どの話も淡々としていながらとても重く、息苦しい。
そして、どの話もわかりやすい終りを迎えない。
どんよりとした日常は、決して姿を変えず、物語が終わってもなお、どんよりとしたまま続く。
その、後に引く…
函館三部作の中でも一際暗い。
観光客で賑わうレンガ倉庫街や、函館山から見下ろす100万ドルの夜景の煌めきの陰で行き詰まった人たちの営みがあって、それは救いようもないほどに朽ちているのだけど、それでも…
オムニバス形式で、海炭市という架空の港町を舞台に、そこで暮らす人たち怒りと悲しみを描く。
夫が造船会社に勤める若い夫婦、不況でリストラされ、船造りから離れ絶望する夫。
新しい商業団地開発地に居座る老…
村上春樹と並び称され5度の芥川賞候補になりながら賞に恵まれず、
41才で自ら命を絶った佐藤泰志の幻の遺作が原作。
函館市をモデルとした年の瀬の海炭市が舞台。
5つのエピソードを軸に、登場人物達の苛…
北海道の方言っぽいけど、分からん…。
もし北海道なら、
"~だべや。"とか、
"~しょや。"
の使い方が、超不自然。
気になる。
そんな使い方しないしょや。
海が見えるから、日本海側の多雪地域のど…
リバタリアニズムやジェントリフィケーションにより街や社会が終わっていく中を生きていく人々の細い些細な繋がりを描く…みたいな試みとしては、焦点がぼんやりし過ぎているのでは。(2024年NieRオートマ…
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