ベネックスがライオンとサーカスの映画を撮る、と聞いた時には、大丈夫なのかと心配になったものだが、出来上がったものは中々ほかでは見られない、不思議な、そして胸躍る映画だった。
物語は少年の成長と、夢を>>続きを読む
初見の印象は「良く出来た映画」だった。
当時まだベッソンはヌーヴェル・ヌーヴェルバーグの旗手の一人として注目されていたのだが、そこにこんなウェルメイドなガン・アクション映画を放り込んで来たのだから。今>>続きを読む
ムービープラスで吹替版を再鑑賞。山路さんのトニー・レオンって地声と全然声質違うんだけど、なんかいいよね。
幾多の傑作を生んできた香港映画の「潜入捜査もの」の系譜の決定版として、まず本作はある。「友は>>続きを読む
ムービープラスに下りてきたので漸く鑑賞。
この映画がニュー・ライン・シネマで製作された事にはとても意味がある。
これはテイラー・シェリダンが手掛けたもう一つの「辺境」の物語。「ボーダー・ライン」「最>>続きを読む
告白すると、途中で寝た。
日本公開の1988年はサブカル界隈では「少女論」ブームがあり(「四月怪談」レビュー https://filmarks.com/movies/18058/reviews/149>>続きを読む
1960年代にヒットしたドラマ「それ行けスマート」のリメイク。
お馴染みスティーブ・カレルの徹底したおバカ演技と、キャット・ウーマン前夜の結構アクションがいけててカッコいいアン・ハサウェイが見られるス>>続きを読む
この映画のヴェンダース自身のテーマは、とにかく敬愛するデニス・ホッパーに映画に出て貰おう、という事だったろう。
ヨーロッパの映画人はとかくアメリカン・ミステリを好む傾向があり(まぁ翻訳が出てるんだろう>>続きを読む
初見はフジテレビの「ミッドナイト・アートシアター」だったと思う。
大久保賢一先生が解説をやられてたやつ。後年、実際に先生にお目にかかれるとは思ってもみなかった。人生って不思議ね。
かように、この作品>>続きを読む
これはまぁ干されるわ、という長谷部さんなりのロマンポルノ世相への意義申し立てであり、恣意的な警察権力への抗議が盛り込まれた一作。
皆さんタイトルでお分かりの元ネタの物語を換骨奪胎して、密会盗撮恐喝犯の>>続きを読む
どうしたものか、感想をメモってないものがロマンポルノには多くあって、それってもう、ポルノとしてどうこう言わなくてもパッケージとして全然OKなものって書かないのよ。
本作はそんな感じで、もう楽しんでしま>>続きを読む
先日ラピュタの時代劇ポルノ特集でも上映されたようなので。
今では余り話題にも上らない、日活ロマンポルノのもう一つの第一作(同時上映)。初期のロマンポルノ番線を支える時代劇、ド直球の大奥ネタだ。「大江戸>>続きを読む
新作があるという事で日テレ「金曜ロードショー」枠で流し見。
吹替版助かるわ。レティって甲斐田さんなのね。
FF8の時にも書いたんだけど、007症候群、イーサン・ハント症候群みたいなののピークを発症し>>続きを読む
プロパガンダ・フィルム製作で本国公開は89年、日本ではGAGAが買って91年の公開だった。銀座か新宿か、シネパトスだったと思うがよく憶えていない。
昔からクライム・ストーリーには美しい悪女が付き物で、>>続きを読む
70年代の寵児だったアル・パチーノも80年代には不遇の時代があって、「スカーフェイス」後、低迷からの本格的な(ショウビズへの)復帰作となったのがこの作品だ。プロット自体は今でも、いや今だからこそ十分説>>続きを読む
南条範夫の原作を鈴木英夫自らホンを書き映像化。カラーで撮れる予算があったのにあえてモノクロで、との監督の希望で作られたその意図は、作品から濃密に漂うノワール色に表れている。何よりも団令子に纏わせたその>>続きを読む
コーエン兄弟+ニコラス・ケイジ。嫌な組み合わせである。
コーエン兄弟はこれと「ブラッド・シンプル」で十分。
ニコさんは「ワイルド・アット・ハート」ではリンチとも組んでて、昔はインディ系役者の風情だった>>続きを読む
BSで小林稔侍が人情税務調査官(なんだそれ)を演じてるサスペンスを見たので。
映画館で観たのは本公開ではなく、中野武蔵野ホール(サンモールの傍らにあった小劇場。「KAMIKAZE・TAXI」もここで>>続きを読む
ひたすらキム・ベイシンガーを愛でる映画。
取り立てて捻りがある訳でもないロマンチック・コメディなんだが、鑑賞後の幸福感が凄い。
当時人気の安定期に入っていたコメディの雄、ダン・エイクロイドを相手に、宇>>続きを読む
