almosteverydayさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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MONK モンク(1968年製作の映画)

3.5

没後40年の節目に「モンク」と「イン・ヨーロッパ」の2作が同時上映されるとのことで、わたしは前者を観に行きました。まず驚かされたのは、バンドとカメラの距離の近さ。多少のズームを用いているとは言え、生々>>続きを読む

選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.5

認知症の当事者である父と、献身的な介護に勤しむ娘。ふたつの視点が軸になっているだけではなく、父の意識は故郷と海辺を行ったり来たりで、かつての記憶と選択次第で有り得たかもしれない妄想との境界さえも判別で>>続きを読む

ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

3.0

四半世紀の長きにわたり聴き続けているシャーラタンズがそこそこフィーチャーされている、と聞きつけて以来「これは必ず観に行かねば」と心に決めていたドキュメンタリーです。いきなりローゼズのラヴ・スプレッズが>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0


この長い長いタイトルだけでもそれと分かる情報量の多さ、カラーとモノクロの印象的な使い分け、映像と静止画とアニメーションをパズルの如く精緻かつ巧みに組み合わせるテクニック、とんでもなく豪華なキャスティ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.5

第1話、タクシー車内でのガールズトークが素晴らしく饒舌だっただけに、その後がすべて朗読劇のように思えてしまったのだけれど、元恋人同士もセフレ同士も教授と学生もかつての同級生も、それぞれが作品の中で本来>>続きを読む

青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

3.5

西田尚美と市川実和子の過去のいきさつを、若気の至りと前のめりな勢いで録音したであろうカセットテープ(!)で露わにする展開には頭を抱えて叫び出しそうになったし、そんなモヤモヤを残したままの相手の娘を短期>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.0

朝ドラ「エール」での好演に熱狂した福島県人として、ぬかりなくチェックしていた窪田正孝主演映画。それも政治を題材としたコメディだなんて、意欲作の匂いしかしないじゃないですか。ましてやタッグを組むのが宮沢>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

それにしても、ミュージカルとヒップホップの親和性ってこんなに高いものだったんですね。よく考えてみれば分かりそうなことだけど、実際に劇中の会話が生活音と重なり合ってシームレスに歌唱へと繋がっていくのは観>>続きを読む

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.0

上映時間172分、特別料金2,500円の触れ込みに違わぬボリュームと密度。関係者へのインタビューと過去の映像を軸にここぞというタイミングでライブ映像を織り交ぜ、バンド結成から喪失と再生までをあるべき姿>>続きを読む

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.0

約50年前に行われた幻のコンサートフィルムが初めて劇場公開されるとあって、予告編からしてべらぼうにパワフルだったもんでそれはそれはもう楽しみにしてました。

主に歌を捧げる喜びが泉のように湧き上がって
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

いちど目にしたら忘れられないこの強烈なビジュアル、5年前にFilmarksを始めた頃からちょいちょいトレンドで見かけていたので地味にずっと気になってました。これだけ細く長く観続けられてるってことは余程>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

デイヴィッド・バーン×スパイク・リーという字面の圧に気圧されながらも、なるべく真っさらな状態で臨みたく例によって事前情報をシャットアウトした状態で劇場に赴きました。

冒頭、脳のプラスチック模型を手に
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ダンシングホームレス(2019年製作の映画)

3.5

冒頭、雨の東京。ある者は公園で、またある者はガード下で、センター街で、中央分離帯で踊り始めます。年代も見てくれもダンスの巧拙もそれぞれに異なる彼らはなぜ踊るのか。ひとりひとりの姿を追い、グループの主宰>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.5

タイトルだけみてなんか良さそう、ってことで足を運んだのだけど、勝手に抱いていたイメージとはひと味違ってひねりの効いた美しい作品でした。映像が美しいというよりも、まずは構図が美しい。デザイン画の教科書っ>>続きを読む

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

3.5

かつての被写体やエディター、同業者でもある妻の談話を織り交ぜながら撮影風景や本人コメントを紐解いていく内容。とりわけ印象的だったのは、カメラ越しに彼と対峙したモデルや女優が皆にこやかに饒舌に語っていた>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

ストーリーはこの上なくシンプルで登場人物も最小限、映像効果や音楽といった演出もごくわずかなので、これはぜひとも予備知識なしで直に体感していただきたいです。あらゆるものを極限まで削ぎ落としたらすごいもの>>続きを読む

甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.5

秋に封切りされた際、この辺りではどういうわけか富谷のみの上映でタイミングが合わず観に行けなかったのですよね。それで先日、同監督による「私をくいとめて」を観た結果、本作を観たい気持ちがあらためて再燃して>>続きを読む

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.0

「美しく生々しくも繋がりを持たない映像の断片の数々、宙に浮いたままの寡黙なモノローグ、これらを覆う静謐で陰鬱な劇伴。いやあ、これ、難しいわ。想像以上に難解だわーと開始10分で白旗を上げました。」

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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

