blacknessfallさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

ザックリ言うと策士策に溺れるってやつかな。
ジョーダン・ピールの作家性が完全に裏目に出てたように思う。

ジョーダン・ピール監督は人種差別や格差社会の歪みを意識的にホラーに組み込む作風で、ホラー好きは
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食人族(1981年製作の映画)

4.7

4Kリマスター上映行ってきたよ。

食人族映画のキングはやはり本作なのだと実感した。
他の追随を許さない陰惨で荒んだ空気感、製作時に荒廃の極にあったデオダート監督の世界に対する憎悪と負の情念が画面を支
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ゾンゲリア(1981年製作の映画)

3.6

"私には「blacknessさん来てくれた!イカすルックスで、気さくで礼儀正しい人やった!!」とすぐ連絡きましたよ。寡黙&口下手な人なのですいませんでした🙇"
これはbronze fist recor
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コードネームはポーランド(2022年製作の映画)

2.9

ネオ・ナチ白人至上主義国家社会主義ボーイとフェミニスト左翼ガールのラブコメディ。

これポーランド映画なんだよ。ポーランドでネオ・ナチって意外に感じる人もいるかもだけど、実はけっこう多いんだよね。おれ
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「A」(1998年製作の映画)

4.5

地下鉄サリン事件後のオウム教団内部に密着取材したドキュメンタリー。

オウムは道を踏み外したカルト教団としては真っ当だった。国家や法律より教団と教義を上に置きその世界を実現させようとして暴発したのだか
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

2.3

2020年、46才の「ボク」はテレビのテロップを作る制作会社であくせく働いている。虚しさから目を背けるために。Facebookで見つけた1995年から1999年まで付き合った彼女は結婚し有りがちでフツ>>続きを読む

宇宙大怪獣ギララ(1967年製作の映画)

2.5

ゴジラはビッグコンテンツなんで便乗しようと、当時は東宝以外も怪獣映画作ってるんだよな。
大映のガメラ、日活のガッパ、そして本作、松竹のギララ。これだけまだ観てなかった。

ガメラシリーズはよく貧乏臭い
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マインドホーン(2016年製作の映画)

3.3

スパイ時代に嘘発見器付き義眼を潜入国に移植されたマインドホーンは潜入国から決死の脱獄に成功しマン島でハイテク刑事として悪を倒していった。80年代イギリスで一世を風靡した人気ドラマ『マインドホーン』の主>>続きを読む

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.0

ホラー好きさえも「あれ、リメイクやってんの!?」と公開までまるで気づかなかった本作。そして「えっ、もう落ちてるの?!」って感じでひっそりとアマプラに投下されていたので鑑賞。

結論から言うと、映画館で
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.4

日本が舞台で新幹線みたいな高速列車内で幾人もの殺し屋達が戦うアウトラインは好みなんで期待値高めで鑑賞。

個性的で一癖も二癖もあるユニークな殺し屋達、オフビートで乾いたユーモアのあるセリフ、話が進むに
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ポルカ・キング(2017年製作の映画)

4.0

ポルカの人気歌手が100万ドルの投資詐欺事件を描いた実話ベースのコメディ。

こういう実話ベースの映画はパンチの効いた強烈なエピソードや激しい展開の部分は創作なことが多い印象がある。『三国志演義』なん
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お!バカんす家族(2015年製作の映画)

3.5

日本のメタラーの主流派ってBURRN!の超保守的で鈍いセンスとマーケティング戦略に洗脳されてる層だから、アンダーグラウンドを無視でブルータルでプリミティブなバンドをまったく聴かないんだよ。
だからブラ
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.7

アルジェントの新作。思ってたより3.5倍ぐらい良かった。

娼婦だけを狙うシリアルキラーにターゲットにされたナディアはシリアルキラーに追われカーチェイスでシリアルキラーの車に追突され逆方向から走行した
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ザ・グリード(1998年製作の映画)

3.7

最近、PASMOで何でも会計できるからサイフ忘れて出かけるうっかりさんが増えてるらしいじゃん。でも、あんなもの磁気が狂ったりシステムトラブルがあったら速攻で無用の長物になるから、過度に依存して現金を忘>>続きを読む

スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.4

Netflixに落ちてた。懐かしさから再鑑賞。

少年院で看守から虐待(性的を含む)受けた4人の少年が14年後に看守達に復讐する物語。

シェイク、トミー、ジョン、マイケルはニューヨークのスラム、"ヘ
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

これ、2位だなポール・トータス・アンダーソンの映画で。1位は『ブギーナイツ』な。
『マグノリア』ほどおもしろくはなかったんだけど、本作の方が圧倒的に上映時間が短いから、その差で2位。
上映時間に拘って
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.8

アマプラに落ちていたんだね。『キラー・ソファー』観てるし無理くりシリーズっぽく売ってるのでこれも観てやるよ。

期待していたよりおもしろかった。そして意外なことに社会派だった。
どこが社会派かは後述す
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チュパカブラ(2003年製作の映画)

1.9

チュパカブラと言えばUMAの中ではネッシーやヒバゴン、ビックフットほどじゃないけどメジャーな存在だし子供時代に『水曜スペシャル 川口浩探検隊』に洗礼を受けた身としては無視はできない。
川口浩をいつまで
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ベテラン(2015年製作の映画)

