STORY ~3つの物語を自転車が紡ぎだす心温まるオムニバス映画~ 【第一話 「美しき競輪」】 街や競輪がクリーンなイメージを期待されている昨今。時代の狭間に取り残された中年競輪選手・大島(三宅伸)の物語。まだ引退する年齢ではないが、新しい流れに乗ることもできず、やきもきとした日々を過ごす。そんな彼に残されていたのものとは――。 【第二話 「渚のバイセコー」】 三十路を過ぎた女性漁師の渚(渚・尼神インター)は、毎日瀬戸内の海へ出ていた。ある日、浜辺に打ち捨てられていた自転車を見つけた渚は、その自転車に魅了され、海には出ずに、玉野中を乗り回して離れようとしない。そんな渚を見かねた父(ジミー大西)が、その自転車を捨ててしまう。 【第三話 「氷と油」】 造船所で働く玉野市育ちの浩(水川かたまり・空気階段)と素直子(ゆりやんレトリィバァ)。突然、浩が仕事を辞め、オシャレなカキ氷屋で働き始める。それは東京から移住してきた美人のモモ(園都)が理由だった。浩に片想い中の素直子は、自分とは正反対のモモが気になって仕方がない!次第にぎくしゃくし始める素直子と浩。そんな二人の関係にあるきっかけを与えるのは、幼い頃から身近にあった“競輪”だった。
ある女は、[秘密は大事に、なるべくたくさん持て]と助言する祖父が告白した、秘密の数に腰を抜かす。ある男は、あてがないというアテを頼りに、ママチャリで“南”を目指す旅に出る。ある少年は、成り…
>>続きを読む“神様に一番近い港町”へ弾丸旅行にやってきた、新宿の男と女。崖っぷちの男は、強引に連れて来た金髪の恋人に、旅の本当の目的を隠していた。それは、実の親戚に“オレオレ詐欺”をすること。しかし1…
>>続きを読む早くに母と死に別れた主人公は、ラリーに打ち込む父の身勝手さが母の死を早めたと思い込み、大学入学と同時に東京に出た。俳優を目指しながらも漠然とした不満を感じるなか、突然の父の死の知らせが届く。
歩きスマホの衝突を回避する電子機器の爆発的ヒットで成功した門脇誠一郎(風間杜夫)は、突然社長を解任され、自らの会社と職を失う。65歳バツイチ…。心機一転、新たな人生のパートナーを探し、第二…
>>続きを読む話高層ビル街の上空。ゴンドラに乗って窓を拭く青年・良。窓ガラスの向こう側は彼にとって音のない別世界。眼下にはミニチュアールな都会の光景が広がりノイズが波の音に聴こえ、彼の目には幻の海が重な…
>>続きを読む国が観光ブームに沸くなか、高知県庁は「おもてなし課」を新設。だが、やる気はあるが空回りする若手職員・掛水をはじめ、メンバーは戸惑うばかり。地元出身の人気作家・吉門からだめ出しを受けた掛水は…
>>続きを読む同棲していた恋人に振られた陽平(萩原利久)の部屋に、突如姿を現す幽霊の愛助(久保史緒里)。ずっと部屋に住む陽平のことを観察していたという愛助は、「優しいふりして面倒な事から逃げているから、…
>>続きを読むⒸ2021 たまの映像詩集「渚のバイセコー」