クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉の作品情報・感想・評価

クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉1969年製作の映画)

HATCHET FOR THE HONEYMOON

製作国:

上映時間:90分

4.0

「クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉」に投稿された感想・評価

Cem

Cemの感想・評価

5.0
主人公のジョンが間抜けで面白かったw
キメ顔で 俺はクレイジーだ!何人も殺してる 等、最初に自己紹介するところから間抜けで笑えるw

妻を殺したら、妻の霊にずっとまとわり付かれます
他の人には霊が見えるのに、ジョンには見えないっていうのが面白いw
これじゃあ他の女も寄ってきませんw奥さんを応援したくなります★
奥さんはお金の為に離婚しなかったのかな

ウエディングドレス、マネキン、美しいモデルさんたち
ジョンの家の中もベルサイユ宮殿のようで、豪華✨

適当な字幕でも難しくないストーリーで楽しめる映画ってほんと大好き★

妻を殺すときジョンの頭にベール付けてたのも面白くて良かったw
子供時代のジョンは可愛かった〜

似たようなお話は他にもあると思うけど、こちらはゴシックでゴージャスでとても美しいです
冒頭の列車の場面から大好きな空気びんびん。猟奇殺人者の話かと思いきや幽霊の話だったー。調理用の出刃庖丁についた血をウェディングドレスで拭い、鏡をみながら異常者宣言する主人公。幽霊として夜中じゃなくていきなり朝食の席に初登場する妻、ここ最高。階段の下からの登場も良い。主人公の過去のトラウマ話がいらないくらい幽霊妻のキャラが濃い。焼却炉の扉が開く場面やマネキンだらけのウェディングドレス部屋の撮影、いきなりのズームインズームアウトも素晴らしい。ディストーションの効いたギターのビーンビーンって音や(子連れ狼でもこの音あるよね)やたらロマンチックな曲など過剰なサウンドトラック。主人公に2回も「家にいるだけなのになんでそんなに汗をかいているのですか」としつこい刑事。
BELARUS

BELARUSの感想・評価

4.3
殺害の際、盆に凶器をのせてくる美学。英題が内容を端的にあらわしている。花嫁ごろしの撞着が、華美な映像にのみ反映されて、哲学的なテーマに下手にふれぬところがよい。人を殺したあとに、余韻の美酒とばかり、ロマンティックなスコアをながす感覚も、好ましい。
吉良吉影的な殺人鬼の男が主人公のこの作品、好みとは少し違っていたものの、冒頭の殺人シーンのようにメルヴィルとヒッチコックを掛け合わせたみたいな演出はサスペンスフルかつ視覚的な面白さがあって良かった。

ウェディングドレスだらけの部屋とか良い意味で気持ち悪い描写が多かったのも変態的で良い。(狙ってやってる感も少しあったけど)

長さも程良い具合で、だれるどころかこのサイコな作品をもっと堪能したいと思わせるくらいの満足度が最終的に得られることとなった。

というかサスペンスフルな視覚的演出といい神経を刺激するような音の演出といい、やっぱりダリオ・アルジェントはマリオ・バーヴァの影響を強く受けているような気がする。
花嫁を狙って殺してくマザコン男が自分が殺した妻の亡霊に苛まれる話。
まぁまぁ。バーヴァの作品の中では色彩か弱く画の力は余りない。
とは言えマネキン部屋の絵的な気持ち悪さはなかなか良かった。
妻の幽霊が自分だけではなくみんなに見えるというのが斬新笑
yuki

yukiの感想・評価

4.0
ウェディングドレスで着飾った女性のみを手にかける変態的な美学を持つ、狂気を内に秘めたイケメン紳士風の殺人鬼が主人公。憎しみ合っているのにも関わらず、「絶対に離婚しない」という妻との暴言に満ちた不和な生活、陽の光に照らされた優雅な朝食シーンでそれをやるのだから面白い。警部との対話や、ドレス部屋に女を招いたとき等、フルショットからカメラがぐーっと顔にクローズアップしていく演出が不気味で良かった。多用される瞬間的なズームイン/アウトが映画のリズムを崩さないのがマリオ・バーヴァの凄いところだなぁと思う。
戸棚からギラッギラの出刃包丁を取り出し、オルゴールをかけながら、人形のように綺麗になった女を殺しに臨み、死体を愛でるようにしながら焼却炉に放り込む一連のシーンが素晴らしすぎて見とれてしまった。煙突から上がる黒煙は、中野量太の某映画のラストシーンが、如何に演出を分かっていなかったかを体現するには十分な不穏さだった。ただ、緊張感や緩急含めて、やはり列車映画だったオープニングが一番面白かったな。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.8
結婚式前の花嫁を殺しまくるサイコ殺人鬼と
そのサイコ野郎に付き纏うメンヘラ女幽霊。

