昨今話題作へ出演が続くコン・ユとパク・ボゴム共演のSFアクション映画。
あらすじから少し気になったので鑑賞。
コン・ユ演じる主人公は、元特殊工作員だが、ある事件をきっかけに引退し、今では病に冒された身体だった。
そんな彼に、人類の希望ともなるクローンの青年、ソボク(パク・ボゴム)の護衛という仕事が舞い込む。
仕方なしにその役目を務めるが、実はそれは仕組まれた罠であり、真実は実に辛辣なものだった。
というお話。
設定やテーマは悪くない。
クローンにも意思はあるのか、という、これは今後の現実に大いに関わってくる内容だろうし。
ただ、もったいない、の一言だった。
アクション映画、とするならば、もっとカーチェイスシーンや敵との対峙シーンに重きをおいて、派手にやり散らかしてほしいのになぁ、と。
逆にドラマ部分に注力するのであれば、もっと二人それぞれを掘り下げてもいいのでは?
どっちにも振り切れていないのが目立って中途半端な出来だった印象。
どちらにも感情移入しきれないんだよなぁ。
うーん、と思いながら観る感じだった。
個人的には、何かになりたい、というソボクなのに、あのラストは結局何にもなれずに終わったのでは?と。
あの行為がそれとイコールになるとは思えず、そのセリフが大切なのであれば、ストーリー上読めてしまうと思うけれど、コン・ユをどうにかするとか、ね、なんかやり方あったよなぁ、と。
もやもやしてしまう終わり方だし、そのセリフがないのであれば良かったのかもしれないと思う。
そうしたら、クローンを作ることの弊害、みたいな部分は昇華できてたのかなぁ。
もったいない、に包まれた作品。
記録 : 2021年90本目。