タイトルは英語圏の侮蔑用語ではなく、FUCKER名義でソロ活動を行うバンドマンにしてレーベル代表を務める夫と、音楽的同志であり共に息子を育てる母=MOTHERでもある妻、つまりひとつの家族を表したもの>>続きを読む
劇中幾度となくループされるI Wanna Be Your Dogのリフが、ヴェルヴェッツの登場に合わせてI'm Waiting For The Manへと繋がっていくシーンにぐっと来ました。殿堂入り時>>続きを読む
陽気なモテ男がかつて一夜を共にした相手の産んだ娘を押しつけられ、言葉もろくに通じない異国で突如シングルファーザーになるお話。アバンタイトルのアニメーションと音楽がいきなり粋で格好いいので、一気に物語に>>続きを読む
「いきなりジョンスペ」「カーチェイス版ラ・ラ・ランド」との触れ込みに惹かれ足を運んだのですが、とりあえずまあ冒頭からどえらいテンションでした。
真っ赤なスバルのWRX、サングラスが似合わないことこの>>続きを読む
「死の棘」ならびに「『死の棘』日記」、息子夫婦とその娘による3人展「まほちゃんち」、近年では新潮にて長期連載された梯久美子によるノンフィクション「死の棘の妻」が刊行されるなど何かとご縁を感じてやまない>>続きを読む
スポーツ専門チャンネルとしてNPB公式戦を日々中継するJ SPORTSの開局20周年記念映画、というわけでドキュメンタリー色は薄く、ハイライトとオフショットを淡々とバランスよく繋ぎ合わせた感がありまし>>続きを読む
「人生はビギナーズ」で老いた父親と息子を描いたマイク・ミルズが今度は母親と思春期の息子を、という触れ込みだけで既に前のめりになってました。この、まだまだおぼこい15歳がいずれ歳を重ねてあのときのユアン>>続きを読む
トクマルシューゴにNRQ、vapour trail、Alfred Beach Sandalときてエンディングテーマが相対性理論。いわゆるO-nest周辺バンドがこれでもかと名を連ねており、映画そのもの>>続きを読む
美しい映像が脈絡なく切り替わってくコラージュ感は年末に見た「聖杯たちの騎士」とおんなじ。宇宙やマグマや深海の息をのむ映像が7〜8秒おきにどんどん切り替わっていくので少なくとも眠たくはない、というか片時>>続きを読む
原作を読んであの表紙を幾度となく眺めなおしてはイメージを膨らませていた先輩が、そして黒髪の乙女が、期待の斜め上をゆく色鮮やかさで描かれている…!こんな幸せな映画化はそうそうあるものではないと感激に打ち>>続きを読む
20年前のわたしにとってはレントンもスパッドもシック・ボーイもベグビーすらもヒーローで、何故かっていうとそれはつまり、ハイティーンゆえの青さや焦りや田舎暮らしのコンプレックスやなんかをどっさり抱えて悶>>続きを読む
いや、つらかった。ほんの一瞬のようでもあり永遠に終わらないようにも思えた99分、終映後は全身ぐったり疲れてました。ふいー。
人気劇作家のルイが12年ぶりに帰郷する理由、それは「もうすぐ死ぬ」と家族に>>続きを読む
スラムドッグ$ミリオネアから早幾年、あの頃はまだ背だけが高くて細っこくておどおどした目が印象的なおぼこいハイティーンでしかなかったはずのデヴ・パテルが、いつのまにやら髭をたくわえ胸板も厚い大人の男へと>>続きを読む
すごかった。すごかった。入れ替わり立ち替わり現れるどの女優さんよりエゴン・シーレasノア・サーベトラさまが美しかった…!眼福でした。ひゅー!
その美しさはひと目見たら忘れられない整った面差しのみにと>>続きを読む
ごく一般的な凡人にすぎない自分には理解しがたい心の動きが、細やかな演技と丁寧な演出で美しく生々しく描き出されていました。それは表面張力ぎりぎりまでふくらんだコップの水がやがて溢れ出す瞬間のように、静か>>続きを読む
めくるめく色彩と音楽とワンダー。夢の中の時計の針は12時ちょうどを指していました。ああ、なんて儚くて美しいんだ…!
