
タクシー運転手は、ある1組のカップルを乗せる。 カップル2人はお互い不機嫌な様子でそっぽを向いていた。 女は無言のまま、タクシーを降りて、夜道を一人歩く。 ラジオでは、パーソナリティが初恋に悩む中学生の相談に乗っている。告白の勇気が出ないらしい。 乗客の男も運転手に、心境を静かに話し始めた。 TOKYO SKYTREE ® を舞台に交錯する、パラレルストーリー。
京都の嵐電の街。鎌倉からやって来たノンフィクション作家の平岡衛星は、嵐電の走る線路のそばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話を集める取材を開始する。そこには、衛星と衛星の妻・斗麻子が、且…
>>続きを読む海外で働くことを夢見て勉強に励む紗枝。母と暮らす家の庭には、亡き父が娘のために植えたハナミズキが大きく育っていた。ある日、紗枝は漁師の父を手伝いながら高校に通う康平と出会い恋に落ちる。やが…
>>続きを読むあの日僕らが見たものは、真実か幻かー。 2036年、世界的な写真家・藤居亮介が琵琶湖に帰って来た。彼が向かったのは、博物館に展示された恐竜の模型。それは、かつて「ビワッシー」ともてはやさ…
>>続きを読む夏期講習での登校日。悦子のクラスでは“宇宙人が呼べるかもしれない”という話題で盛り上がり、「宇宙人を呼ぶ会」を行う事に。
高校3年生の秋。写真部の僕達は、なんでもない日々を、なんでもなく過ごしていた。あの頃の僕達はまだ幼くて、過ぎる時間に抗えないまま、ただ立ち尽くすことしかできなかった。進路とか、夢とか、恋愛…
>>続きを読む生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。津波に流された夫は帰って来ない。それでもいつか夫が戻って来…
>>続きを読む宝塚~西宮北口間を約15分で走る、えんじ色の車体にレトロな内装の、阪急今津線。その電車に、さまざまな「愛」に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた。電車内…
>>続きを読む