CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

CharlieZG

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ホース・ガール(2020年製作の映画)

3.2

夢と現実の境目がなくなった女のスリラー。

ある日見た白い部屋に横たわる夢、その日を境に身に覚えのない形跡、記憶の空白、自分がクローンだという不安感・・・
正常な者なら共感する箇所もない。
ただ支離滅
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

事故で両親を亡くした少女ケイディの慰みに造られたAIロボットの暴走を描くSFスリラー。

HAL9000、ターミネーター、AI、アイロボット、エクス・マキナ、アフター・ヤンの系譜上に来るのでチャイルド
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.5

ナリン監督の少年時代を描いた自伝。
インド版 “ニュー・シネマ・パラダイス” との呼び声が高いが、映画にのめり込む様子が丁寧に描かれていて全編少年時代で終わり本家とは違う。

光そのものに関心を持ち自
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怪物(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

小学校の事件を3者の視点で捉え不寛容な社会に葛藤するマイノリティの苦しみを描く。

立場が変われば誰もが “怪物” になり得るし、良かれと思ってやった事が裏目に出てしまい誤解がレッテルを貼ってしまう。
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.1

苦手ミュージカルを克服する挑戦計画
今回は梅雨時期にピッタリと言うとベタだけど
「雨に唄えば」

サイレントからトーキーへ移り変わる映画界に芽生えるロマンスを描くミュージカル・コメディ。

こんなに可
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31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.1

マンネリ熟年夫婦がカウンセリングを通して真の結婚生活を取り戻すコメディ。

長年の隔たりで離婚を選択する事は多いが、初心に戻ろうと努力するテーマは珍しい。

出会った頃のような気持ちを持てないのは歳を
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ミックスド・バイ・エリー 俺たちの音楽帝国(2023年製作の映画)

3.8

趣味のミックステープが一大産業に膨れ上がり国内を揺るがす事件となる実話コメディ。

文無しから始めて評判が評判を呼び飛ぶようにテープが売れて国内No. 1の売り上げにのし上がるサクセスストーリーが観て
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邪悪は宿る/セパレーション 魔物の棲む家(2021年製作の映画)

3.1

妻の事故死で残った夫ジェフと娘ジェニーのハウスホラー。

離婚調停中での妻の死に不審な点はあるものの、誰もが犯人に見えて来るミステリーとは違い、冒頭から漂うオカルトめいた不穏なムードが家にまつわる因縁
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アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

3.7

ミュージカル苦手意識を克服するための挑戦計画、今回は
「アクロス・ザ ・ユニバース」

60年代の潮流に振り回される若者の愛と友情のミュージカル。

全曲ビートルズ・ナンバーだけで綴られたと言ってもた
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NINE(2009年製作の映画)

3.3

週末はミュージカル
ミュージカル苦手を克服するための挑戦計画(笑)
今回は「NINE」

スランプに陥った映画監督グイドの追い詰められる精神状態を描くミュージカル。

ブロードウェイ・ミュージカルの映
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

3.6

同性密恋カップルが真の自分を曝け出し貫くラブストーリー。

人知れぬ関係はどちらかの意思表示が出来なくなるとそこで途絶えてしまう儚さがある。
社会的背徳感を持ちながらの切羽詰まったカミングアウトは何よ
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靴ひものロンド(2020年製作の映画)

3.5

突然の告白で崩壊しつつも切れない家族の絆の話。

“絆”と言うと美しく聞こえるが、これは不器用で不細工な部分が強調された歪な繋がりとして表現され、呆れるのを通り越して可笑しく見えてくる。
しかし本来の
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.7

独ソ戦争に従軍した2人の元女性兵士の話。

情に訴えるような演出もなく大仰な音楽もなく淡々とした描写が独特の質感を持ち、人生を大きく歪められPTSDに苦しみながらも手を取り合って生きて行こうとする姿に
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若草の頃(1944年製作の映画)

3.4

万博目前のセントルイスの或る家族の1年を描くミュージカル。

1944年第二次世界大戦中の暗い世相に古き良き暮らしを想起させ全米大ヒットしたそうだ。
ヴィンセント・ミネリ監督の出世作。
主演は21歳の
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ビバ!マリア(1965年製作の映画)

2.5

指名手配のテロリストの娘マリーが旅一座のマリアと組んで一躍人気者から革命戦線の旗手となるコメディ。

何度もトライしては途中挫折を繰り返し、ようやく見終えた。
ルイ・マル監督にモローとバルドーという名
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

故障したAIロボットのメモリーが映す愛情物語。

静かな映画、今と変わらない暮らしぶりだけど、さりげないハイテクが近未来。

宇宙のようなヤンのメモリー、ジェイク達の思い出と知られざる過去、寄り添い遂
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.1

病の父の悪化の報で帰省した姉弟に降りかかる恐怖。
父を看病している母は「来るなと言ったのに」と言うが・・・。

ちょいグロの脅かし系ホラー。
人里離れた農家、飼育している山羊、暗闇に気配を感じる、何か
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シカゴ(2002年製作の映画)

