
土佐和紙の原料となる楮(こうぞ)をめぐる山里の人々の暮らしを記録したドキュメンタリー。高知県の中でもローカルな方言である「へぐる」は、特殊な包丁で土佐楮の皮から表皮部分を削ぎ取る作業のことを指す。高知県の山あいの町で楮を丁寧にへぐっていく90代の女性たち。楮の外皮を何度も削り落とし、繊維だけを残していく。そうすることで、楮は1000年以上の耐久性を持つといわれる和紙へと生まれ変わっていく。その手わざや佇まいからは、世代を越えて受け継がれてきた山里の暮らしが見え隠れする。手間もかかり大量生産もできず、継承者もいないことからやがて失われてしまうのではないかと言われているへぐりの作業をはじめ、楮を栽培し、紙を漉いてきた人たちの暮らし、そして和紙の文化そのものを通して、効率性や利便性を求めるがゆえに余裕が失われてしまった現代社会の日常を見つめ直していく。
長年にわたって航空写真家として活動してきたチー・ポーリン監督。彼は3年の撮影期間を掛けて台湾のさまざまな姿を捉えてきた。美しい自然、工場から出る白煙や排水にまみれた河川、人々の営みや日常な…
>>続きを読むマイナス25度。全てが凍る北海道の大地に鼓動を打ち鳴らし、しっかりと根を下ろした「ばんえい競馬」の力強い姿は、多くの人を魅了している。同時に、そこでは「馬喰」を介し、馬が経済動物として取引…
>>続きを読む2021年7月に「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録され、再評価が進む縄文文化。今から約1万6千年~3千年前に作られた奇妙なデザインの土器や、どこか可愛げのある造形の土偶の謎…
>>続きを読む宮古島に伝わる「古謡」と「神歌」。これらの歌は厳しい暮らしや神への信仰などから生まれ、ひっそりと歌い継がれてきた。特に「神歌」は“御嶽”と呼ばれる神事で歌われ、古来から口伝されてきた。本作…
>>続きを読むひとりひとりが政治について考える重要さを問いかける 原発再稼働の是非を問う県民投票をめぐるドキュメンタリー。自分自身で政治について考える大切さをよびかけ、対話を重ねる人々を映した本作は、私…
>>続きを読む刀匠たちが技術の粋を尽くして生み出してきた日本刀は、どのように作られるのか?そしてどのような歴史を辿り、目の前に在るのか?刀剣に込められた日本人の心・魂が、銀幕を彩る。明石国行、童子切安綱…
>>続きを読む時代が変わろうとも、台湾の海に、大地に向き合い、汗を流して生きてきた人々がいる。本作では「変 わりゆく台湾」を描いた前 2 作に呼応するかのように「変わらない台湾」の姿を尊敬の念を込めて描…
>>続きを読む