舞台女優に一目ぼれした大富豪による恋の奮闘を描いたロマンティック・コメディ作品。
イヴ・モンタンが主演、マリリン・モンローがヒロインを演じ、トニー・ランドールやウィルフリッド・ハイド＝ホワイトらが共演。　

大富豪のジャン=マルク・クレマン（イヴ・モンタン）は、小劇場で彼をネタにした演劇が公演されることを知り、リハーサルを見学しに行く。
そこでクレマンは女優のアマンダ・デル（マリリン・モンロー）の演技を観て一目惚れしてしまう。
しかし彼女には息の合った舞台男優（トニー・ランドール）がおり、さらには夜間高校にも通っていたため、夕食に誘っても断られてしまう。
彼女の気を引くために、クレマンは劇場に出資して俳優として彼女と共演する機会を作る一方で、コメディ・歌・ダンスの専門家による特訓を受けて彼女の気を引こうとする…　　

モンローの劇中ステージを中心に構成されており、ステージ衣装を纏った彼女の歌や踊りを満喫できます。さらには彼女の甘美な歌声にはうっとりです。
レイマンが彼女の気を引こうと必死に奮闘するもライバルの舞台男優にいいところを奪われてしまう。レイマンの努力は空回りばかりで、彼女の心をなかなか掴むことができずに滑稽です。
ジョークネタを金で買ってまで彼女の前で披露するなど必死です。
ユーモアを交えながらロマンスが繰り広げられる。
はたして大富豪のクレイマンは彼女の心を射止めることができるのか注目です。　
「卒業できるかしら　学校の友達が驚くわ」　

2023.4　NHK BSPで鑑賞（字幕：篠原有子）

• #聖ティモシー教会
• #夕食
• #エレベーター

ジョージ・キューカーという監督ほど、女優の持つ魅力を最大限に引き出せる名人はいないだろう。
グレタ・ガルボ、キャサリン・ヘプバーン、イングリッド・バーグマン、ジュディ・ガーランド、オードリー・ヘプバーン…など、 “Woman's Director” と呼ばれた彼と組むことで、輝きを増した女優は数多い。(何故かグレース・ケリーがいないのが不思議！)

そして、本作のモンローもまた然り。
時に美しく、時に愛らしいマリリンをたっぷり楽しめる。
タイトルの「恋をしましょう」のほか、コール・ポーターの「私の心はパパのもの」など、数々の名曲も耳に心地良く、さらにミルトン・バールやビング・クロスビー、ジーン・ケリーといったビッグネームが“本人役”で登場するのも見逃せない。

撮影中にマリリンとモンタンが恋に落ちたのも、彼女の魅力をさらに引き出したキューカーの“魔法”のせいであるとすれば、十分納得出来る。

133 2023

何はともあれマリリン・モンローのチャーミングさに尽きる。可愛いんだから仕方ない。
資産家が自身の風刺劇を偵察に行ったら、舞台女優(モンロー)に一目惚れしてしまうが、彼女は共演者に夢中で…というお話。
広報のコフマンもいいキャラしてた。

恋をしましょう/ Let's Make Love.と言いながら、実のところ「僕の気持ちを分かって」に近い。でも現実も皆そんなものなのかも？
資産家の身勝手と不器用を笑いながら、歌って踊って、明るいミュージカル映画でした。
痛快さは『紳士は金髪がお好き』の方が好きかな。