海炭市叙景の作品情報・感想・評価

「海炭市叙景」に投稿された感想・評価

貝崎

貝崎の感想・評価

3.5
函館三部作の中でいちばん、私とあわない人たちかもと思った。
彼らにはもっと色んな選択肢があるはずなのに、誰もそこから動かない、現状維持を望んだ。もっと若ければとか、守るべき家族がいるとか、理由はいろいろ並べられると思うけど、結局のところ彼らにはそういう、力とか強い思いみたいなものがまったくなかった。
私は現状維持することに不安がある。しかない。まだ若いからとか、守るべき人がいないとか、理由はいろいろ並べられると思うけど、結局のところ退屈と不安と焦りでいっぱい。

彼らに忍耐力があるからエラいわけではないし、私たちに行動力があるから素晴らしいわけではない。彼らにはすべてを見守ってきた故郷があるし、私たちには待っていてくれる故郷があるんだから、それでいんじゃないのって。
人生は同じことの繰返しで、ギリギリ耐えられるか耐えられないかの特別でない不幸を抱えて行くものなのだなと思ってしまった。
もちろん本人にとっては特別なのだが、そんな不幸は街の一部に過ぎない。
なんか北海道の寒さが身に染みた。
とはいえなんか、いい映画だった。
脇の脇くらいの出演者がめちゃいい。
俳優っぽくない人がたくさんいて良かった。
ws

wsの感想・評価

5.0
架空の街を描いた作品なのに、実在の人々の暮らしを記録したドキュメンタリーのような現実味がある。オムニバス形式の複数の物語が繋がりあっているという演出も面白い。函館行きたい。
櫻

櫻の感想・評価

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函館三部作の第1作目。『そこのみにて〜』『オーバー・フェンス』と同様に最果ての救われない日常を描いていて、総じて暗い。狭い閉鎖空間でのむせかえるほどの苛立ちと生きづらさ。皆何かを抱えていて、その痛みは誰も分かってくれない。良いことなんてそんなにないけれど、時々一筋の光みたいな何かに救われたりして、ぎりぎり生きている、それって凄いことだ。


本作はオムニバス形式で、ひとつ目の「まだ若い廃墟」がすきだった。
cmpt

cmptの感想・評価

4.0
映像がビックリするほど美しいわけではないのだけど奇跡のように思えてくる。つまり自分が普段見ている日常の風景も尊いと思えるような。
maruisama

maruisamaの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

暗い、重い、灰色

諦め、焦燥感、閉塞感、ため息

竹原ピストルが自死でなかったと思いたい
函館の夜景や路面電車は、私の地元のそれと似ている

ラストのたたみかけるような展開がなんだか気に入った


あのぼったくりキャバクラは地獄…😇🍻🍗
あゆみ

あゆみの感想・評価

3.0
叙景といえどちょっと見るのが辛かった。
最後に安心しかけたところでまさかだった。
函館の情緒と場末感がたっぷりだった。

なぜかタイトルが覚えられずにずっと炭鉱叙景詩だと思い込んでる。
「叙景」の名に相応しくほぼエンタメ要素を排除している。
そのせいで函館3部作の中で最も重苦しい。重苦しさ堪能系。

途中の田舎のキャバクラ、マジで地獄だと思った。
大きな出来事は起こらないわけではなくいつのまにかに巻き込まれている。海炭市に生きる市井の人々の話。原作ラストのある一節には泣かされた。音楽すごく良い。
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