真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.1

ニチアサには子供の頃からほとんど興味を抱かず仮面ライダー龍騎をたまたま見てた程度。だからスーパー戦隊にあーだこーだ言えることは全くない。アメリカ版への注文なぞ当然なく、元々が子供向け番組だと分かってい>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.5

この手の映画にはもう興味が湧かないので今後見るかの参考に鑑賞。大いに楽しめる面はあったが不満点もかなり大きい。

アクションの本気度は満点つけたい。このスカイダイビング、全然カットがないけどどうやって
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ブリーダー(1999年製作の映画)

3.5

レフンの1999年作品。若手の鬼才らしい尖った自意識を随所に感じる。冒頭の各登場人物を右から左からそれぞれ音楽を変えて映すMV感。レンタルビデオ屋の横に並んだ棚をこうも立体的に撮る人はいない。そのビデ>>続きを読む

バイオハザードV リトリビューション(2012年製作の映画)

2.0

フォローしてくださってる方ならご存知かもしれませんが私はこの映画シリーズが大嫌いです。ゲームはだいたい好きです。でもお酒を飲んだ勢いで唯一見てないこれを見ようと。酔ってておおらかな気持ちですからね。>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

4.0

新作をやるので6年ぶりに。

この映画はかなり好きでして。緋村剣心を描くにあたって必要な事は何なのか。飛天御剣流の現実離れした必殺技?SNKやマーベルで見たような敵キャラクター?否。元々は優しすぎて人
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ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

3.7

原作小説の映像化であって高畑勲アニメの実写化ではないがアニメを見たことがあるのならそのまま入り込める。完璧なハイジ、おじいさん、ペーター、クララ、セバスチャン。ゼーゼマン家のツンとしたメイド チネッテ>>続きを読む

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.3

ウォーターゲート事件をディープスロートとして知られるFBI副長官から見たポリティカルサスペンス。『大統領の陰謀』や『ペンタゴンペーパーズ』の補完的に観れるが私には体制の方から話をされてもあまり興味が持>>続きを読む

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.4

「私は今はっきりわかった。今の世では苦学なんかして偉い人間になれるはずないということを。そればかりではない。いうところの偉い人間なんてほどくだらないものはないということを。人々から偉いと言われることに>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.3

小説家映画の体裁を取ったアクション映画。右の棚には面白い小説を。左にはつまらないのを。ある小説をどっちに入れるかで取り合いを続ける響とリカ。この時点で譲らないエゴのぶつかり合いが見て取れる。映画的には>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.0

エモいシューゲイザーが昨今のマイブームでイギリスのDaughterから始まり日本の大学生バンド羊文学へと流れてここしばらくはきのこ帝国にどっぷり。10年もやってるバンドで青すぎて尖ってたインディーズ時>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.4

遂にディズニーにすら飽きを覚え始めている。アナ雪やズートピアまで続編やるのか。片っ端から昔のアニメを実写化する名作ロンダリングもそろそろ厳しい。まるで極端な2次創作のようだった『マレフィセント』やアニ>>続きを読む

わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

4.4

1600キロも険しい道を孤独に踏破したからって何になるんです?と言われたら別に何もないよ。金は減るだけで増えやしない。それでも何かを行う事には価値がある。仮に挫折したとしても挑戦した前と後では違う。自>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.0

イケメンでマッチョな兄貴が嫌い。友達は1人しかいないネイディーン17歳。なのに根拠のない自意識だけは廊下を歩く冒頭から爆散している。周囲の無理解に苛まれているんじゃない。悪いのは全部ネイディーン。そこ>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

1.7

キモい。実写攻殻はコレジャナイ映画でしたがアニメの実写化としては正しい判断を下していたのだった。日本産美少女バトル漫画の文法をそのまま実写化されても表現の許容ラインには隔たりがあるのでクドクドと強敵と>>続きを読む

FOUJITA(2015年製作の映画)

3.4

体調悪くて休んだ日に見始めたら退屈で眠いとしか思えなくて後半の日本部分を翌日見たらこっちは見入ってた。こういう映画を見るにはやはり体力と気力がいる。

戦前のフランスで時代の寵児となりながら戦時中は戦
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.3

エメリッヒの映画にしか見えないのにエメリッヒではない。エメリッヒが2時間かけてやる人類虐殺ショーを冒頭3分で解決。何やかんやでトラブル発生してレオニダス宇宙へ。ここまで30分もかからないテンポの良さ。>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

2.7

2002年に田舎のカトリック系学校に通う女子高生レディバード(自称)息詰まる田舎からは出て行きたい。優等生ではないが落第生でもない。跳ねっ返りであっても不良と言うほどでもない。家庭環境は貧しいが悲惨を>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.7

特に心当たりはないのに何故かとても疲れていて小難しくなくグロくなく長くなく複雑ではなくくだらなすぎもしない物を求めた贅沢に応えてくれる一級のそこそこ映画でした。マーベルのスパイダーマンがドータラみたい>>続きを読む

GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

-

キャンペーンでもらった缶チューハイのお供に選択。相当つまらなさに耐性ついた状態で見たのにそれを遥かに凌駕する。

ガンダムでやれ。エヴァでも良い。冒頭から地球を追い出された人間の内輪揉めが展開されて既
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DOA/デッド・オア・アライブ(2006年製作の映画)

3.0

格闘ゲーマーの端くれとして福岡でやってたEVO JAPANを見に行きました。そしたら格ゲー映画見るしかないと思ってフィルマに記録してないのではモーコン2とケイン・コスギが出てる方の鉄拳と本作しか残って>>続きを読む

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.1

最初の30分くらいは試練。世代が近くて完全に客観化出来ないために90年代前半にはイケてた感覚が今見ると厳しい。これが『何者』みたいな最近の若者事情を今の感覚で描いたものなら高い所から余裕ぶって見れるの>>続きを読む

TAXi2(2000年製作の映画)

2.8

90分以内で小難しくなくグロくもない映画をプライムで探してたら最初に目に入ったので見た。昔3までは見たことあって、いい加減な鑑賞姿勢には適してると思ったのだが疲れてても最早バカ映画をバッカでーwとして>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

4.2

映画館以来の鑑賞。派手派手だった前作『次元大介の墓標』に比べると五ェ門の開眼までが長い本作はともすれば地味。この妙味は長年五ェ門が銃弾を弾いてつまらぬ物を斬るだけのウブな大道芸人になっていたことを踏ま>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.7

宗教染みた朝の体操から始まり「有給は体が弛むから取りません。上司には絶対服従します。心を持たなければ心が折れることもない。故に耐えられる。」と意味不明の社訓を斉唱させられるブラックカンパニー。当然のよ>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

ゾンビ映画です。大失敗した音楽フェスが題材のドキュメンタリーなのにまるでゾンビ映画を見ているかのような寂寥感を味わえます。避難キャンプにしか見えない豪華(笑)テントが隙間なく海岸に設置されていてそれす>>続きを読む

ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.5

邦題はなるべく言いたくないファイナルエクスプレスの前日譚に当たるアニメ。実写と同じく全力疾走ゾンビ御一行様が描かれているがどうにも地味。こういうゾンビものは皮膚感覚のある生理的嫌悪感が肝で最初にゾンビ>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

Amazonのレンタル期限ギリギリで気が乗らず義務的に見始めたのに中盤からは引き込まれっぱなし。

LGBT映画に分類されるが自分が本作から感じ取ったのは人が自分の意志ではなく環境によって人間を形成さ
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バイオハザード ディジェネレーション(2008年製作の映画)

3.4

バイオ2リメイク楽しそう!だがゲームスケジュールに空きがないのでやるのはずっと先になりそうです。手軽にバイオ2欲を満たすにはレオンとクレアが主人公であるこのCGアニメが最適。空港でゾンビマスクを被った>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

4.5

何もかもが嘘っぽくて安っぽいマンガなのに面白い。ギンギラギンの照明やCM出身の中島哲也監督出世作らしく演出される茨城県下妻のジャスコ!1時間くらいくっちゃべられてたという話はアニメにして要約しちゃいま>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

2.9

作品の捉え方なんてその時の自分によっていくらでも変わる。2回映画館で見たこの映画もそう。震災のメタファーとして捉えてた部分が多くて今もその面が強いので悪印象はあまりない。突如現れた巨大不明生物によって>>続きを読む

操作された都市(2017年製作の映画)

3.9

ある日冤罪を着せられた無職のゲーマーがゲーム仲間と共に強大な陰謀を暴いていく。このあらすじを聞いただけで最高。日本の青年漫画実写化みたいなストーリーだけど韓国の漫画なのかな?ガバガバな設定と展開で大袈>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

3.3

まだ体調が悪い。悪化している。なので短く気負わずに見れるものを探したらクリティカルヒットしたのがこれ。

この映画はぶっちゃけそんな出来が良くない。当時ブレイク中だった松たか子が歌も出していて、そのP
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

ラプンツェルの進化版。そしてポップカルチャーの可能性と方向性を示してくれる。

子供の頃に誘拐され騙されて監禁されていたジェームス。彼には閉じ込められた家が世界で誘拐犯が作ったクマのTV番組『ブリグズ
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

1.0

つまらなさに震えが走る。まず前作に大して思い入れがない。ギレルモ・デル・トロで好きなのはデビルズバックボーンやパンズラビリンス、シェイプオブウォーターのような日陰者・被抑圧者に添った視点であって彼のオ>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.4

サブカルエンタメにすっかり嫌気が差してた今の自分が求めるものがあった。無闇矢鱈と重厚長大複雑ではなく基本的にノリは軽く続編は匂わせすらしない。大きいのは他者の命をヒーローである主人公が奪うことに無頓着>>続きを読む

バットマン/マスク・オブ・ファンタズム(1993年製作の映画)

4.5

昨日のニンジャバットマンが考えれば考えるほどムカツキが募ってきてもうバットマン自体バートンとノーランの映画以外は全処分しようかと考え始めていたがこれを見て思い留まれた。ありがとう。やっぱりバットマンは>>続きを読む