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ゆうなぎ
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『ゆうなぎ』に投稿された感想・評価

tetsu
4.0
ムーラボで鑑賞。

東京の建設現場で働く大翔(ヒロト)。
会社勤めをしている大吾(ダイゴ)。
それぞれの環境で自立した生活を送る2人の若者。かつて、高校の同級生だった彼らの人生は再び交錯しはじめる...。

瀬戸かほさん演じるヒロインが悲しみに押しつぶされそうになったシーンで、寄り添うように流れる羊文学さんの音楽。
この使われ方だけで、MOOSICLABとしては成功しているような気がしました。

いや、しかし、本音を言うと、今年のムーラボ史上、最も過小評価されてしまった作品大賞という気もしますね、これは...。本当に悔しい...。
(ちなみに、僕は大好きでした。)

実は本作、単作として楽しめる作品でありながら、監督が撮った前作『なみぎわ』の正統な続編でもあるといった珍しい作品。(主演と友人のキャストも前作から引き続いている。)

そのため、前作を観ているのと観ていないのとでは、作品に対する印象が全く変わってしまうということが起きていました。

その中でも、とりわけ大きかった要素が2つ。
それは「1カット」と「主人公の父の存在」です。

「1カット」は前作の短編にて採用されていたもので、「重大な決断を迫られる2人の学生の数分間」を切り取るために使われていた手法。
しかし、本作で描かれるのは数日間の物語で、撮影は通常通り、カットを重ねる方法へと変化しています。
前作を観ていた僕としては、その部分に少し物足りない感覚を味わったのですが、そこで本作が用意したのがクライマックスのある展開。
人生を左右する数分間を共に過ごした2人が数年の時を経て、別々の立場になり...、 という一連のシーンからは、前作を観ていたからこその感慨深さがありました。

また、「主人公の父の存在」も本作において重要となる部分。
前作では救いようのないクズ人間として描写され、主人公の人生を苦しめていた彼。それを踏まえて、本作を観ると、前作とは違う父の姿に、何か感じるものがあるかもしれません...。

ちなみに、かつて関わっていた上映会 で、監督が伝えていた話によれば、前作製作のきっかけは「18歳での選挙年齢引き下げに合わせ、大人と子供の境界線を描きたかった」ということだそう。
そう考えれば「責任感を持ち、現実から目を背けないこと」として、大人を再定義した本作には、監督の思想の成長を感じられるような気もしました。

というわけで、21歳という同世代の監督が描くからこそ、共感する部分が多かった本作。
前作を観ていないと十分に楽しめないという点では少し惜しい作品のようにも感じましたが、羊文学さんのファンや、監督と同世代の人の中には、心に刺さる人もいるように感じる作品でした。

2024/8/7 追記
#シリーズ:長編デビュー作 を追加しました!
ムーラボ2019開幕!ってことで、初日から短編2本長編2本観てきましたよ
いやな、本年はラインナップ見ても特別これは観てぇぞぉ!なる作品が無く(特別招待枠は気になるん多し、たっくん監督作や、阪本監督、松本監督のん観に行けるかな?)、とりあえず行けるヤツは手当り次第に観にいこう精神での参戦ですが…
とりあえず初日の4作でそれなりに良かったんは本作「ゆうなぎ」くらいやったわ!ゲラゲラ、めちゃ疲れた〜、ゲラゲラ

ちょいマンネリ気味の妙齢カップルにいろいろ起きんよ、って話

いやな、別にこれもめちゃ面白かった〜、とはならんのよ、家で観てたら多分途中でスマホ弄り出すヤツ、でも劇場で観たからこそ、あ、意外とおもろいやつ…なって良かった思うわぁ
けっこう淡々とした作品でな、将来は自分のお店を持ちたい花屋さんで働く彼女と、夢も無くただ日々淡々と建築業で働く彼が主人公なんですがな、別に彼女が元彼と再会したり、彼の裏の顔は殺し屋だったり、ゾンビパンデミックが起こったり、劇的な展開はいっさいございません!
その代わり、彼女が花屋を辞めて就職するか悩んだり、彼が同僚とピリピリしたりします、あ…劇的なこと!彼には不仲で音信を絶った父親がいるのですが…

そうな、家族や仕事、特に転職とか考えているマシンボーイにはいろいろと考えさせてくれる作品でしてね…
特に刺さったんは、そうなぁ…藤原季節演じる彼の職場の先輩な!仕事中も飲みの席でもサングラスを外さず、変なビールの飲み方をする藤原季節!あんな先輩のいる職場はイヤやなぁ…なったわ!何あのジョッキの持ち方!きもちわる!
あとな、漁師になるなら川瀬陽太くらい色黒やなきゃ様にならんよなぁ!なった!色白肌弱マシンボーイには無理!

