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まっぱだか
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『まっぱだか』に投稿された感想・評価

tetsu
4.0
MOOSIC LABでもお馴染み、安楽涼監督と、同じく映画製作と俳優を続ける片山享監督の最新作かつ、地元・神戸で撮られた作品ということで、ご縁があり、鑑賞。


[あらすじ]

大切な人の存在を忘れられない俊と、人当たりがいい自身の性格に戸惑いを抱えているナツコ。偶然の出会いをきっかけに、いつしか、本音でぶつかり合っていく男女の"リアル"を描いた人間ドラマ。


[感想]

人間関係のめんどくささを描いた題材や、男臭い物語の中で苦しめられるヒロインといった描写ゆえに、正直、鑑賞中の8割はストレスを感じたし、人によっては「自己満足」や「つまらない」という言葉で断罪される可能性もある作品だとは思う。

けれど、それは、それほどまでに作り手・役者陣が自分の生き方や人生といった"リアル"に向き合った証拠でもあるのではないか。

「娯楽」や「現実逃避」といったものが求められがちな昨今だからこそ、自身の生き方に跳ね返ってくる部分もあり、存在する価値のある作品だと思った。


[衝突から生まれるもの]

本作のポスターヴィジュアルを観た時、「めっちゃ、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』やん。」と思ったのはさておきw、あながち、その予想がかけ離れていないのも事実であった。(←冒頭で、真面目な意見を言い過ぎてバグった???)

というのも、本作は"本気の衝突"を描いた映画だからだ。

作り笑いをするナツコと自身の気持ちを内に抱え込む俊、ナツコに笑顔を求めるバーの店長・横山と俊の態度を叱責する吉田。

彼らが剥き出しの感情をぶつけ合う中で辿り着いた結末は意外で、ストイックに自己を追い込んでいく片山監督作品と、友人との関係を描く安楽監督作品の絶妙な融合を感じられた。


[神戸・元町というロケーション]

本作は神戸ロケ映画の中では珍しく、元町という地域に密着した映画である。

神戸と聞くと、オシャレな街や山と海のロケーションがキレイというイメージがあると思う。(それが転じて、一部でかぶれている、市民のプライドが高そうというイメージを持たれていることも地元民として自覚しているw)

けれど、本作で描かれているのは、そんな神戸の中でも、あまり、ロケ地としては選ばれない元町の風景。(また、本作は元町映画館の10周年記念作品でもあり、同映画館が配給を担当。同じく記念作品として、同日より、オムニバス映画『きょう、映画館に行かない?(先行上映版)』も公開されている。)

『いとみち』(青森県・津軽)や『ゾッキ』(愛知県・蒲郡市)など、ミニシアター界で様々な地域密着型映画が注目される中、本作を経て、元町という地域や、元町映画館という場所が、どのように捉えられていくのかも気になった。


[ドキュメンタリーのような劇映画]

役者陣との意見交換や監督自身の実体験を基に、作り手の"リアル"が強く反映されたという本作。

そんな物語に即するように手持ちカメラで、ドキュメンタリーのように撮られた映像も印象的だった。

近年の作品では『るろうに剣心』シリーズで大友監督が"試合中継のような撮影"を採用していると聞いたことがあるが、複数のカメラを使用できる大作とは異なり、限られた予算・1台のカメラでそれを実現しているのが本作の興味深いところ。

台本にとらわれず、演者の素直な気持ちを引き出す演出を大事にしたとのことで、そんな現実に向き合った製作の姿勢が、物語のテーマとも通じている部分が興味深いと思った。


[終わりに]

冒頭でも少し触れたように、本作は受け手によって、意見が"まっぷたつ"に別れる作品だとは思う。

ただ、作品のなかには、様々なリアルも存在していて、そのことを知れば、見え方が変わる作品でもあると思った。

ミニシアター系インディペンデント映画ゆえ、大作が次々に封切られて終了していく、このご時世で、本作を選ぶことは、かなり難しいとは思う。

ただ一方で、この規模の作品は、今後、ネット配信される可能性が、かなり低いので、少しでも興味を持った方は、ぜひ、上映期間中に映画館に足を運んで欲しい。


参考

【まっぱだか】1週間車中泊からベッドに辿り着いた話①|安楽涼|note
https://note.com/anbow_nishikasai/n/n95e1166b7707
(監督のnote。自主映画の監督が、どのように地方巡回上映に向き合っているかが分かる内容でもあり、意外な世界を知れる記録かも……。)

「神戸・元町で生活している人たちの息づかいが感じられるような作品にしようと思って製作しました」『まっぱだか』安楽涼・片山享監督インタビュー | Cinemagical シネマジカル
https://cinemagical.themedia.jp/posts/19745710/ 
(インタビュー記事3つ書きました。映画製作の裏話や出演者について知っていると、また、評価が変わる作品とも。←もちろん、知らずとも、刺さる人には刺さる一本だと思う。)

『まっぱだか』観客に突き刺さる"リアル"がある映画 | Cinemagical シネマジカル
https://cinemagical.themedia.jp/posts/20499891/ 
(上記の感想を深掘りして、より、オフィシャルな文体で書いています。興味があれば、是非。)
3.5
ぴあアプリのプレゼントで鑑賞券GET!
今晩、新宿のK's cinemaに見に行って来ました。

人間として生きていく辛さ、過去を捨てられず変われない姿、優しく描かれていて、良かったです。

ナツコ役の津田春香さんの熱演が本当に素晴らしかったです。




「当たり前って、めんどくさい」
2010年の開館から10周年を迎えた神戸の元町映画館が、安楽涼&片山享監督とタッグを組んで製作した長編映画は、神戸・元町で全編ロケ撮影を敢行して、葛藤を抱えて面倒くさくて愛おしい男女の恋愛模様コメディタッチで描く。
恋人がいなくなった現実を受け入れることができない俊と、本来の自分ではない、他人から求められる自分に装うナツコ、夫々に葛藤を抱える2人が或る切っ掛けで出会い、交流し始める。
「追い風」「1人のダンス」等、映画制作を共にしてきた安楽涼さんと片山享さんが共同監督を務め、キャストとしても本作に出演している。
主演は両監督の作品に出演してきた柳谷一成さんと、神戸を拠点にしている津田晴香さんだが、人生に不器用な男女をリアルに表現していく。
「面倒くさい」と「当り前」という台詞が何度も劇中に出てくるが、前者は彼女がいなくなってウジウジしている俊を表し、後者は俊とナツコ双方共に該当する夫々の行動に照らし合わしての言葉になっている。
果たして人生の迷子になってしまった俊とナツコは、道を見出すことが出来るのか?
タイトルが意味するところは終盤で笑撃的に登場するが、単に表面的な意味だけでなく、一度心をまっぱだかにして、自らを見詰め直していく主人公たちの姿を表現しているのだと思う。

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