CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

CharlieZG

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RRR(2022年製作の映画)

3.8

昨年10月の公開から周りの評判の高さに気にはなっていたけど身近に上映館がなく今になってようやく観る機会が訪れた。

1920年代イギリス植民地時代のインドを舞台に民族解放に貢献した若者の物語を歌と踊り
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.6

小賢しさを一切抜きにして見たまんま剛腕にぶん回す韓国エンタメ全部入りの航空パニックムービー。

操縦テクニックの巧みさを見せるジェヒョク役イ・ビョンホンのカッコ良さ。
地上でそこまでやる?!ク・イノ刑
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.4

老いに対するコンプレックスを痛烈に描いたコメディ。

女は美しさを、男は逞しさを、若さを取り戻す事に固執するあまり人生が激変してしまう運命が憐れ。

取り憑かれたように穴に入る妻マリーに苛つきながらも
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.3

保守的な家父長制への反発に根差したバーチャル・スリラー。

1950年代のグレートアメリカンな夫婦の日常、一見幸せそうに見えてどこか変。

女性の幸せとして作られたユートピアはただ女を縛りつけただけの
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

ダニーに妹がいたのか!
しかも、いつの間にかダニー死んでるし(笑)

女性版オーシャンズ
ハイテクを駆使したクライム・コメディ。

サンドラ・ブロックの堂々としたワルっぷりがそのものズバリ似合っている
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.3

ベガスのホテル共同経営から外され病いに伏したルーベンの仕返しに立ち上がるオーシャンズの友情大作戦。

前作の反省からか今度はストレートで分かり易いシナリオ、しかもオーシャンズが初めて正義で動く爽快スト
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.2

オーシャンズvsトゥルアーの泥棒世界一対決のコメディ・ミステリー。

ベネディクト盗金返済のためファベルジェの卵を巡って泥棒対決を仕掛けられるのだが、時系列バラバラで非常に難解。
今回初登場の刑事イザ
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

銃乱射事件の被害者と加害者の両親が教会の一室で対峙する会話劇だが、シチュエーションが変わらず余計な音楽も回想シーンもなく剥き出しの本質に圧倒された。

ドキュメンタリーに見紛う役者の演技が凄まじく、張
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バビロン(2021年製作の映画)

4.1

1920年代後半、無声映画からトーキーへ移り変わるハリウッドの狂騒を通し栄枯盛衰を描く。

これは面白かった!
久々にもう一回観たいと思った作品。
2度3度観れば新たな発見もありそう!

急速な時代の
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.0

2001年リメイク、悪名高いラスベガスのホテル王ベネディクトのカジノ資金を強奪するクライム・コメディ。

派手なアクションはないが裏の裏を読んだ作戦が痛快。クルーニーとピットのクールな立ち回りとガルシ
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オーシャンと十一人の仲間(1960年製作の映画)

3.0

オーシャンズ11の1960年公開オリジナル作。
フランク・シナトラ一家 = “ラットパック” 総出演で当時開催されたラスベガス・ツアーのプロモーションを兼ねた映画だとか。

シナトラの他、ディーンとサ
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.5

加湿器殺菌剤事件を描く実録法廷サスペンス。

2000年代に韓国で実際に起きた事件を題材にしているだけありリアル。
どこまで事実なのかは分からないけど、映画として終盤の展開(狙いはそこかぁ!)には驚い
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空はどこにでも(2022年製作の映画)

3.4

姉を亡くした悲しみを乗り越えて行く妹の思春期ファンタジー。

場当たり的な行動には共感出来ないけれど、姉の死を受け入れられず現実に戸惑いながら生き方を探っていく姿が一所懸命で可愛い。

バラ園で寝っ転
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今はちょっと、ついてないだけ(2022年製作の映画)

3.5

職を追われたカメラマン、テレビマン、美容師、芸人がシェアハウスから再生していく物語。

人生は何がしか問題を抱えて生きるもの。
それが大きく立ち塞がって来た時、前が見えず立ち止まってしまう事がある。
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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.4

1997年カリスマラッパー “ノトーリアスB.I.G.” 銃撃事件をクールな正義感で追うラッセル・プール刑事を通しロス市警の闇を描く実話ベースのフィクション。

クライムアクションを期待すると大肩透か
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あるラブソング(2022年製作の映画)

3.4

コロラドのキャンプサイトで幼馴染を待つフェイの物語。

特にハプニングが起きるでもなく静かに流れて行く時間が優しい。
埋められない喪失感から幼馴染との語らいが心に弾みを付ける。
誰かを愛した時に初めて
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ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.3

殺人を仄めかす会話を聞いてしまった国連通訳を巻き込むミステリー。

通訳にニコール・キッドマン、身内を失う痛みを共有するシークレットサービスにショーン・ペン、この2人の素晴らしい演技の応酬だけで観る価
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.2

