この宇宙のどこかの惑星のどこかの町の小さなお話。 チャッピーという流行病のせいで人々は毎日少なくなっていくある惑星。 その地で墓守のヒトシは毎日墓場で死人のために穴を掘り、赤い旗を立て続けていた。 人里離れた場所で、誰とも干渉せず、誰にも急かされず、ヒトシだけの時間が流れていた。そんなヒトシの前にふらりと現れた「赤いシャツの男」。嫌がるヒトシを尻目にヒトシの家に棲みついてしまう。まだ病気になっていない死を待つ人々らの 1 人、「絵を描く女アカリ」もやがてヒトシの家に棲みつくようになってしまう。 「墓守のヒトシ」と名も知れぬ「赤いシャツの男」、「絵を描く女アカリ」の時間が始まる。
東京オリンピックを約2年後に控えた2017年、12月30日。ゴミ処理工場での夜勤を終えた人々は帰らず遊んでいる。上司の足立さんとの不倫関係に思い悩むタニちゃんは、いつしか既に死んだはずの元…
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>>続きを読む北二郎が所属していたサークル「気球クラブ~うわの空~」には、さまざまな思いを抱いた若者がたくさんいた。あれから5年。リーダー・村上が事故死したという悲報を受けたことを機にメンバーが再び集ま…
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