近年の日本映画の中でも、最も衝撃を受けた作品のひとつ。
物語は、ごく単純に言えば不倫旅行なのだが、それが思わぬ破格の展開をなしてゆく。
度重なる過剰なイメージ、飛躍、逸脱や切断があるにもかかわらず、…
こんな映画があったんか!という純粋な驚き。貴重な映画体験だった。シリアスで単調に進むのかと思ったらB級アクション的な展開になったり、ATGの匂い漂わせる厭世的なエロスになったり、ベルイマン的な幻想景…
>>続きを読む国境も時空もぐちゃぐちゃとなった世界で、一本の糸に引かれたかのように進んでいく登場人物たちの物語
ポスト311映画かつ「旅」をテーマとしている点は黒沢清『岸辺の旅』を思い出させるが、こてこてのATG…
一生に一度の映画
身体、記憶、死
パリから東京、福島、どこでもない世界の果てへ
死が纏わりつく前半、まるで死んだ後のように生の力で突き進む中盤、そして冥土の境目に辿り着くラスト
紛れもない身体性を…
「すさび」とは「遊び」と書いて「成り行き任せ」の意がある。本作はタイトル通りの「すさび」映画。まるで自動書記のような岩名雅記監督のイメージの氾濫は、孤高の映画作家・金井勝(「無人列島」「王国」)か高…
>>続きを読む日本人男女がスクリーンで語る台詞そのままに「ノスタル」な空気溢れるムードが気持ち良い。
モノクロームもカラーもどちらの味わいも見事にATG風、既視感ありまくり。爺さんと孫娘も芝居も小劇場→ATGやっ…
はっきり言って最高である。観終わってから数時間経ったが、興奮覚めやらぬとはこういう事だったのか、、、
過去のとびきり冴えてた映画作品や監督を思い起こさせるとてもシブい前半。
細かく場面を転回させなが…