ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.4

愛とは、想像力。

見えない部分をいかに想像できるか。想像しようとするか。

奇蹟のような映画だったな。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

-

映像化不可能と言われたあの国民的悪夢が遂に実写映画化!みたいな映画だったな。
観ながら寝ちゃったもんだから、寝て観た悪夢と目を覚まして観たこの映画がごっちゃになった。

結構寝ちゃったからスコアはつけ
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死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.8

ヴァラクのラスボス感すごい。

愛しのアイリーン
の翌日に
死霊館のシスター

そしたらこっちも
主人公の名前アイリーン

てかこのシリーズの邦題
どうにかした方がいいよね。

もう手遅れか。

世に
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

業が深けぇ〜〜なぁ〜〜〜

気づいたら近作4作全部劇場で追いかけてた吉田恵輔監督。すごい明からさまな特徴があるわけでもないんだけど、でもすごい個性が濃い監督。観ると、あ、吉田恵輔作品だ、ってすぐ分かる
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.8

平手友梨奈のアイドル映画としては、これ以上ないんじゃないかと思うけど。

要素入れ込み過ぎにつき散漫。
平手友梨奈=鮎喰響を魅力的に描くことのみにほとんど特化した映画。
脇にも十分魅力的になり得るキャ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.2

こんなストレートなヒューマンドラマだったとは。

タイトルだけ知ってるけどどんな映画だか全然知らないという状況が何年続いたか分からないこの映画と初対面。勝手にもっと変な映画なのかと思っていた。
基本的
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.6

広義の戦争映画。

戦争は、戦地から帰ってきた後も続くし、戦地で戦う者の家族も戦争の被害者なのだという意味で、この映画は戦地が映ることは一度もないが、戦争映画なのだ。
誰かの作った美しいストーリー=嘘
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.6

味わい深い。

ハリー・ディーン・スタントン最後の主演作ということで、ちょっと気にはなっていて、友人が大好きだと言っていたので、じゃあ観ようかなと思っていたら上映が終わってしまって、そういえば監督は誰
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.8

やっべぇーーー。

この映画をもっと理解したくて、鑑賞直後からネットの記事やら何やらを読みまくる。濱口さんの言葉ってすげえな。理知的で端的に本質を射抜く。誰でも理解できる文章で誰でもはなかなか到達でき
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.9

俺、映画観てこんな気持ちなったの初めてだ!!

心臓を鷲掴みにされて全身の毛が逆立つような感覚で映画館を後にした。よく知った新宿の空気が少し違うように感じられた。ような気がした。
辛い、切ない、でも優
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.4

可愛い映画だったね。ヒットしてるのはすごく嬉しいね。
(このタイミングでこういう点数つけたらへそ曲がりだと思われそうだなぁ……)

濱津隆之さんとしゅはまはるみさんは素晴らしかったし、何回か声だして大
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.9

一人きりの方が気楽でいいや
そんな臆病な言い逃れはもう終わりにしなくちゃ

序盤が泣けて泣けて仕方なかった。
ひとりぼっちの志乃ちゃん、やっとできた友達の加代ちゃん、という序盤の描写がすごく丁寧で切な
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タイニー・ファニチャー(2010年製作の映画)

3.9

レディ・バードもそうだったけど、アメリカが舞台で性別も違うのに共感に次ぐ共感に次ぐ共感。若者って面倒くさい生き物の生態はどこでも大差ないのね。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.9

ヤバい映画を見た。

有名・無名問わず芸達者な役者陣が適材適所にキャスティングされ、それぞれベストアクトを引き出されていて、それが凄まじい(且つ独特な)編集テンポで詰め込まれてるもんだから、情報過多で
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寮内厳粛(1994年製作の映画)

3.7

撮影が中村靖日さん!!
構図めっちゃカッコよかったんだけど。
スタンダードサイズで。

シネフィルっぽさはすごいけど、面白かった。
基礎がしっかりしてるから、漫画原作の大作アクション撮ってもちゃんと面
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ゾンからのメッセージ(2018年製作の映画)

