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『フォトグラフ』に投稿された感想・評価

たむ
4.0
キェシロフスキ監督熱はおさまらず、『デカローグ』ブルーレイボックスを購入…特典の初期短編から鑑賞開始です。

ワルシャワ蜂起の際に撮影した写真に写っている2人の子供を追いかけるドキュメンタリーです。
生きることの不思議と偶然と必然が絡み合う作風は、この初期ドキュメンタリーから一貫した視点です。
キアロスタミ監督もドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜて似たような作風を確立していきます。
どちらの監督も独特の作品世界を作り上げていますが、人生の不思議が芸術になっていく凄い映画です。

まだしばらくはキェシロフスキ監督レビューは続きますので、よろしくお願いしますね。
adeam
2.0
第二次大戦下でナチスドイツに占領される憂き目にあったポーランドが解放されたその日に撮影された一枚の写真に写った2人の少年を探す模様に密着したキェシロフスキ初期のドキュメンタリー。
撮影した元兵士の言葉から場所を特定、そこで手当たり次第に聞き込みをして名前を特定、そして現在の居場所を突き止めて写真が撮られた時の様子を聞きに行くというあまりにも正攻法なアプローチは面白みに欠けました。
あの人は今をやる過程で写真を見た人々が当時を思い出す様は、悲運の歴史を持つポーランドで生きる人々にとってその日がいかに記念すべき瞬間だったかを感じさせますが、そこに対してもう一歩踏み込んだ作り手の視点がないのは物足りなかったです。
クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品。

凄い…こんなドキュメンタリーが撮れてしまうんだ…

ポーランド軍所属のアマチュア写真家であるユゼフ・リビツキ氏が撮った一枚の写真。その写真には解放されたプラガ地区で銃を抱えた二人の少年が写っており、彼らの行方を探るのがドキュメンタリーの筋道である。

一枚の写真に凝集された戦争の歴史/記憶が、本作に登場する人びとの語りから複層的に展開される。しかもその複層さは戦争の終結や解放による喜びだけではなく、今なお残る傷や苦痛を示す。このような歴史/記憶の複雑さをたった一枚の写真についてのドキュメンタリーで描いてしまうことに驚きである。

以下、本筋に触れます。

複層さを最も強く感じたのは、兄弟の語りについてである。取材班は丹念な調査の結果、写真に写る二人の少年は、ヤンチェフスキ家の8歳の兄・ユレクと5歳の弟・タデウシュであることが判明する。取材班はタデウシュの家に突撃で訪問し、彼にも会うことができる。彼の妻は、その写真を焼き増しをしたいというほど喜んでいるし、タデウシュも取材をすんなりと受ける。そして馴れ初めについて話すほど和気あいあいとしている。

次に取材班はユレクの職場に赴き、ユレク本人にも会うことができる。そして弟と同様に当時のことを聞き出そうとする。するとユレクは当時の状況を語ることを拒否する。なぜならその場所では母親が重傷を負い、亡くなってしまった記憶があるからだ。このようにイェジとタデウシュが写真から受ける感情や記憶の違いには驚いた。おそらくユレクとタデウシュの記憶のありようは本作でドキュメントされた通りなのだろう。しかし3歳の年の差だけで、立ち上がる喜びや苦悩にこんなにも違いがあるのだ。そしてそうであるなら記憶の分有とはなかなかに困難であることも痛感する。

写真は記憶を共有する重要なメディアである。しかし写真に現れる当事者の二人でさえも分有される歴史/記憶に違いがあるのなら、写真をみることしかできない私たち観賞者はどれだけその地の歴史/記憶を分有できたり理解できるのかは分からない。いやだからこそ歴史/記憶を不断に見続けたり、振り返る必要があるのかもしれない。

もうひとつ印象的なのは、住民が写真について証言をする場面である。取材班は兄弟に会うためにまず撮られた場所に住んでいる人にインタビューをする。この聴き取りによりヤンチェフスキ家の人であることが明らかになり、調査は進展する。しかしその時、複数の住人が写真をみて、このような少年兵が当時いたことや、この辺りを歩き回っていたことを語る。

その語りは写真に対しては誤った証言である。なぜなら二人は解放の記念に兵士から銃を渡されただけだからである。しかし本作ではその証言に誤りであると注釈や指摘をするわけでも、カットもしない。

私はこの誤った証言をカットせずに、作品として残しているのはとても重要なことだと思う。住民の証言は写真の事実としては異なる。しかしその住民にとっては、確実に記憶された経験的事実である。少年兵はいた。辺りを歩き回っていた。その痛烈な歴史/記憶が、写真をみることで想起された。これほど貴重な瞬間もないと思う。ひとつの写真が、みた者に別の歴史/記憶や事実を呼び寄せ、語らせる。それは騙りに容易に転化する危ういものではある。けれどその危うさとせめぎ合う語りには、複層的な真実が現れているように思う。

このように極めて示唆深く現在においてもアクチュアルなドキュメンタリーを1968年時点で撮ってしまったクシシュトフ・キェシロフスキ監督の恐ろしさよ。そしてその恐ろしさはまだまだ序の口であったことを私は『地下道』で知ってしまう。

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