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コリーニ事件のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ある日ドイツ在住の普通のイタリア人が国内財界の大物実業家を殺害する。彼は動機については固く口を閉ざしていた。新人弁護士の主人公は国選弁護人に選ばれイタリア人の弁護を引き受けるが、そのあとに被害者の実業家が自身の恩人だと知る。調査進める主人公は次第に恩人と加害者の過去の秘密に迫っていき......という話。
ベストセラー小説の映画化らしい。

知らないうちに恩人を殺した相手の弁護を引き受けた主人公が、恩人とその遺族への愛情と使命感との狭間で葛藤しつつも犯人の悲しい過去の謎を追うストーリー。サスペンスとしても人間ドラマとしても非常に重厚で見応えがあった。
悩みつつも恩人や法律家としての恩師を敵にまわして真実を追求する主人公が調査のため自分を捨てた実父を頼るのもユニークだった。後半は犯人であるコニー二の悲しい境遇とドイツの暗部を暴きだす展開で目が離せなかった。主人公は犯人の心を救ったのに、ラストは物悲しい(>_<)

凶器はルパン三世で有名なワルサーP38だったが、一般人が手に入れるの困難な銃なのね。
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