公開前にたまたま目にしたのん×橋本愛対談、ビジュアルも二人の関係性も最高に素敵だったので「これは絶対観に行く〜!」と心に決めていたのでした。もうね、思いがけない点も含めて見どころたんまり。

まずは上
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.5

予告編がド派手かつハッピーだったのに加え、キャストがえらい豪華ってことで楽しみにしてました。冒頭の採決シーンからブロードウェイの狂騒までを一気に駆け抜けるテンションの激アゲっぷりときたらもう、まさにつ>>続きを読む

音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

3.5

名だたるミュージシャンが絶大な信頼を寄せる老舗スタジオの歴史に迫るドキュメンタリー。冒頭、銀座のシンボル和光前を歩く男性の姿を追う画がとてもよかったです。晴れの日も雨の日も夏の日も寒い日も、ずっと変わ>>続きを読む

PLAY 25年分のラストシーン(2018年製作の映画)

3.5

まず、80年生まれの主人公が四半世紀にわたり撮影し続けた膨大な映像をもとに映画をつくる…というコンセプトがめちゃくちゃ巧く機能していると感じました。初めてカメラを手にしたその日のワクワク感や慣れない手>>続きを読む

LETO -レト-(2018年製作の映画)

3.5

伝説的バンド「キノ」のヴィクトル・ツォイが世に出るまでを描く…とは言え、バンドはもとより世情もろくに分からないまま触れる80年代前半のロシアはやけに謎めいて見えました。端麗なモノクロ映像も、着座かつ監>>続きを読む

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

3.5

身体的にものすごく疲弊していて、何なら観ながら寝ちゃってもそれはそれで気持ちよさそうだな〜なんて思ってこの作品を選んだんですけど、全然寝てる場合じゃなかった。めちゃくちゃエキサイティングでした。

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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃポップでファンキーで、そして最高にご機嫌なドキュメンタリーでした。椅子に座ったまま観てるのがしんどい、気を抜くとすぐ肩が揺れてしまいそうだった。

まずは何より創始者ベリー・ゴーディとその
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.5

2018年公開作の中でとりわけ美しかった「君の名前で僕を呼んで」に感銘を受けたドラン作アンサー映画、それも自ら出演するとあって大いに楽しみにしておりました。

マティアス&マキシム、つまりマットとマッ
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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

3.0

うーん、圧倒的カタルシス不足。

ノエルとの断絶からビーディ・アイの一部始終、家庭内のゴタゴタを経てソロ活動で第一線に返り咲くまでをみっちり追ってる、それは分かる。分かるんだけど、どこを盛り上げて何を
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.5

映画を劇場で観たい理由はいくらでもあって、わたしの場合は「でかくていい音」がその内訳を結構大きく占めてる自覚があるんですけど、丸ごと1本「音」にフォーカスできる機会なんてのはそうそう訪れないのでは…?>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

ハイスクール青春映画を観終えるたび「日本にプロムという文化が存在しなくて本当に良かった…!」と胸をなで下ろす側の40代女性ですが、これはよかった。とってもよかった。スクールカーストの頂点を極めし者たち>>続きを読む

ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.5

劇場公開されるブラジル映画はそう多くないけれど、お国柄なのか登場人物の多くが息をするように挨拶と感謝を欠かさないのがなんとも素敵で、観ていてすごくいい気分になれます。「チャオ」も「オブリガード」も響き>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

3.5

「トーキング・ヘッズ」でぐぐると高確率でこれ絡みの映像がヒットするため全くの初見とは言えないものの、通して観るのは今回が初めてです。2020年の今、まさか劇場で体感することができるなんて…!ああああり>>続きを読む

ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

3.5

様々な人が抱える様々な困難をホドロフスキーの過去の作品になぞらえつつ、サイコマジックなる療法?セラピー?でアプローチしていくドキュメンタリー。

根本的な解決に必要なのは己の心と向き合うことに他ならず
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.5

2019年のM-1決勝ファイナルラウンド2組目、かまいたちのネタ。「ぼく、映画の『となりのトトロ』、あれ、1回も見たこともない」でお客がワッと沸いた瞬間、頭にでっかいはてなが浮かんだんですよねわたし。>>続きを読む

ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.5

2017年のヒット作「幸せなひとりぼっち」に続くフレドリック・バックマン原作の映画化、というわけで邦題からして二匹目のドジョウを狙いたい配給会社の思惑をビンビンに感じるんですけども、あちらが妻に先立た>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

撮影は2017年に行われていたものの例の件によりアメリカ本国ではお蔵入り、ここ日本においてもコロナ禍で公開が大幅に遅れるとあって踏んだり蹴ったりの本作ですが、そんな禍々しさとはほぼ無縁。小気味よいピア>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

当初の予定では3月27日公開、実に2か月半ものおあずけを食らってようやくこの日を迎えることができたわけなんですけど、率直な感想は「待った甲斐があった…!」これに尽きます。エンドがロールしない最後の最後>>続きを読む