19世紀オックスフォード英語大辞典の誕生秘話、大学から救世主的に指名された学者マレーと製作の窮地を塀の中から救った元軍医マイナーの貢献と友情を描く。

何世紀にも及ぶ単語の変遷を全ての言葉に対して書き
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.3

リーマンショックで不況に見舞われたストリッパー達が羽振りの変わらないウォール街の男達から金を搾取する犯罪実話。

真っ当に働いても稼げない中で編み出した手口でウォール街の男達を手玉に取る肝の座りように
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.6

NYで知り合ったイケメン彼氏は大富豪の御曹司だった。取り巻きの妬みや母親からのプレッシャーに戸惑い葛藤しながら成長するレイチェルのラブストーリー。

ありきたりな王道ストーリーなのに、このワクワク感は
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.3

シェイクスピアのハムレットを下敷きにした復讐劇。

ロバート・エガース監督には不思議な縁を感じる。
「ライトハウス」は観たくて観たけど、「ウィッチ」は時間潰し的に観た作品。
個人的に歴史ものが苦手なの
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.2

長年の友人の突然の絶交が小競り合いへと発展していく寓話。

目的もなくのんべんだらりと過ごす事に危機感を感じ、残された人生で何かを成し遂げようと考えた時、これまでの仲間や家族が疎ましくなるというのは、
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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

3.6

1976年〜1983年軍事政権下のアルゼンチンで左翼ゲリラ撲滅を名目に軍部により行われた拉致・拷問・レイプ・殺害を脅迫にも負けず民事で裁いた実話。

フリオ検察官とルイス副検事を中心に正義にバイタリテ
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

3.5

PTSDに苦しむ女性帰還兵リンジーと交通事故の陰を引き摺る車整備士ジェームズの心の交流を描く。

故郷にも実家にも安らぎがなく兵役が唯一の居場所だったリンジーはジェームズと出会い友達の心地良さを知る。
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.6

1928年出版、エーリヒ・マリア・レマルク著の反戦長編小説「Im Westen nichts Neues」の映画化。
1930年にアメリカで映画化され第3回アカデミー賞作品賞・監督賞に輝き、1979年
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.0

児童文学「ドリトル先生」が原作
ヴィクトリア女王の病を治す果実を求めて大航海に出るファンタジー・コメディ・アドベンチャー。

主演ロバート・ダウニーJr.他、実力派キャストで実写を固める中、レディロー
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.8

キューバ危機の裏で戦争回避に暗躍したソ連GRU大佐と英国ビジネスマンの友情を描く。

分かり易いストーリーで面白かったうえに友情が心に沁みた。

ソ連の機密情報をアメリカへ流す大佐、それをCIA内の敵
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月影の下で(2019年製作の映画)

3.5

頻発する奇妙な出血死事件、市警トーマス巡査は犯人を追ううちに月にまつわる或る事を知る・・・。

何か言えば全てネタバレに直結するので言えないけど、なかなか面白かった。
ジェームズ・キャメロンやクリスト
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.1

英題「A PERFECT ENEMY」
パリ、飛行機に乗り遅れた建築家の男に付きまとう謎の女が語るスリラー。

ストレートで捻りがないので簡単に結末が見通せるが、不快な描写もありつつも話が面白くてつい
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彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)

3.4

世界的ムーブメントとなった女性解放運動によるミスコン妨害事件を描く。

生真面目なサリーにキーラ・ナイトレイ、ヤサグレまくったジョーにジェシー・バックレイ、可笑しいほど2人とも役にぴったり。
ファッシ
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.3

匂いを嗅ぐとその人の記憶へタイムリープする少女を通して、間違いを正し人生のやり直しをする話。
ホラー程ではないが不気味なシーンあり。
匂いを嗅ぐとその人の記憶の中へ入ってしまうという発想が新鮮!
ヴィ
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.5

理不尽な運命に翻弄されながらも大切なものを守ろうと現実にしがみ付く人々を描く。

陶器職人の誠治、海外赴任の学、日系ブラジル人マルコス、そして半グレの海斗、立場は違えどそれぞれにも大切な人がいて、それ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

ハリウッドの大物プロデューサー“ハーヴェイ・ワインスタイン”の性的暴行事件を暴いたNYタイムズ紙の記者ミーガンとジョディの勇敢な取材調査を描く。

未だ記憶に新しい事件のスピーディーな映画化には驚いた
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トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)

3.0

離婚前夜の夫婦、テムズ川を見下ろしながら思い出すのは結婚前夜の約束・・・。

ストーリーは捻りも何もなく至ってシンプル、映画ファンからすると物足りないけれどその分じっくり歌を楽しめる。

舞台ミュージ
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.7

猫の絵で有名なルイス・ウェインの愛と苦しみの生涯を描く。

妻エミリーがいたからこそ擬人化され愉快な猫のイラストが生まれたことから、ルイスにとって猫画を描く行為は潜在的に妻への語りかけだったに違いない
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.1

ウェールズの片田舎で人生の斜陽を迎えた人達が共同馬主となった競走馬を通し平凡な毎日に輝きとトキメキを取り戻した実話。

トニ・コレットの豊かな感情表現が素晴らしい。

馬主というと投資のイメージが強く
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