4.0

週末は苦手なミュージカル🎵を観て克服しようという計画で、
今週はこれ。

1920年代のシカゴ、
スターを夢見ながら人殺しで収監された女の裁判と人気を勝ち取るミュージカル・コメディ。

これは面白かっ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

2000年〜2001年イラン・マシュハドで起きた連続殺人事件の実録ドラマ。

娼婦ばかりを狙う犯人の手口がまるで蜘蛛が巣にかかった獲物を仕留めるのに似ていることから「スパイダーキラー」と呼ばれた。空か
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

ベルリンフィルの主席指揮者であり世界的音楽家リディア・ターの転落劇。

勿論ターは架空の人物、フィールド監督がケイト・ブランシェットの為に書き下ろしたオリジナルストーリーというだけあり、ケイトの素晴ら
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.3

音痴の歌姫フローレンス・フォスター・ジェンキンスのカーネギーホールに至る伝説を描く。

若い頃感染した梅毒治療の副作用で神経系統に障害が残り音痴となったらしいが、そんな事情からの同情ではなく広く人気を
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密航者(2021年製作の映画)

2.9

火星探索ロケットに紛れ込んだ予定外の人物とクルーの運命を賭けたサバイバル・サスペンス。

パネルの中に発射作業員が紛れ込むかな?
でもそいつがイイ奴で仲良く火星へ行けばいいじゃないって思うけど、そこは
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パーフェクション(2018年製作の映画)

3.5

新旧2人のチェリストの禁断の恋?それとも妬み?それとも未知のウイルス感染?

10年ぶりにアカデミーを訪れる主席チェリストが現在のトッププレイヤーと出会い一線を越えてしまうサスペンススリラー。

逆戻
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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.5

娘見たさに映画を見に来る男とフィルムを盗む娘の織りなすヒューマンドラマ。

文化大革命が終焉を迎える2年前、つまり1975年頃の中国の農村が舞台。
産業が停滞し混乱する社会で月1回の映画上映が村を挙げ
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シラノ(2021年製作の映画)

2.8

剣の達人で詩人のシラノは想いを寄せる令嬢に気持ちを伏せたまま彼女の見初めた仲間の恋文の代筆をする・・・

セットや衣装は古きフランス風だったけれど英語劇のアメリカ映画、場面によれば現代劇にも見えた。
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エヴァの告白(2013年製作の映画)

3.8

1921年、幸せを夢見て渡米した移民女性が過酷な現実で苦悩する姿を描く。

戦火で父母を殺されポーランドから一緒に来た妹とも引き離され、冒頭から可哀想で胸が痛んだ。
送還されるよりはマシだったかもしれ
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激流(1994年製作の映画)

3.4

川下りでバカンスを過ごす家族に災難が降りかかるアクションスリラー。

仕事一辺倒な夫のせいで離散の危機に直面していた家族が、謎の男達と対峙しながら禁止区域の激流下りを通して一つになる。
いつの間にか観
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.7

病弱で車椅子生活の娘を献身介護する母親の狂愛スリラー。

大学の合格通知を待っている娘、受験する知能は人並みだからこそ異変に気付く訳だけど、その理由が謎のまま終盤まで引っ張られ、分かったところから恐怖
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テトリス(2023年製作の映画)

3.8

80年代末から爆発的ヒットしたゲームソフト「テトリス」の販売権利を巡りソ連も巻き込んだビジネス競争を描くサスペンス。

これは面白かった!
冒頭のテトリス起こりの説明から引き込まれ、携帯版権利取得のた
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ライフ(2017年製作の映画)

3.1

無人火星探査機ピルグリムの回収に成功した国際宇宙ステーションISSのクルーは採取した火星の土を分析し生命体の存在に湧き上がるのだが・・・

逃げ場の少ない宇宙船の閉鎖的空間で急速成長する高知能なエイリ
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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

4.0

少女の命を救えなかった無力感から医師を辞めてインドにやって来た米国人マックスと、新天地を求めて移住して来たパル一家がスラム街の人々と関わるうちに生きる事に向き合い絆を深めるヒューマンドラマ。

地域を
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さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について(2021年製作の映画)

3.5

エーリヒ・ケストナー著小説の映画化。

第一次世界大戦の敗戦から退廃の喧騒に大恐慌が吹き荒れるベルリンで夢を追う若者達の恋と友情を描く。

4:3スタンダードサイズに当時の白黒映像と荒い画質映像を短い
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大いなる陰謀(2007年製作の映画)

3.5

ライオンを率いた羊・・・サスペンスを匂わす邦題より皮肉の効いた原題訳でも良かったのでは?

9.11以来泥沼化する対テロ戦争。
共和党の支持率回復を狙ったアフガン作戦を首謀する上院議員とリークで呼ばれ
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ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)

3.0

市場で出会った美女と国際ミッションに巻き込まれる農夫のラブロマ・アクション。

素性を伏せた敵同士カップルか、諜報員同士カップルかと思いきや、クリス・エヴァンス扮するコールは(アメリカ東海岸を全滅させ
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.6

幻のSSW “タッカー・クロウ” を信奉しファンサイトを運営する夫との倦怠から抜け出す妻アニーの再出発物語。

アーティストを神格化して語るファン目線をシニカルに見せながら、本人の真実と活動停止した理
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.3

花売り娘が傲慢な言語教授のもと注目の淑女に作り上げられるコメディ・ミュージカル。

淑女とのギャップを見せるためヘプバーンの誇張したガラの悪い演技が振り切っていて新鮮だった。
発音矯正を受けるシーンも
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