ちなみにムーラボなんでもちろん舞台挨拶付き、登壇したヒロイン役の女優さん瀬戸かほさんが可愛すぎてビビった、スクリーンで観てる時は全くそうは思わんかったんやが、生は可愛すぎてビビった
まぁたいていの女優さんって生だとスクリーン越しより数段可愛くなるじゃない?もし生の葵ちゃんとか見たらマシンボーイってば目ん玉潰れる思うわぁ、金玉ギュゥゥゥなって目ん玉エクスプロージョンする思うわぁ!ぺろぺろぺろぺろ

しかし、ムーラボ毎回オープニングムービーで守里ちゃん見れっからめちゃぺろぺろするわぁ
今年は期間中にあと何本観れるかな?何回守里ちゃんにぺろぺろなれるかな?
eye
3.8
ゆうなぎ(2019)

地続きの毎日 特に変化もない

欲望もなく 質素で淡々とした日々

そんな中でも人々を取り巻く
環境や世界は変化し続けている

当然ながら気持ちも少しずつ変わっていく

人は大体いつもの同じルーティンで生活してる

劇中の登場人物(宮嶋大翔)なら

・起きたらまず顔を洗う

・それが終わったら台所でタバコを吸う 

・吸い始めてから換気扇をつける

・ティファールのスイッチを入れ湯を沸かす

・トースターでパンを焼く

・パンにはジャムをつける

そういった小さなルーティンを日々繰り返す

一方で仕事や人間関係にも小さな変化が起こる

それは やがて大きくなっていく

ストーリーの言葉を借りるなら

>日常に小さな変化があったって、大きな変化があったって、それでも日常は続いていく。

家族のこと 親友のこと 恋人のこと

心の中に踏み込まれたくなかったり

あえて知られたくなかったり

不器用で話せないことがあったり

山のように沢山ある心の翳りを尊重したり
はたまた しなかったり

時にはそれを

「すれ違い」

と呼びながら生活してる

要するに何が言いたいかというと

一緒に暮らしてようがいまいが

"お互いに同じ気持ちでいること"

"同じ方向を向き続けること"

それらは とても難しい ということ

互いの気持ちを無理にすり合わせるようなことは最終的に互いに心がすり減ってしまう

時間をかけて寄り添っていくこと

そういう重要性をこの映画は感じさせてくれる

向き合うことに怯えてずっと逃げてきたけど
向き合うことで傷つくことばっかりじゃない

喪失と再生がしっかり描かれている

そしてこの映画の主人公 宮嶋大翔は
父親としっかり向き合うことになる

大翔がお酒を飲まないのは小さい頃に
父親に暴力を含むトラウマを植え付けられた

そういう反動から

彼は酒の席でもお酒を飲まないし
あえて そういう場に行かない

父親の散骨間際
何気なく海辺で缶ビールを飲んでたけど

父親を弔うことや今までの気持ちに
整理をつけることが出来たのだろうか

映画のテーマソングはタイトルの" ゆうなぎ "

今 飛ぶ鳥を落とす勢いの羊文学(バンド)

相変わらずキレイな声の繊細の隣には
ファズ エフェクターのおかげで爆音が鳴ってる

ギター 一本で人をかき乱すような
はたまた心の中に寄り添うような

"ゆうなぎ" はそんなアイデンティティを模索する この映画のテーマソングだった

今後リリースされるであろうその時に改めて
楽曲の歌詞を深く読み込んでみようと思う

音楽を聴かない大翔が音楽によって

新たな世界を垣間見るであろうラストは

希望を映してる

続いていく日常の中に

"幸福"

という気持ちが新たに生まれることを願う

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