ヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」のBBCによるドラマ版。Amazon Prime Videoにて現在配信中

1961年製作のデボラ・カー主演の「回転」、ハリウッドリメイク版「ザ・ターニング」を立て続けに見て、原作読んでいないので、全く異なる出来具合に戸惑っていたところ、フォローさせていただいているRinさんから、この作品が原作に比較的近いかも・・とご親切にお勧めいただいた。

なるほど、流石、BBCだけあって、視聴者に解釈を委ねるような要素を極力排し、丁寧なストーリーテリング。

何と言ってもヒロインの家庭教師役には「ダウントン・アビー」のメアリーで世界的に知名度を上げたミシェル・ドッカリー、オリジナル版、ハリウッドリメイク版でも登場しない精神科医役に同じく「ダウントン・アビー」マシュー役で一斉を風靡したダン・スティーヴンス（この人も演じる役柄の幅が広い！）と、何気にキャスティングが豪華。

1961年版の最も衝撃的なシーンであり、ハリウッドリメイクでは削られていた窓に映る男の不気味な顔のシーンもこちらではきちんと描かれている。何よりも館に住む少年の年齢設定が10歳であることに改めて納得。ハリウッドリメイク版のように思春期の年齢設定だとテーマの焦点が大いにズレる。

ヒロインが神経症気味で、家庭教師として雇われた館のイケメンで独身の主人に恋心を抱き、性的欲求不満を抱えている描写も、1961年版ではきちんと描かれていない部分で、本作を見たことで、色々と疑問に思っていた点の多くが解消された。

ヘンリー・ジェイムズという作家は、心理主義の作家であり、原作自体が1898年に発表されているところを見ると、実際問題、現代に置き換えてリメイクするには若干無理がある内容であり、1961年版や本作のように当時の時代設定のままでしか映像化は難しいのだろうなと確信した。また、おそらく、そもそも論として映像化には非常に難しい部分も多い古典文学ならではの小説なのだろうと理解した。

結果的に、ハリウッドリメイクの「ザ・ターニング」は、やはり、個人的にはあり得ず、心理サスペンス要素を思いっきり排除して、典型的な幽霊屋敷物のゴシックホラー様式の作品に作り上げた1961年の「回転」が、演出も的確で、個人的には一番の好み。でも、情報を補完する意味でこのBBC版を観る機会が出来たことは凄く良かった。

お勧めいただいたRinさんに改めて感謝です。

• #回転
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画は美しいし雰囲気もあるのだけど、ストーリーがいまいちわかりませんでした(>_<)
見終わって数時間でなんの映画だったっけと思うような存在感の薄い映画でした💦(好きな方、酷評してすみません)

ラストはモヤモヤ〜〜
親を亡くした幼い兄妹の家庭教師として人里離れた屋敷にやってきたアン、そこでアンは想像を絶する恐怖を目のあたりにする、、
ってあらすじにあったけど、そんな想像は絶してなかったような？？

その恐怖ってアンの妄想？ 時々アンって妄想してたけど、それも甘美な、、
ウーン、さっぱり

まあ、とりあえず心理的描写は秀逸、で画は美しく、雰囲気はかなりよい
けどラストにナゾが残りモヤモヤ、てかずっとナゾだらけ、
考察気になるけど、まあいいことにする

こちらのオリジナルってモノクロでかなりの恐怖を感じれるらしい、そっちの方が気になる