『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』を撮ったアベル・フェラーラ監督の長編デビュー作。
電動ドリルでホームレスを次々ぶっ殺すホラー映画っぽいですが、売れる前の若手監督さんのデビュー作によくある、自身の不安とフラストレーションを時代性と共に衝動的に映画化した感じのやつです。

70年代のニューヨークの吹き溜まりに集う人間たちが描かれています。主人公は才能はあるけどいまいち作品を仕上げられないコンテンポラリーペインターのレノ（フェラーラ監督自身）。最高傑作になると信じてバッファローを主役にした大作に向かい続けています。いやーこれが丁度いい塩梅の絵画！ちゃんと当時のアートっぽくてそれでいていい具合に野暮ったい。
どうしても作品が仕上がらないことでイライラしていたレノ、同じアパートにロックバンドが引っ越してきて夜な夜な練習するもんだから余計にイライラがつのります。さらには彼女にも愛想を尽かされ、何もかもうまくいかないことにブチギレたレノは、そこらへんにいるホームレスを電動ドリルで血祭りに上げるのです！
そんな事して溜飲が下がるのか分からないですが、これが癖になっちゃって夜な夜なホームレスをドリルで殺していくのですよ。

電動ドリルって脳天のいいところを上手くやってくれないと、腹とかズブズブされてもすぐ死ねないから地獄の苦しみを味わいますよね、きっと。凶器としてはほんとやだな、電動ドリル。
頭狙うならインパクトドライバーの方がトルクがかかって早めに頭蓋骨に穴開くよね。でもこの映画使ってるやつはドリルドライバーだし、チープな腰巻きバッテリーだから大したパワーも無さそうだし、時間かかってるし痛そう！

どうもこのドリル、やっぱ男性器のメタファーとして使われてるんですよね。男性的衝動の根源は性衝動と言わんばかりに。

結構音楽がかっこよかったり、映像のアングラな感じとか不潔そうな主人公とか、ドロドロした質感の映画で、悪くなかったです。
中盤までは俺を見ろ！っていう売れない画家の焦燥感と怒りの塊をぶちまけてる感じでしたが、ちゃんとスラッシャーホラーとして落とし前を最後につけたのは評価できます。

フィルマに2種類あるけど長さ的にこっちでいいのかな

何もかもが上手くいかず、何かがプツンと切れてドリルで人に穴を開けまくるやばいやつの話

なんか全体的に汚い🤮特にピザのシーン🤮
うさぎのシーンから勢いつくかなーと思いきやまだまだ続く退屈シーン
開始50分、街に繰り出したぐらいからようやく
バス待ちシーンの酔っ払い男、違った意味でちょーヒヤヒヤした、、、ああいうの駅とかにいる（笑）
周り気にしながらちょっとずつブスって刺すのなんかおもしろかった（笑）

もろ80年代のスプラッターって感じで観なくてもいい映画でした（笑）
何回も寝落ちして観るのやめようかと思ったけど後半まで観ちゃってここでやめるとなんか悔しいから頑張った（笑）

70年代のスプラッター。

都会の夜の狂気を凝縮した様な、怪しくいかがわしく血なまぐさい作品。
主人公の描く絵もバンドの演奏も劇伴も不安にさせられる。

監督が主演もやってるということで監督自身を思いっきり投影してるんだろうなという内容。
ものを作る人の苦悩や日々のストレスとそれらが狂気を生み出す様が描かれている。

深夜に1人で観たいタイプの映画。