
この宇宙のどこかの惑星のどこかの町の小さなお話。 チャッピーという流行病のせいで人々は毎日少なくなっていくある惑星。 その地で墓守のヒトシは毎日墓場で死人のために穴を掘り、赤い旗を立て続けていた。 人里離れた場所で、誰とも干渉せず、誰にも急かされず、ヒトシだけの時間が流れていた。そんなヒトシの前にふらりと現れた「赤いシャツの男」。嫌がるヒトシを尻目にヒトシの家に棲みついてしまう。まだ病気になっていない死を待つ人々らの 1 人、「絵を描く女アカリ」もやがてヒトシの家に棲みつくようになってしまう。 「墓守のヒトシ」と名も知れぬ「赤いシャツの男」、「絵を描く女アカリ」の時間が始まる。