろとは言わないけれど、現実の世界ではお金をもってる人は法律を変えろといってくるのだからタチが悪い。

資本主義というゲームに対して「これ勝つやつ決まってるやん。だってルールを好き勝手に変えてるやつがいるし」とみんなが不満を持ちだした現在。資本主義をどうやれば、みんなが納得できうるゲームに戻すことができるのか。

ロバート・ライシュは楽観的で、人々が声をあげることだという。どうにも行きづまったようにみえる資本主義だけど、歴史に学ぶと富の集中による弊害はこれまでにもあったから、今回も有権者が意見をいうことで、変えられるはずだと。そんなもんかねえ。まあ、課金ゲームは納得できなければログアウトすればいいだけなんだけど、現実はそうはいかないから、考え続けるしかないよね。

とにかく良くなってほしいよ日本も。