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盆唄
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目次

盆唄の作品紹介

盆唄のあらすじ

2015年。東日本大震災から4年経過した後も、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」消滅の危機にひそかに胸を痛めていた。そんな中、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた盆踊りがフクシマオンドとなって、今も日系人に愛され熱狂的に踊られていることを知る。双葉の人々は盆唄を披露すべく、ハワイ・マウイ島へと向かう。自分たちの伝統を絶やすことなく後世に伝えられるのではという、新たな希望と共に奮闘が始まった。やがて故郷と共にあった盆唄が、故郷を離れて生きる人々のルーツを明らかにしていく。 盆踊りとは、移民とは。そして唄とは何かを探し求める200年におよぶ物語―。

盆唄の監督

盆唄の出演者

原題
製作年
2018年
製作国
日本
上映時間
134分
ジャンル
ドキュメンタリー

『盆唄』に投稿された感想・評価

今年もまた3.11がやってきました。
もう8年になるんですね。

『ホテル・ハイビスカス』『ナビィの恋』の中江裕司監督が福島県双葉町を舞台にしたドキュメンタリーを作ったと聞いて劇場へ。中江監督といえば沖縄のイメージなんですけどね。中江監督の10年振りの作品らしいです。

この映画が撮影されたのは2015年ぐらい。避難区域になっていて町に戻れない人たちは散りちりになって生活している。

避難している人々はたまに故郷へ戻る。バリケードで入り口を封鎖されていて町に戻るには許可証がいる。時間制限もある。

戻った町は3.11から時間が止まっていて、壊れた家は壊れたまま、割れた道路は割れたまま、逃げたペットは野生と化して我が物顔で暮らしている。

”戻る”ということに関してみんな諦め気味で、もし住めるようになったとしたら戻りますか? という質問の答えも、”戻りたい派”と”戻らない派”が半々くらい。

そんな中でも、町に戻るのは難しいけれど、町に伝わる”盆踊り”だけは後世の人たちに伝えたい、という気持ちが町の有志たちにはあり。

そんなある日、ハワイの日系人社会で100年以上を歌い継がれている”フクシマオンド”というものがあるのを住人たちが耳にする。

”双葉町の盆唄”もハワイで踊ってもらおうと住人たちは行動に移すが…。

って流れ。

もちろん、抱えているものはそれぞれ大きくて、悩みもたくさんたくさんあるんだと思うけれど、町の人たちはとにかくパワフル。

途中。”双葉町の盆唄”のルーツが描かれるアニメーションが挿入されているんですが、そのアニメパートの声優さんがとても豪華なのも見所です。

実際に盆唄が歌われ、人々が踊るシーン。じわっときました。
ドキュメンタリーの力をじんわり感じるられる作品でした
KUBO

KUBOの感想・評価

3.6
1月6本目の試写会は「盆唄」。

我が心の映画「ホテル・ハイビスカス」の中江裕司監督10年ぶりの新作は、沖縄を離れ、なんと福島の「盆唄」にフォーカスしたドキュメンタリー。

福島の双葉町は原発事故による帰宅困難区域。住民は散り散りになり祭りも開けず、伝統の「盆唄」に継承が危ぶまれていた。

そんな中、ハワイ、マウイ島に、明治初期に福島から移住した開拓民の子孫が「BON DANCE」として祭りを継承していることを知る。双葉町の人々は、マウイ島の日系人たちに「盆唄」を教え、いつの日か子孫たちが故郷に帰れるような日が来るまで「盆唄」をハワイの地で受け継いでいってくれることを願う。

途中、手描きタッチのアニメによる、加賀から移り住んだ相馬移民のストーリーをはさむなど、ドキュメンタリーとしては斬新な演出。

ラスト、散り散りになっていた避難区域の町々が集って櫓太鼓を復活させるクライマックスでは、故郷を故郷たらしめるものは「文化」なのだ、ということを強く感じさせてもらった。

沖縄は離れても、そこに住む人たちの唄や踊りに魅入られ、被災地を文化という切り口から描いたのは中江監督らしい。

上映終了後のトークでは、たくさんの撮影秘話も聞かせていただき、私の質問にも答えていただいて、感動しました。

願わくば、「盆唄」がこのフィルムに記録されたまま消えてしまうのではなく、100年後でもいいから故郷で復活してくれることを願います。
mi

miの感想・評価

3.5
福島とハワイを舞台にした、盆唄(盆踊り)をめぐるドキュメンタリー。
2015年から取材をはじめ、福島の復興が進んでない現状と、もう帰ることはできないと諦めの気持ちが垣間見える登場人物たち。

福島からの移民で日系人が多いハワイに、伝統を一度預けるという名目で、双葉の伝統の盆唄を伝えにいく。
福島とハワイの意外な関係を初めて知った。
流れ着いたポールが、世界が繋がっていることを象徴しているようで、感慨深かった。
にしても、ハワイの人たちのパワフルな踊り。
日本ではもうこんな光景見れないことに危機感を感じずにはいられなかった。

中盤のアニメーションが秀逸。
先祖から伝わってきたことが大切なファクターの一つであり、監督の伝えたいことが伝わってきた。

先祖も、ハワイの移民も、そしていまの避難民たちも「よそ者」として扱われている。
特に、災害により故郷を失った福島の人たちには、いつかその故郷で盆唄を響かせることを願わずにはいられなかった。

そして自分自身も故郷を想わずにはいられなかった。
不思議なドキュメンタリーだ。
狭い東京を見渡しついため息がもれた。

しかしながら、作品に関してはもう少し登場人物減らして掘ったほうがいいと感じた。
どこに軸があるのか掴みづらい。
ラストも、そのままの演奏でいってればいいものを、それ用に撮って声まで足したりしてたので、最後の最後に興ざめしてしまった。
これは非常に残念。
避難生活のはずの横山さんと今泉さんの家があまりにも豪邸だったことも、ちょっと違和感を覚えてしまった。

2019劇場鑑賞24本目

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