真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

2.0

さっさと撃てクソメガネ。意図は分かっても溜めが長い長すぎる。無双が始まった時には心は冷めつきて熱を帯びることはなかった。高飛びゾンビは面白かった。

レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.9

亀の恩返し。恩なのかな?

『君の名は』と同時期に上映されその不入りにスタジオジブリの凋落と言われていたアニメ。そんなことを言ってた奴らは恐らく見ていない。絶対満員御礼大ヒットする類の作品じゃないこと
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美しい星(2017年製作の映画)

4.0

ある日突然、父が火星人、息子が水星人、娘が金星人に覚醒した家族。母は地球人のまま。これを言葉通りに受け止めるのではなく何らかの比喩だろうと思っていたのだけれどシックリくる解釈がなかなか見当たらない。各>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.5

高畑勲の追悼放送。昔は終戦記念日に合わせて2年に1回くらいは放送していたが最近はあまりなくて久しぶりの鑑賞。2018年の今に見ると異なった見え方がする。

よく見ていた90年代と2000年代初頭はまだ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

スピルバーグは宇宙戦争以来ほとんど見てないので本来ならスルー対象だった。しかし今このタイミングで本作が日本公開されたのは奇跡的。ニクソン政権の後ろに安倍や麻生の顔が見えてくる。ラストでワシントンポスト>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦後、デンマークの地雷除去を命じられたドイツの少年兵と彼らを監督する軍曹。5年も自国を占領していたドイツへの憎しみと親子くらいに年の離れた少年兵への感情が交差する。国とそれに属した一個人と>>続きを読む

るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

2.5

4人がかりで1人を嬲り殺しにする正義の味方。所詮この世は弱肉強食。強ければ生き弱ければ死ぬんだ。2人も全然知らない奴の乱入を受けても動じない志々雄の強靭にして狂人さよ。しかも1人は素手の馬鹿でさっさと>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

くっそおぉー映画館で見とけば良かったぁ!公開時に場外乱闘がヒートアップしてるのに嫌気が差してたんだよな。

女優志望のミアとジャズピアニストのセブ。この2人の夢追い人の物語であるが、中盤くらいまではセ
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.8

「慶多、おじさんとおばさんは慶多のこと好きだから大丈夫だぞ」
「パパよりも?」
「…パパよりもだ」

ここでパパの方が好きだよと言えないのが本当の意味で父親になれていない福山雅治演じる主人公を如実に物
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タイタン(2018年製作の映画)

2.0

真面目な映画を見るつもりだったけど今日も咳き込みが酷くてちょうどNetflixで配信されてたゲテモノっぽい本作を選択。

地球環境が悪化して人類滅亡の危機に瀕している近未来。解決策として土星の衛星タイ
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.3

良い点と悪い点がクッキリしている。地雷だろうと思いながら映画館で見た前作は少年漫画キャラクターや物語、アクションの実写映画としての再構成が乙なものだった。続く本作も漫画的なビジュアルやアクションに必ず>>続きを読む

飢えた侵略者(2017年製作の映画)

2.7

全力疾走ゾンビ集団と武装人間のレッツパーリー!という風な量産型ゾンビ映画とは全く違う。珍しいタイプのゾンビ映画なのは確か。ジャンルお約束のゴアゴア描写はあまりなく、生き残り達はゾンビの唸り声に神経を尖>>続きを読む

潜入者(2015年製作の映画)

3.0

今日も咳喘息で咳き込んでるので複雑な話に集中出来るはずもなく「誰だったっけこの人ゲホッゲホッ」って感じで見てた。Amazonのレンタル期限が迫ってて見ざるを得なかったのだ。

パブロ・エスコバルの麻薬
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

出口を塞がれた地下の遺体安置所でゾンビがドシャーという風にはならない。なりそうな雰囲気はあったが思いとどまっている。運び込まれた身元不明の死体を解剖していく中で深まる謎と怪異。見せるホラーはほとんどな>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

2.3

10日くらい咳き込んでいるので病院に行ったら咳喘息と診断された。これを見た時はずっと咳していたのでほとんど集中できていなかった。だからまともな評価が出来てるとは言えないが、それを承知で言うと面白くなか>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

父親が言うように成功者と負け犬の2種類で分類するのならば作中の家族は間違いなく負け犬。勝ち負けにこだわる父親がまず敗色濃厚であるし、自殺未遂したゲイのおじさんに老人ホームを追い出されたジャンキーのお爺>>続きを読む

釣りバカ日誌(1988年製作の映画)

3.5

昔はTV放送の常連だったのでシリーズの大体は何となく見たことがある。昔と今では見え方が違う。釣りばっかりしてるダメ社員として作り手にも受け手にも認識されていた浜ちゃんがちっともダメじゃないどころか理想>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.3

就活はやらなかった。そんな深い理由があったわけじゃない。ただやりたい仕事もないのに義務的に就活することに意味が見出せなかった。おかげで後々苦労したが、どうせ元からまともに働ける人間じゃないので大して変>>続きを読む

Far Cry 5: Inside Eden's Gate(原題)(2018年製作の映画)

