さっこ

プロミシング・ヤング・ウーマンのさっこのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

実際に起こった大学のレイプ事件が元になっている。
裁判官はプロミシングヤング「マン」の未来をこんなことで潰していいのか?と言ったそうな…。
また、伊藤詩織さんに酷いことをした山口敬之の卑劣な事件を思い出した(世界的に有名になったので参考にしてるかも)。

とにかく女性は気をつけて😣男はみんなみんな一皮剥けば異常性欲者です。





でもここではMeTooや性搾取とかは置いておいて、それより自分が感じたことを書く。


本作には3人、精神がおかしくなってしまった人が出るんだが、一人はニーナ、次に弁護士、そして主人公キャシーである。

3人も登場するのは多いし、その人たちの描写がねちっこい。
だからこれが本作の裏テーマかなと思った🤔




洗練された脚本に回想シーンは出てこない。本作もニーナが回想シーンで語られることは一切ない。
その弊害として、キャシーがなんでそこまでニーナのために動いているのか伝わらない。

しかし、このへんのバランスは意図したものだろう。
実はキャシーとニーナの間にはそこまで深い絆はないのかも。(※一番下に追記あり)
というか、どんな深い絆があっても、キャシーのために自分の人生を、男に対する制裁に使うなんて間違っている。

そもそも親友のニーナが酷い目に遭って亡くなってしまったことと、キャシーが友だちも恋人も作らず、フリーターしてることとはなんの関連性もないのだ。


要するに、キャシーはニーナの件のショックで精神のバランスを崩してしまった、ということだ。
服装も痛々しい😣





また、最近の映画は表面的に見えることと実際が違う。


クライマックスの展開では、アレがあっさり外れてピンチになる。
これわざとだよね…。
ラストで主人公の「事前用意」がわかるんだけど、あの備えは「転ばぬ先の杖」ではなく「転ぶことを前提とした杖」だったんじゃないかな。

つまり、あのラストは主人公が望んだことなのだ。
単なるタトゥーでは消せば終わりだし、アレしないと相手に決定的なダメージを与えられなかったのだ。

主人公のやってきたことは表面上はポップな復讐なんだけど、実はもっと酷いことをしていると思われる(=制裁がどの程度の暴力なのか分からないし、復讐としてレイプさせた可能性も捨てきれない)ので、物語上その報いとしても、あのラストは仕方ないと思う。

そして、病んでしまった人間が「自ら終わらすこと=○○」を選んだとも言える。





ということで、本作は自分にとっては、精神がおかしくなってしまった人の話だった。

正しくは性搾取は復讐する側もされる側も誰も幸せにはしない、とかそういうメッセージかも知れない。
だけど自分としては、「鬱になるな」というメッセージとして受け取った😣

;)  
↑これアメリカのウィンクの顔文字らしい。





※追記
あ、キャシーとニーナは恋愛関係だったんですね🤯
さっこ

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