明ける夜に　[95分／監督：堀内友貴]

【D-1】TAMA NEW WAVE　ある視点　―Vol.1―

一夜の群像劇。

不倫の別れ話をする男女。就活でその日出会ったばかりの男女。バイト仲間の男女、etc.

脚本が素晴らしい。

ひとつひとつの会話劇からおもしろいが、作品が進むにつれて、それぞれのエピソードがクロスしていく構成が上手い！

ただ、このまま劇場にかけられるほど出来がいいだけに、日本映画が今泉的なるものに集約され、小さくまとまっていくのは心配だ。

【考えたこと】

人はとかくどこかに区切りを見つけたいと思いがちなのだろうか。

8月31日は夏の終わりの日。深夜0時じゃなくても、朝でも良いんじゃないか。

9月1日だって結構暑いし、南北に長い日本だったら北と南じゃだいぶ違う気もする。

僕の育った東北のある地方ではお盆が境目と言う人もいた。

僕がこの作品を観て感じたのは、夏とか季節や明け方とか時間じゃなくて、人は偶然にしろ必然にしろ出会いとか分かれとか、一緒に過ごした何気ない時間とか、話したこととか、遊んだこととか、その都度考えたことなんかに、実は区切りを感じるものなのではないのか。
人は季節や時間といった区切りに合わせて生きているわけではないのだ。

だから、季節や時間は逆に、”たまたま”のフラグのようなものの気がする。
人生は連続しているのだ。

この作品が観ていて心地いいのは、そんなことを説教くさくなく綴っているところじゃないのか。

そんな気がする。

夏休みが終わる8/31から9/1にかけて、夏の終わりの若者たちの群像劇コメディ。久方ぶりのJAIHOで見てみました。

①不倫カップル
②就活中の大学生二人
③コンビニバイトの男の子と女店長
④野球部の男子高校生と砂浜に埋まってるおじさん
が次第に出会っていくって話。

就活中の大学生二人が、面接前に先方の企業の社長が行方不明となり、面接をキャンセルされてしまい、いっその事社長を探しに行こう！と海に探しに行くってストーリーが面白かった🤣

まあ、映画としては商業映画とは呼べないくらい低予算で、エピソードも雑だし、何なら伏線が全く回収されてないけど、結構好感が持てる作品でしたね。
かなり小さい規模の『マグノリア』って感じかな🌸

就活生の二人が、てっきり恋愛になるかと思いきや、意外にも恋愛に帰結しないのが今風なのかな？
「スタンドバイミーに出てくる子たちが、タクシー使ったらおかしいやん？」ってセリフが印象に残った。
でも、真夏の面接終わりにスーツで海行くって、革靴痛いし汗だくで地獄だよね💦

童貞コンビニバイト青年の初体験話、トホホ過ぎて泣きたくなった😂
後どーでもいいけど、リクルートスーツ着た女の子っていいよね🤤

ちなみに俺も新卒時の面接で、説明会隣にいた女の子に話しかけた事あったけど、普通にガチギレされたのを思い出しましたね。
当時は、就職超氷河期でとにかく内定出ないし、それくらいしないと、とてもじゃないけどやってられない時代でしたよ...😭