真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

四月物語(1998年製作の映画)

3.3

まだ体調が悪い。悪化している。なので短く気負わずに見れるものを探したらクリティカルヒットしたのがこれ。

この映画はぶっちゃけそんな出来が良くない。当時ブレイク中だった松たか子が歌も出していて、そのP
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

ラプンツェルの進化版。そしてポップカルチャーの可能性と方向性を示してくれる。

子供の頃に誘拐され騙されて監禁されていたジェームス。彼には閉じ込められた家が世界で誘拐犯が作ったクマのTV番組『ブリグズ
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

1.0

つまらなさに震えが走る。まず前作に大して思い入れがない。ギレルモ・デル・トロで好きなのはデビルズバックボーンやパンズラビリンス、シェイプオブウォーターのような日陰者・被抑圧者に添った視点であって彼のオ>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.4

サブカルエンタメにすっかり嫌気が差してた今の自分が求めるものがあった。無闇矢鱈と重厚長大複雑ではなく基本的にノリは軽く続編は匂わせすらしない。大きいのは他者の命をヒーローである主人公が奪うことに無頓着>>続きを読む

バットマン/マスク・オブ・ファンタズム(1993年製作の映画)

4.5

昨日のニンジャバットマンが考えれば考えるほどムカツキが募ってきてもうバットマン自体バートンとノーランの映画以外は全処分しようかと考え始めていたがこれを見て思い留まれた。ありがとう。やっぱりバットマンは>>続きを読む

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

-

アメリカンコミックヒーローには8割型アンチと化していて流石に厳しく見過ぎという自覚があるのでクロスオーバーではなくて荒唐無稽なアニメのこれなら大丈夫かなと脚本がグレンラガンの中島かずきならばと相当評価>>続きを読む

カンパニー・オブ・ヒーローズ バルジの戦い(2013年製作の映画)

2.4

愛読しているPCゲームブログの運営者がこの原作ゲームの大ファンなので鑑賞。ゲームジャンルはRTS。私はHALO WARSしかやった事がなくそれすら3時間くらいで投げてるので門外漢。なので的外れなイメー>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

率直に申し上げると90分が長く感じるほど退屈極まりない。演技経験のない事件の当事者を本人役として用いた演出も自分の体験で真に迫ってたからか演技は上手いと思ったが、この事が映画に余計な価値を加えているよ>>続きを読む

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

3.0

まるで意味の分からなかったニコラス・ウィンディング・レフンの映画『オンリーゴッド』の舞台裏に迫ったドキュメンタリー。監督はレフンの妻のリブ・コーフィックセン。となっているが芸術家肌の映画監督であるレフ>>続きを読む

ストリートファイター II MOVIES STREET FIGHTER!!(1994年製作の映画)

3.5

2018年は長いゲーマー人生で縁が薄いと思っていた格ゲーにストリートファイターVで開眼して18000円のアケコンまで買っちゃいました。実力はまだゴミなので今年の映画始めをコレにして闘志を高めていく。>>続きを読む

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

4.0

この邦題をつけた奴は誰だあ!と海原雄山モード。原題は『3 Generations』ホルモン治療を受けているトランスジェンダーのレイだけの話ではなくて、フェミニズムの闘士だった同性婚の祖母と異性愛者のシ>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.7

美しい国に住まわれる普通の人達がよく「政府批判をしても粛清されないからファシスト呼ばわりは間違っている」と仰られる。こんな事を言える奴らはあからさまな弾圧が始まっても絶対沈黙してる。1980年の韓国は>>続きを読む

僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

4.5

『カメラを止めるな!』が気に入った人なら本作も響くかと思う。当時ですら既に絶滅危惧種となっていた寂れたレンタルビデオ店が発電所を破壊しに行ったら感電して磁気を帯びたクレイジーなジャック・ブラックによっ>>続きを読む

バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

1.1

不当な誹謗を受けているローラへの支持を表明するために見ました。この映画シリーズは1以外大っ嫌いです。聞いた話によると前作と全く話が繋がっていないそうですが見ていないのでその点は問題になりません。どうせ>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

自分自身がマイノリティに属した身であるのでそうした映画も理解しようとしているつもりなのだけれど、マイノリティ性を特別にしすぎているように思える事が少なくない。LGBT等も異質の存在として捉えられてる向>>続きを読む

ヒットマン: エージェント47(2015年製作の映画)

2.9

感想に困るタイプの映画。これが原作を尊重する気が全くないバイオハザードやゲームの大ファン以外には全く意味が分からないアサシンクリードみたいなのであれば言いやすいけれど、原作ゲームをアブソリューションし>>続きを読む

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.9

このストーリーには思うところがあって生まれつきの属性からは逃れられないとされている点にはやや納得が行かない。謂れのない冷遇をされて心が傷ついているラルフと現実の差別が重なって見える。周りを見返してやろ>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今年の超話題作に悉く嫌悪感を覚えさせられていたのでこれもダメだろうと期待していなかったが初めて楽しめた。多数派に阿るのを嫌うあまり逆張りでヒット作を拒絶してるんじゃないかと流石に少し不安になっていたが>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.1