2.0

今月発売のFar Cry5の前日譚となる短編。いきなりasylumの名前を見せられて身構えたが、ゲーム自体に興味があるのでさほど問題なく見れた。それでもプロモーション映像以上には感じられない。新作にお>>続きを読む

クレオパトラ(1963年製作の映画)

3.8

4時間11分。流石に長すぎて公開時はこれよりも短かった模様。シーザーと共に歩む黄金期とシーザー死後の衰退がインターバルを挟んで2時間ずつに分けられてて、現代ならば前後編二部作として容易に上映できたであ>>続きを読む

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

1.0

一般的には1作目が一番評判の良いシリーズだが私は1作目が一番嫌いだった。全編見るまでに3回のチャレンジを要したほど。理由は巨大ロボットを見たかったのに映画が始まって1時間近くウィトウィッキーとかいうウ>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.0

本作を含めてカズオ・イシグロの小説は3冊読んでて見出した共通点がある。主人公は社会における自分の立ち位置を見誤っている。戦意高揚のための絵を描いて戦後肩身が狭くなり不遇を被っていると思っている『浮世の>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

4.2

2000年代半ばくらいには惰性でつまらないTVスペシャルを続けているアニメに成り下がっていたルパン三世に新たな風を吹き込んだ。カリオストロのようにお茶の間でリピート放送する気はサラサラないダーティーで>>続きを読む

フー・ファイターズ/バック・アンド・フォース(2011年製作の映画)

3.5

フーファイターズはアルバムを全部聞いているのにバンド自体についてはニルヴァーナのドラマーだったデイブ・グロールが始めたということ以外殆ど知らずにいた。ニルヴァーナは一応リアルタイム世代であるものの、自>>続きを読む

わるいやつら(1980年製作の映画)

2.5

ファムファタールとして描かれているのだと思うが自惚れたボンボン医者が勝手に自滅して行ったように見えた。本命としていた隆子が魔性の女なのはエピローグを見るにその通りなのだろうが、他の女は複数形で括られる>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

2.5

予告編を見た時は下らなそうな漫画実写映画にしか思えなかったが聞こえてきた評判が良く菅田将暉への期待もあって鑑賞。うーん…予告編に抱いた印象と寸分違わないぞ。役者の演技も美術も話も全てがマンガ。「少女漫>>続きを読む

宇宙へのコンタクト(2017年製作の映画)

1.2

フリー素材のような致命的につまらない画に付随した単調なナレーションが眠気を加速する。映像の力を軽んじすぎてはいないでしょうか。まずまともに見る気になれないよ。あからさまにイカれた主張もしておらず結構真>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

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評価不能。卓越した美貌を持った少女が生き馬の目を抜くモデル業界で妬まれ渇望されて食い尽くされる。ネットで知り合ったボーイフレンドが一切内面を見ようとしない業界についていけなかったように人間性の欠如は一>>続きを読む

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.5

アクションは時代の最先端を突っ走る。冒頭からして『ハードコア』を遠い過去に押しやるトバしたPOVの絶技。それをあっさり切り捨てカメラが引いてからが真骨頂。多人数相手の大乱闘に動画が話題になってたバイク>>続きを読む

デス・リベンジ2(2011年製作の映画)

1.9

海外RPGダンジョンシージをドルフ・ラングレン主演で実写映画化。監督はゲーム実写化の魔王ウーヴェ・ボル!この頃になると流石に手慣れているので初期のハウス・オブ・ザ・デッドやアローン・イン・ザ・ダークみ>>続きを読む

夜に生きる(2015年製作の映画)

2.6

極道者は嫌いと言ったが海外のそっち系ならOKだというわけでもなくて黒社会ものには何のシンパシーも抱けない。たまに面白いと感じることはあるものの大体は嫌悪していて、そんな人間が見るべき映画ではなかった。>>続きを読む

Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands: War Within the Cartel(原題)(2017年製作の映画)

1.9

UBIのオープンワールドゲーム『ゴーストリコン ワイルドランズ』に影響されたという短編。どうやらゲームの前日譚になるようだ。凶悪な麻薬カルテルとカルテルの女と結婚した潜入捜査官が話の軸。顔中にタトゥー>>続きを読む

仁義の墓場(1975年製作の映画)

3.2

任侠ものは嫌いだ。極道者のくせに何を綺麗事抜かしてるとしか思えない。色々辛かった極道大戦争はリリー・フランキーが出てる部分が一番苦痛だったし、龍が如くの体験版をやってみても男の中の男である主人公ヤクザ>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

何度も見ているけど実は映画館では見たことがなくてIMAX総選挙を機会に遂に初劇場ダークナイト。

本作がアメコミ実写映画の見られ方を大きく変えたのは間違いない。そのおかげで更にアメコミ実写化は増えたが
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ガタカ(1997年製作の映画)

5.0

一番好きな映画は何かと聞かれたら本作を挙げる。そう遠くない未来の話。人工授精で優秀な遺伝子を選別して子を作ることが一般化した社会。自然の摂理に任せて産み落とされた不適正者ビンセントは社会システムに一度>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.0

アニメの実写化における忠実さでは恐らく並ぶものはいない。こんなシーンあったねえこれもかあと記憶を辿りながら見ていた。しかし実写版ならではの面白さはあまり感じられなかった。アニメのストーリーや演出を今や>>続きを読む