4.0

再鑑賞だから吹替えで観よう思ったら吹替えは有料だからオリジナル音声にした。アマプラのオリジナル音声と吹替えを分けるシステム止めてほしいなぁ。

再鑑賞だとストーリー知ってるわけなんで筋を追うことに神経
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.7

今年のNo.1かな。

『マッシブ・タレント』 ザイ゛ゴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.8

マルサ・シリーズは観てたけどミンボーは初めて観る。

当時、問題になっていた意図的にトラブルを仕掛けヤクザが民間人、民間企業を揺すり恐喝する民事暴力を題に取った社会派コメディ。

マルサと同じで社会問
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ファウンド(2012年製作の映画)

3.9

鑑賞が配信メインに移行してから再鑑賞が増えてるんだよな、積極的にそうしたいわけじゃなくて検索してて昔観たのが出てくると、懐かしさやオチだけ思い出せず、もう一度観るか、てノリでつい観てしまう。

これも
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.2

あの盲目のキリング・マシーン爺さんが帰ってきた。
舞台は前作から8年後、爺さんは一軒家でローティーンのフェニックスという少女と暮らしていた。そんなある日、武装した数人の男達が爺さんの家を襲撃する。奴ら
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コン・エアー(1997年製作の映画)

3.7

上弦とまではいかなくても下弦の上ぐらいのケイジ者なんでコン・エアーは5回ぐらいは観てるんだよ。
もうすぐ、ケイジがケイジ本人を演じる『マッシブ・タレント』が公開されるからケイジ慣れ、ケイジ肩を温めてお
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マネーショット Pornhubは語る(2023年製作の映画)

3.8

多くの女性の方はご存知ないであろうが、アダルト動画投稿サイト世界最大手のPORNHUBが突如アップされた動画を大量削除したことは世界中の野郎どもに衝撃を与えた。「俺のお気に入りのアレが消えちまった😖💦>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.6

最初に断っておく。これはレビューと呼べるシロモノじゃない。
不意にごみ溜めに突き落とされたおれの憤懣の吐露と耐え難い腐臭を放つある真実の赤裸々な暴露だ。

なので真っ当な映画レビューお求めの方は読まな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

人生に行き詰まった中年女性が自分を見つめ直して再生する極めて地味なヒューマンドラマにハイパーアクションにおバカなギャグをギッチリ詰め込みマルチバースを使って有り得ないほど奇想天外なコメディー映画にした>>続きを読む

カフカ「変身」(2019年製作の映画)

3.6

花粉症が酷すぎて映画館に行くのが困難なんだよ。いつ鼻が決壊するのか不安でさ👃💦
そしてひとたび決壊すると集中できないし、そうなると家でなんか観るしかないってことに。

超有名な古典の映像化、衝撃を受け
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サーカス・オブ・ブックス(2019年製作の映画)

4.2

長年に渡りゲイ・コミュニティとして機能したゲイ専門のアダルトショップのドキュメンタリー。

経営者がユダヤ系のご夫婦👴👵で本作の監督がその娘👧さん。掴みからインパクト大きいよな笑
このご夫婦👴👵がポル
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プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

1.0

監督が性犯罪者でそれをアシストした俳優が出てるから観るの二の足を踏んでたけど、ケイジ映画だしアマプラに落ちてきて無視しきれなくて鑑賞。

これはあれだな。当代一のケイジ者で在らせられるナイトウミノワさ
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ビューティ・ペア 真赤な青春(1977年製作の映画)

2.7

その存在は知ってたが鑑賞機会がなかったビューティペアの映画を東映オンラインシアターが期間限定公開してくれた。

ストーリーは悪のライバルペアとの死闘と並行して二人が全女に入団しビューティペア結成までの
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ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る(2022年製作の映画)

4.1

こんなあらゆるイヤミスやノワールを凌駕する絶望的で猟奇的で魂を圧迫されるような話が実話だなんて絶句するしかない。

轢き逃げされ瀕死の状態で救急搬送された若い女性が治療のかいなく亡くなった。
彼女の夫
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ブレスラウの凶禍(2018年製作の映画)

3.9

中世の拷問を模してた連続殺人鬼、被害者には簒奪、中傷と彼等の罪を示すタトゥー彫られていた。明きからに殺害を世間の目に晒すことを意識したショーアップした殺害方向。
完全に『セブン』を意識したポーランドの
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「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

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たまに点数つけない人いるよね。映画に点数つけるなんておこがましいとか感動を数値化するのは不可能とか言って。おれはそれは逃げだと思ってたんだよ、評価を表明することへの。細かなものは数値では伝わらないけど>>続きを読む

霊幻道士2/キョンシーの息子たち!(1986年製作の映画)

3.3

再見なんだけど前に観たのが子供の頃だったからかなり印象が違った。
前作がスマッシュヒットして思いの外キョンシーが子供に人気が出たもんで本作は子供のキョンシーが出てくるんだよ、そしてE.Tをパクって子供
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反則王(2000年製作の映画)

3.5

エグい降りだよな、雪🌨️ 去年大枚はたいて買ったGORE-TEXアウターの高い撥水機能を確認できて無理して買って正解と思えたことだけはよかったけど、寒いし道が悪くて足を取られて消耗させられてまいった。>>続きを読む