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Les fantômes du chapelier(原題)
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『Les fantômes du chapelier(原題)』に投稿された感想・評価

katoyu
4.6
2026年劇場鑑賞151本目。
シネマテークにて、大寺さんの講義付きにて鑑賞しました。いやぁ、これはまた面白い作品でした。鑑賞することができてよかったです。原作者のジョルジュシムノンにも大変興味が湧きました。そして、シャブロル監督の力量に感服しつつ、エンタメ作品としても充分楽しめる、そんな良作でしたね。話はもう異常な感じで、冒頭からクラっとくるんですが、変に虚構感が無く、写実的に描かれている感もあって、サスペンス感は半端ないです。シャルルアズナブールと言えばなんといっても、ピアニストを撃て、ってことですが、こちらでの快演もよかったです。2本目、3本目に参加できないのがとても残念ですが…
4.0
2026年のシャブロル祭りは、以前から上映を続けている大寺眞輔さん主催の新文芸坐シネマテークのお陰で継続中だ。1982年に公開された本作は、エレーヌサイクル期と、MK2のカルミッツがプロデュースした90年代前後との間にあたる。それゆえか、シャブロルらしさと、敬愛するヒッチコックやラング的要素が自由に混ざりあい、とても面白い。

ジョルジュ・シムノンの小説が原作で、「ベティ」でもシムノンを元にしていたのを思い出した。「裏窓」の様に道路を隔てて暮らす二人が中心に描かれている。それは帽子屋を営むブルジョワのラベと、移民で貧しい仕立て屋のカシュダスだ。行きつけのバーでは殺人鬼の話題で持ちきりで、カシュダスは向かいのラベが犯人だと疑っている。

犯人を探るミステリーではなく、犯人であるラベとカシュダスの関係にフォーカスしている。妻を殺し、その友人たちを手に掛けるが、殺人衝動に飲み込まれるラベが描かれつつ、それを疑うカシュダスはインフルエンザに罹り命の危機にまで至る。なんとも皮肉な関係は「いとこ同志」の変奏のようでもあった。
reb
3.4
「新文芸坐シネマテークvol.57/クロード•シャブロル特集Part7:闇の奥へ」で鑑賞。

老舗の帽子屋を営むラベは連続老女殺人事件の犯人で、病気で寝たきりだった妻を殺して生きてるように偽装していた。
向かいの仕立て屋カシュダスは、ラベの正体に気づくが‥。

原作はジョルジュ•シムノンの、シリーズものではなくロマン•デュール(硬派の小説)と呼ばれる一連の作品のひとつ。

ついカッとして奥さんの首絞めちゃったけど、妻の誕生日に学生時代の友人たちが集まるので、それまでに全員殺さなくちゃと、殺人に勤しむラベを演じるミシェル•セローがコミカルで可笑しい。

マネキンを奥さんに仕立て、部屋には誰も入れず、食事は毎回2人分無理して食す。
使用人の少年や家政婦への、奥さんいるよ〜偽装はあからさまで完璧。

シャルル•アズナブール演じる、向かいの気弱なカシュダスは異変に気づき、毎夜ラベの行きつけのバーや暗い路地裏をせっせと尾行する。

しかしラベはそんな彼の行動を百も承知で、まるで共犯者かのように歓迎し、嬉しそうに後をつけさせる。
これは、移民として地道に生きながらも、地域からは孤立しているカシュダスへの友情(同情)なのか。

毎夜の尾行の緊張のせいか、雨に打たれ風邪をひき、なんとカシュダスは‥。

一方、最後のターゲットがもう亡くなっていたことから、殺しへの欲望が暴走し始めるラベ。もう犯行を見守ってくれる相棒もいないし‥。

この辺の男たち御用達の娼婦を演じるのは、デカくて白くて透明感溢れる美女オーロール•クレマン。
最期の表情はびっくりだけど、ちょっと出てる舌さえ美しい。

やっぱシャブロルは、みんな変態ちっくで面白い。

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