夢は夢だから美しいけど、どうかこのまま醒めないで。とこれほど強く願った映画は初めて>>続きを読む
ポール・オースターが脚本を手がけ、95年に恵比寿ガーデンシネマで25週にわたりロングラン上映されたという名作のデジタルリマスター版。やっと仙台にも来てくれました。待ってた。
冒頭、マンハッタンからゆ>>続きを読む
ルキーノ・ヴィスコンティ生誕110年没後40年を記念した特集上映の1作で、GUCCIの支援によりマーティン・スコセッシ率いるザ・フィルム・ファンデーションが1万2千時間をかけて修復した4K版との触れ込>>続きを読む
動くジャコをこんなに見るのは初めてで、まずは何よりその澄んだ目に驚きました。裏側まで透けて見えてしまいそうなほど曇りのない瞳、酒と薬に溺れていたはずの最晩年でさえまるで少年のよう。知ってる。わたし、こ>>続きを読む
序盤は本当、絵に描いたようなクソじじいっぷりがひどくてそこにイライラしちゃって仕方ないんだけど、クソじじいがクソじじいのまま何ひとつ悔い改めることなく、ぽつりぽつりと気を許せる相手にだけ心を開いていく>>続きを読む
先行上映、終映後に舞台挨拶。郡山から南へ車で小一時間、会津と中通りを結ぶ湖水豊かな桃源郷こと天栄村にて撮影されたとあってこれはもう、福島生まれ福島育ちとして見逃すわけには行かない作品なのでした。
と>>続きを読む
1998年、フォーラム福島で。
今になって思い返しても、遠いようですぐにでも手が届きそうな近未来の物語。知的で静謐でいろんなことを考えさせられる秀作でした。マイケル・ナイマンによる劇伴が美しかった。
2001年、フォーラム福島で。
原作も映画化もサントラも最高で、にもかかわらず己の音楽好きに起因するダメっぷりをこれでもかと見せつけられるせいで、心底ハイに踊れてるのに同時にどんどん傷ついていくよう>>続きを読む
1999年、新宿で。
遊びに出かけた先でしこたま飲んで酔った後、その場にいた友達全員でオールナイト上映を見に行ったんでした。1周めはまだまだ酔ってて訳がわからなくて、2周めで映像の凄さに酔いが醒めた>>続きを読む
1998年、フォーラム福島で。
小西康陽によるリバイバル上映、本妻の山本富士子と愛人の岸恵子がそれはもう美しく、このメンツの中ではまだ若手だった中村玉緒の愛らしさがたまりませんでした。荒涼とした砂丘>>続きを読む
2003年、フォーラム福島で。
公開当時、通販会社のフェリシモが8人のテーマカラーに沿ったコラボ雑貨を展開しており宣伝に気合いを感じた思い出。当時まだ若手だったリュディヴィーヌ・サニエが小悪魔的に可>>続きを読む
2003年、いわきで。
フォクシー・クレオパトラに扮したビヨンセが終始ファンキーで格好よかった思い出。グリグリもこもこのアフロ、似合ってた。きらきらのボディスーツも。
2003年、いわきで。
メインキャスト3人が3人とも可愛くて格好よくて魅力的だった、はずなのに、今となっては敵役の元エンジェルに扮したデミ・ムーアの怪演しか思い出せないのでした。なんかもう色々と凄か>>続きを読む
2002年、いわきで。
いっつも何かモソモソ食ってるブラピと嫁に頭の上がらないジョージ・クルーニー、いらんことばっかするマット・デイモン。シャオボー・クィンのシーンは手に汗握って見てました。格好よか>>続きを読む
2002年、いわきで。
ペコの無敵感もスマイルの物憂さもアクマの敗北もチャイナの挫折もドラゴンの重圧も最高だった、けど、冷静に考えてみると誰ひとり高校生に見えないのにそれを劇中いっさい考えさせられな>>続きを読む
2002年、いわきで。
エグい描写をさんざっぱら重ねた後で勧善懲悪に至るカタルシス、ブルース・リーやなんかの小ネタ、マンガみたいなCGてんこ盛りの最終盤、頭空っぽのままゲラゲラ笑って楽しめて最高だっ>>続きを読む
2001年、シアター・イメージフォーラムで。
ボリス・ヴィアン「日々の泡」が大好きで、映画化された本作がどうしても見たくて出張ついでに渋谷まで見に行った思い出。月日を重ねるたびごとにバランスを欠いて>>続きを読む
1998年、フォーラム福島で。
ダーク・ディグラーasマーク・ウォールバーグのヘロヘロな歌声で始まるサントラが素晴らしく良くて、プールに飛び込むビキニ女子を水の中まで追いかけるカメラワークとともに流>>続きを読む
2004年9月10日、試写会@いわき。
何はさておき、まずは猪。松茸。そしてサッチモ。ここで場内一同腹抱えて笑ったのを強烈に覚えてます。ブレイク前の本仮屋ユイカがとても可愛かった。それと、トランペッ>>続きを読む
2000年、フォーラム福島で。
淡く翳ったパステルピンクのヴェールが全編を覆うような映像に酔ったような、白昼夢の中をゆらゆら揺れてるような気持ちで見ていた思い出。4人姉妹の中でもとりわけ美しいラック>>続きを読む
1999年、フォーラム福島で。
ジョナサン・リッチマンのツボを心得た劇伴といろんな意味でギリギリな下ネタが最高に最低でした。これを見てから現在に至るまでずっと、ハイネケンを飲むたびいつも決まってこの>>続きを読む