この映画から強く感じたことは2つあって1つには邦題にもされている両論併記の罠。最初から過激な異論は唱えてなくて、確かにユダヤ人の虐殺はあったが組織全体に下された命令ではない→そんなにたくさん殺してはい>>続きを読む

劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

3.0

そろそろ評判の良いシュタゲゼロを見ようかと思って。前世代ではXBOX360オンリーユーザーだったのにキラータイトル扱いされてたこれの原作は2013年くらいまでやってなかった。体験版では紙芝居としか思え>>続きを読む

空気人形(2009年製作の映画)

3.9

8年ぶりくらいに観た。どう見てもグロテスクな映画なのにこみ上げるものが強い。

ある日、突然心を持った空気人形。「本当に二次元の彼女が来たら面倒臭くて耐えられないよ」と二次元愛を嘯いている人の結構な数
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.2

4のストーリーをバルボッサが悪魔の実の能力者になった事しか覚えていない。考えてみると2も水車の上で追いかけっこしてたこと以外全然思い出せなくて、3はアホみたいに長くて半分くらいで見るの止めたんだった。>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.5

実家に帰省する普通の家族の物語。一見そう感じるが普通じゃない。

父の良多を良ちゃんと名前で呼ぶ間柄はそういう親子なのかと思っていたら再婚した妻の連れ子。妻と息子に取っては全くの他人の家に行くわけでさ
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THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章(2014年製作の映画)

3.0

最近ドラマの『逃げるは恥だが役に立つ』を見て元ヤンママのやっさんがいたく気に入り真野恵里菜が主演の本作をレンタル。パトレイバーは押井守の劇場アニメ以外全く知りません。なのでアニメのファンがどう思うのか>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

3.7

ジャンルとしての時代劇であれば到底期待には応えられない。見事に決まった殺陣など存在せずブレの激しいカメラワーク。激動の幕末を描いた歴史絵巻もない。塚本晋也監督の映画をほぼ全部見ていて思想性も知っている>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

1.0

近年は色々なことが重なってサブカルオタク界隈にウンザリしているのでこの映画に対するオタク万歳!的な反応が気味悪かった。ポップカルチャー満載のVR世界に耽るなんて堕落したディストピアにしか思えないし、オ>>続きを読む

ザ・キング・オブ・ファイターズ(2009年製作の映画)

1.0

ストリートファイター5を地道に練習しているのに全然ランクが上がらす、モチベーションを高めるために格ゲー映画を見ます。

KOFはそこですかお別れです神父様のやつまでしかやっていませんが凄まじい再現度。
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

1.4

この映画は3回見ている。映画館で1回レンタルで1回配信で3時間もあるアルティメット版を1回。3回も見たということは前は嫌いではなくて当時は不当に酷評されすぎと思っていたのだが現在では好意的に捉えられる>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

3.9

4本目の小津安二郎を4kにて初めて劇場鑑賞。満腹で見たせいで開始40分くらいは眠気に襲われていたが、映画の核であるドサ廻り役者座長と現地に設けた息子との関係性が明確になってからは物語に集中する事が出来>>続きを読む

さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.4

難しい。もっと分かりやすいLGBT映画だと思っていたので困惑して中盤で少し意識が離れていた。比喩が多い本作で自分が受け取った主題は父親殺し。主人公のオスカーには幼い時からゲイの自覚があったが、学校でゲ>>続きを読む

トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

3.9

崩落したトンネルに閉じ込められた男の話で2時間越えはやや長い。描きたいことは分かるんですよ。手抜き工事の横行や営利追求のマスコミに行政だとか。たった1人の人間を救うために危険を犯すことの意味。それで犠>>続きを読む

2300年未来への旅(1976年製作の映画)

2.5

昼食後の眠気を覚える時間に見たのも良くなかったが、時代のギャップを強く感じさせられてしまった。当時はいくつも賞を取ったと言うビジュアルが安っぽいとしか思えなくて、SFなんてジャンルはこの辺で入り込めな>>続きを読む

ファイナルガール(2015年製作の映画)

1.0

苦行。90分もないのに時が長すぎる。この圧倒的つまらなさこそ恐怖。

森で女をハントする殺人鬼グループを殺すために鍛え上げた美女を餌に送り込む。筋書きだけ聞くと面白そうなのに、50分くらいは女と彼女を
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.7

ベタの大洪水!ガラス越しのチューとか実在したのかってレベル。温もりを感じると消えてしまうから触れられない愛なんてベタベタベッター!!見てて恥ずかしい。でも嫌いじゃないです。エンディングにはちょっと感動>>続きを読む

櫻の園(1990年製作の映画)

4.0

30年近く前の映画になるのに古さをあまり感じない。つみきみほが演じた杉山さんが掻っ攫って行く。活動フィールドを舞台に変えたとのことで、つみきみほの事を名前は聞き覚えがあっても出てた作品は全然知らなかっ>>続きを読む

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.0

虚脱。観る前は言い方は悪いがよくある強制収容所のユダヤ人の話だと思っていたので悲劇的な結末はある程度予測がついていた。しかしこれはあまりにも。人種差別主義者は「奴らはヒトとして我々と異なる」なんて事を>>続きを読む