『鷺娘』 しんしんと雪が降る水辺の柳の下に、蛇の目傘を差した白無垢姿の娘がひとり佇んでいます。 娘は実は道ならぬ恋に悩む白鷺の精。一途な恋心を綴っていきますが、 いつしか白鷺の姿に戻った娘は、遂げられぬ恋に苦しみもがき、降りしきる雪の中息絶えるのでした―― 『日高川入相花王』 人形浄瑠璃を歌舞伎舞踊化した「道成寺物」の作品で、人形振りでみせる趣向となっています。 恋する安珍を追って日高川の渡し場にたどり着く清姫ですが、船頭は川を渡してくれません。 安珍への嫉妬と恨みの激情を燃やす清姫はついに―。人形遣いを尾上菊之助が、船頭を市川九團次が勤めます。
大正末年の1926年。新派の劇作家・松崎春孤は、落とした付け文が縁で品子という美しい女と出会う。その後も3度続いた奇妙な出会いを、パトロンの玉脇に打ち明けた松崎は、品子と一夜を共にした部屋…
>>続きを読む人間国宝であり、世界に愛される稀代の女形・坂東玉三郎。彼が時代について、演技について、東京について、そして自分自身について語る、ドキュメンタリー。 [収録演目] (1)舞踊「鷺娘」(お台場…
>>続きを読む裏店の⻑屋で筆づくりの内職をして糊口をしのぐ浪人・小谷善左エ門は、同じ⻑屋に住む船頭の吉蔵から、一緒に暮らすお峯の様子を見張るように頼まれていた。元は船宿の女将と抱え船頭だった 2 人は、…
>>続きを読む当代きっての歌舞伎役者で誰もが知る女形のスター坂東玉三郎。虚構と現実をないまぜにした幻想的な作品を得意とするダニエル・シュミット監督が、女形という特異な存在を通して、ジェンダー、生と死、そ…
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