イタリアホラー界の巨匠マリオバーヴァ監督によるスラッシャー(+心霊ホラー)。ジャーロの傑作『知りすぎた少女』『モデル連続殺人』のあとの作品でありながら、ジャーロではなくスラッシャーとして製作した興味深い作品。残念ながら日本版はVHSのみ。

「僕は異常者だ。既に5人の花嫁を殺害した」という主人公ジョンの独白からスタートする本作。主人公は花嫁を殺害しなければならないという強迫観念に近いものに突き動かされている。そして主人公の殺人衝動が湧き上がる時に常にこちらを凝視してくる少年(幻覚)が象徴的に付き纏う。

普段はウエディングドレス製作会社を経営する主人公ですが、大量の花嫁姿のマネキンを会社の地下室に隠し持っている。マネキンを押し倒しキスをする異常性や亡くなった母親に向ける倒錯した感情等、のちの『マニアック』に通じるものを感じさせる。

また、この主人公は沢山の花が植わっており鳥が囀る温室も所有しているのですが、殺害した女性たちの死体をその温室に埋めて隠していて、前述の会社の地下室とともに、正常に取り繕った表向きの姿とその奥底に隠し持つ異常性の表裏一体な関係を舞台をもって表現している。ちなみに邦題になっている焼却炉はこの温室にあって、そこで死体を焼いたりしてるわけです。

殺人対象を背景的に捉えて凶器のある場所へとカメラを動かすことによる殺人の決意を表す演出とか、女性を殺害する時にその女性の顔が真っ二つに割れ、主人公の亡くなった記憶が奥から現れたりする映像表現で主人公が殺し続ける動機を観客に伝えるとことかバーヴァらしくて好き。水が赤色へと変わっていくことで殺意が湧き上がるのを表したり、殺人と記憶の回復を赤と青で表現したりというのも良きですね。

本作の根底にあるのは多分女性に対する不信。それは子どもの頃の母親の記憶(現在はこの記憶を失っている)に起因するもので、自身を異常なまでに束縛するうえに人間性まで否定する妻との関係性がドン底まで冷え切っているところにも現れている。だから結婚を控えた花嫁をターゲットにしている。そして唯一惹かれた女性とも…(T . T)

母親に対しては異常な愛情を感じさせる主人公ですが、肝心な記憶を(恐らく自ら)封印したにもかかわらず、その記憶を取り戻すために花嫁を殺すという矛盾してるようにも捉えられる倒錯しきった心理状態が本作の異常性を際立たせている。

どうやら本作はバーヴァ自身の結婚生活への不満を反映させた作品らしいです…(^_^;)そんなパーソナルな夫婦関係を扱った作品に自分の息子ランベルトバーヴァを関与させてるというのが笑えます。親のそんな事情なんて知りたくもないやろうに…。

そして作中で主人公が見ている映画は本作と同じマリオバーヴァ監督の傑作オムニバスホラー『ブラック・サバス』の2話目『吸血鬼ウルダラク』。作中で自分の映画を流すってなかなか珍しいですよね(笑)ちなみに『吸血鬼ウルダラク』は愛情の強さと吸血衝動が比例するお話。映画が流れているテレビの電源を切って殺人に向かう主人公はどこか象徴的。

今まで見てきたバーヴァ作品の中ではあんまり好きな作品ではないけど、バーヴァ自身はお気に入りなようです(笑)

このレビューはネタバレを含みます

ウエデイングドレスの製作会社を営む主人公は
子供の頃、母親が殺される瞬間を目にする。
母親を殺した犯人を思い出すため犯罪に手を染めるのだが…



     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


        ネタバレになるので
↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。  ↓




レビュー放置していたため再鑑賞。
母を殺害される現場を目撃していながら犯人を思い出せない主人公
その反動か、ウエデイングドレスを着た女性を殺害する瞬間
当時の記憶が蘇るのものの犯人の顔を思い出す事ができない
事件の真相をつきとめるため殺人に手を染めてゆくが…
紐解かれてゆく遠い記憶
母から妻への執着へと変わる視点
まるで二つの物語が成立しているかのような予想もしない展開
ハンサムでオシャレな主人公
彼を取り巻くマネキン
奇妙な展開も私は好きでした。
イシ

イシの感想・評価

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イタリアクラシックゴシックホラーのバーヴァせんせーによる69年に撮られた呑気な映画。「血塗られた墓標」も結構綺麗な映画やったけどこれもいわゆるB級っていうよかオシャレムービーみたいにはじまったので意外やった。
内容は、ファッショナブル感あふれるけど実は殺人鬼です~っていう主人公がマネキンを沢山ならべた部屋に花嫁衣装を着た女の人を何度もつれてきて~云々っていう、ありきたりホラー。