ぐりんでる

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」のぐりんでるのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます


今作は外国が舞台なので、シビュラシステムもドミネーターもなくPSYCHO-PASSの世界観が皆無に等しい、狡噛の映画。

かつて復讐に燃えていた狡噛は、同じく復讐心に燃えるテンジンに対し「復讐なんて命をかけるほどの価値はないと思ってる」と無価値なものであるという心境を吐露したり、
放浪しながら戦うための道具になっていたと今の自分の状態を省みて憂うところは、1期序盤で常守監視官に「猟犬の習性が染み付いてしまっている」と語っていたのを思い出させ相変わらず啓発的な姿勢が描かれる

花城フレデリカにも心情を看破されたりもして、今回は狡噛の内面にも結構触れていて良かった。テンジンと花城先生ナイス。というかもう花城先生は色々とナイスでしたぁ👍

それから相変わらず槙島に付き纏われてた。前の映画ではブチ切れていた狡噛も、今回は自身の心の声を聞くかのように割と穏やかに応対するあたり、自らの鏡像として受け入れているのか。それともただしつこすぎて受け流し始めたのか・・・
実際、槙島の亡霊というよりは、狡噛の後悔や葛藤、自分の中のもやもやの客観視みたいなものか
どっちにしろもう、もう1人の僕みたい

悪霊は君なのかもなぁ・・・

今回の3部作を経て、3期も始まるようなので
花城先生もいいキャラだし、外務省の目的や狡噛と1係の対面も楽しみすぎるな

悪霊 will return.

ちなみに今回の3作の中ではcase2が一番好きでした!!