4.0

高橋洋氏の『旧支配者のキャロル』に続く、美学校発の映画づくり映画。
独特な味わいのあの町に、ずっといたいと思う一方で、俺も早くゾンの向こうに走って行きたいとも思うジレンマ。それこそがゾン。

追記:『
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

メロドラマ巨編。
全然違うけど何故かちょっと思い出したのはプレイス・ビヨンド・ザ・パインズ。
ベタっちゃベタだけどよく出来た脚本。時制を逆にしてることで得ている情緒もあるし、失っている情緒もあると感じ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.9

ソン・ガンホは、やはり良い。
ユ・ヘジンも最高。
トーマス・クレッチマンはやっぱりリーアム・ニーソンに似てる。
高地戦も観ねば。

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.0

まさかこんな映画だったとはな……。

まあ予告見た時点でもう、どんな映画なのか全然分からないっていうか、予告に出てきた要素がどう一つの物語に収まっていくのか全く見当がついてなかったんだけど、そういうこ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.3

“アクション映画”としては、100点どころか、120点満点中140点くらいの満足度。見せ場過多・サービス過多・アドレナリン過多で頭がおかしい。いやー疲れたー。

『ジョン・ウィック チャプター2』にも
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.8

面白過ぎる……。

スピルバーグもヤヌス・カミンスキーもジョン・ウィリアムズもメリル・ストリープもトム・ハンクスも衰えなさ過ぎでしょ。
終盤の、読んでまとめて、記事を作って、裏で議論を重ねて、決断をし
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.9

超変化球版『万引き家族』×『ROOM』。

アイデアは大好きだし、マーク・ハミルの役はマーク・ハミル以外には務まらない役でそこも良かったんだけど、でもアイデアに高いポテンシャルを感じるからこそ、もっと
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.5

あぁ〜やっぱりブラッド・バード大好き〜〜

ピクサー史上最もお洒落なオープニングだったのでは。M:i ゴースト・プロトコルのオープニングも素晴らしい、ブラッド・バードさすが。
全体としてとにかくビジュ
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赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

4.3

始まって終わるまでずーっと面白い。なんて素晴らしい脚本。
特に中盤手前のオムツのくだりが本当に素晴らしい。マクガフィンのお手本のようなシーン。
やっぱニコラス・ケイジって最高だね。ホリー・ハンター綺麗
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.1

現代、雪原の西部劇。
さすがテイラー・シェリダンの脚本は安定して面白い。西部劇のフォーマットを借りながら、意識的に西部劇の男尊女卑・人種差別的な古臭く凝り固まった考えを逆転させることで、名作の風格を漂
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.4

画と役者の顔がバツグンに良い。
全編カッコいい。

真利子さんのニニフニや五十嵐さんの泳ぎすぎた夜を想起。

密使と番人(2017年製作の映画)

3.9

小規模で良質な時代劇。

四宮さんの撮影が抜群。
音楽がOMSB。時代劇にこんな音合わせていいんだ。新鮮、でカッコいい。
好きだったけど、もっと長尺で観てみたい。あくまで実験って感じの作品な気がしまし
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.4

離れた故郷はいつだって懐かしい。
流れた過去はなんだって愛おしい。

自分じゃない誰かになりたいと願って取り繕っても
結局自分は自分以外の何者でもない。
なら、そんな自分を愛せるように努力する方が賢く
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

4.2

焼肉食べたい。

宣伝の段階では誰が主人公の話なんだか分からなかったんだけど、強いて言うならアボジの話でしたね。キム・サンホさん素晴らしかったです。
撮影、山崎さんだったんですね。ラストカットが面白か
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海を駆ける(2018年製作の映画)

3.6

海、駆けた〜!!

「境目」の映画。
海から陸へ上がってきたディーン・フジオカはその境目を脅かす存在であり、片方から片方へ、もう片方からもう片方へ、境目が侵食することによって、良いこともあるし悪いこと
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