スティーブ・カレルの名を日本でも知らしめた傑作コメディ。タイトル通りの家電販売員の恋の行方を、お下品ギャグをちりばめながら描く。
「俺たちニュースキャスター」等のジャド・アパトーが監督を務め、ステーィ>>続きを読む
公開時に見てるんだが、和泉聖治作品だからというよりは、岩城滉一のアクションものだから、というのが勝っていた。
どこかの批評で「ツメの甘い映画」と書かれていたがその通りで、なんというか、奥山和由=松竹>>続きを読む
ジョン・キューザックがちょっとギークで不器用なレコード店主に扮するラブコメディ。
音楽への愛が溢れる一作で、キューザックが絶妙なダメ男演技。彼は本作の監督、スティーブン・フリアーズのジム・トンプスン原>>続きを読む
実在するクリーブランド・インディアンズ(当時弱かった。現ガーディアンズ。2022年にポリコレ配慮で改名)を題材に、個性的なダメ選手どもがリーグ優勝目指して奮闘するスポーツコメディ。
トム・べレンジャ>>続きを読む
加山雄三が「狙撃」に続き主演したハードアクション。
東宝ニューアクションに属する作品で、脚本は同じく永原秀一だが、監督がわりと東宝本流の森谷司郎になって、コンパクトだった「狙撃」(堀川弘通)より尺も長>>続きを読む
ガンアクション映画をカミュの地平に飛翔させた堀川弘通監督の傑作。
狙撃の一瞬に生を見出だす殺し屋・加山雄三の孤独と愛を、詩編のように描き出す。全てのカットが美しい。浅丘ルリ子が眩し過ぎる。
モーゼルが>>続きを読む
横浜のホテル・ニューグランドで企画させてもらった上映会でも鑑賞。
ホテル・ニューグランドは本作の重要な舞台であり、旧館入口のエレベーター前の大階段や埠頭を見下ろす大広間は今もそのまま。
テイチク・レ>>続きを読む
アクション映画とエロ映画しか観ない人な印象があるかもしれんが(実際そうだけど)、こういう映画も観ます。ジョゼフ・ゴードン・レヴィットだし、映画館でやってた時に見れんかったのが、早々にムービープラスに来>>続きを読む
何代目かわからんがラブコメの女王・リース・ウィザースプーン主演の「ナイト&デイ」的な「非日常に出会っていく恋の旅」もの。ちょうどいい具合のトム・ハーディとクリス・パインが腕利きCIAスパイに扮し、一人>>続きを読む
「タフ」シリーズはこの復讐篇のみ監督が原田組の助監督、門奈克雄が監督を務めているが、実質は原田眞人のコントロール下にある作品と言える。前作で振られたエピソードや謎のタネ明かしであり、次郎の師匠・根路銘>>続きを読む
滋賀銀行横領事件を元に、戦後の女の自立と生き方、漂泊する女の様を政治動向(終戦、安保、三島事件)と並列させて描く試み。脚本はどちらかというとロジック勝負の田中登組でもある宮下教雄が手掛けており、安定感>>続きを読む
日本映画専門チャンネルで放送時に鑑賞。だいぶ前。
「桐島」の吉田大八監督だからと思って見ていて、やろうとしていることは概念的なものだというのも分かるし、何というか図式がそのまま図のまま放り出してある>>続きを読む
日本映画専門チャンネルで放映時に鑑賞…視聴?
恐ろしくぬるい作品。
嫁と二人で「これ小屋で見たら寝るな」と同意した。
無駄なカットが多い。スローが多い。夜の撮り方も全然ダメ。画面光らせ過ぎ。説明カッ>>続きを読む
ムービープラスで以前に鑑賞。
ナメてた元警官が最強トラブルシューターでした、の後期リーアム・ニーソン定番アクション。
ダイ・ハード、スピード、16ブロックなど現代アクション名作の要素をうまく取り込ん>>続きを読む
ムービープラスでかかった時に鑑賞。
つまらん。長い。くそ長い。世界の危機感が薄い。それもこれも、ガキの頃の兄弟喧嘩に落とし込んでしまうプロットに問題がある。
前作でも思ったが恐らくサム・メンデスは画>>続きを読む
文太兄ぃのBefore「仁義なき戦い」である中島貞夫監督とのコンビ作。
義兄弟の勝(川地民夫。日活からの客演、色々思うところはあったろうね)と暇さえあればゴロ(喧嘩)まく文太兄ぃだが、人情に厚く権力に>>続きを読む
皆さんご存知、和製ハードボイルド映画の金字塔。
小説原作だが出来上がった作品もまた、端正な文体の小説の様。藤原審爾はほかに「ある殺し屋」も原作。まさに殺し屋映画の巨匠である(「あの人は遠く」の原作もこ>>続きを読む
三の線の雷蔵はとにかくチャーミングで憎めない。
武芸百般に通じ医学も師範、博奕だけがからきしダな八八の瓢太郎。こういう芝居をする時の雷蔵がいるから、シリアス魔道剣劇マンの雷蔵も活きるのだ。
お話は「>>続きを読む