敬愛するロズニツァのこの作品は、作り物ではなくホロコーストに関する本物の記録。
アラン・レネの『夜と霧』を初めて見た時と似た(もしかするとそれ以上の)衝撃を受けた。
バビ・ヤールはウクライナにあ…
今ならリベラルな方向に行ってウクライナ除名などは避けるところを毎度東西双方の感覚で複雑性を孕ませて提示してくれる所が個人的に信頼できる。あとロズさんはもう少し抽象度の高い人間普遍(戦争時の集団心理の…
>>続きを読む冒頭の強烈な爆発音、黒煙を上げる建物の映像から、戦時の恐怖世界に否応なく連れていかれる。字幕も淡々と事実だけ示され、解説はない。驚くのは、これだけの克明な映像と音響の記録が膨大に残されていること。再…
>>続きを読むバビ・ヤール渓谷に集められた人たちの絶望した表情が忘れられない。
裁判で、あくまで上司の命令であったことを強調する元実行部隊員。120人を殺しておいて状況的に仕方なかっただなんて、無責任だなと思っ…
この監督の作品を色々見てると、だんだんこれがただの記録映像というわけではないということがわかる。
つぎはぎであっても構成と見せ方で与える印象は全く異なる。
彼の中の悪を告発したいという気持ちが、後半…
ナチスドイツによるウクライナにあるバビ・ヤール渓谷でのユダヤ人の大量虐殺を、全編当時の記録用映像を使用し、ドキュメンタリーとして構築している。わずか2日で3万人以上が大量虐殺されたという悍ましい事件…
>>続きを読む©️Atoms & Void