生長の家の信者の家に育ち、早稲田大学では左派学生と闘った生粋の右翼活動家・鈴木邦男。17歳の時、愛国党党員だった山口二矢が、当時の日本社会党委員長を刺殺する映像に衝撃を受け、「愛国」に身を捧げることに目覚めたという鈴木。大学時代には、今の日本会議の前身となる全国学協の代表にまで登りつめるもまもなく失脚。その後、自らが右翼運動に引き入れた早稲田大学の後輩、森田必勝が25歳にして三島由紀夫とともに自決したことに衝撃を受け、政治団体・一水会を立ち上げる。政治的・思想的な挫折と葛藤を繰り返す中で見えてきたのは、自らが訴えてきた「愛と正義」、「愛国心」でさえも疑い、そして異なる意見や価値観を持つ人たちの言葉に耳を傾けることだった。 出演しているのは、右翼活動を共にしたことがある雨宮処凛や、一水会代表の木村三浩。そして映画監督でもあり赤軍とも関係が深い足立正生。北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の蓮池透。元オウム真理教の上祐史浩。そして、松本麗華や鈴木を助ける邦男ガールズと呼ばれる女性たち…。現在、76歳の鈴木は、異なる意見や価値観を持つ様々な人たちといまだに交流を続けている。カメラは2年間、鈴木の思想遍歴を辿りつつ、彼らと交流する姿を捉えていく。本作は、数奇な運命を生き抜いてきた鈴木邦男の素顔に密着したドキュメンタリー映画だ。
2022年7月15日に創立百周年を迎える日本共産党。経済最優先の新自由主義をおし進める自由民主党が長く政権を担う日本において、左派政党として独自の立ち位置を貫いてきた。 コロナ禍が続く20…
>>続きを読む1968年に大学の不正運営などに反対した学生が団結して始まった全国的な学生運動、特に最も武闘派 と言われた東大全共闘に、言葉とペンを武器にする文学者・三島由紀夫は単身で乗り込んだ―。伝説と…
>>続きを読む三島由紀夫は文筆業の傍ら、民族派の若者たちを組織化し、有事の際に自衛隊と共に決起すべく訓練に励んでいた。しかし、警察権力の前に自衛隊は出動の機会すら得られない日々が続く。そして、いら立ちを…
>>続きを読む当時、フリーのテレビディレクターだった作家の森達也が、家庭用デジタルカメラを手にさまざまなオウムの施設に足を運ぶ。荒木浩広報副部長へのインタビューを中心に、起こる出来事を淡々と捉えていく。…
>>続きを読む連続在任日数2822日を誇った歴代最長在任総理大臣・故安倍晋三。総理退任後も、凶弾に倒れるまでキングメーカーと称され、群を抜く影響力を維持していた。タカ派的な外交政策と所謂“アベノミクス”…
>>続きを読む1999年、森達也監督が再びカメラを手に退去直前の足立区のオウム施設を訪れた。3年前にはここまで日本社会が急速に劣悪化するとは思わなかった、と。そこから見えたのはオウム排斥運動に関わる住民…
>>続きを読む慰安婦たちは性奴隷だったのか?強制連行は本当にあったのか?慰安婦問題論争の日・米・韓の中心人物にインタビューを敢行し、激しく対立する互いの主張を丁寧に聞いていく。さらに、多くのニュース映像…
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