カテリーナさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

カテリーナ

カテリーナ

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三度目の殺人(2017年製作の映画)

5.0

是枝 原案 脚本 監督 編集作品

見渡す限り人の頭で埋まる広々とした劇場の客席 是枝監督への期待度が窺える
更に豪華なキャスティングが拍車をかける
福山雅治と役所広司の二人の芝居で相乗効果を発揮
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シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.8

90年代の一部の映画マニアを賑わせた石川三千花氏の「勝手にシネマ」が大好きだった 当時はこのカラフルなイラストと毒舌で言いたい放題の彼女に影響を受けて
作品チョイスの参考にしていた
本作の「シリアルマ
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何処までも続く荒れた荒野を
一台の車が走り抜ける
枯れた草花の脇をタイヤを軋ませ
埃を被る古い車のボンネット
忘れられ寂れた街を目指す
冴えない表情のふたりの男

物悲しさの演出としてこれ以上ない風景
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

トム・ハーディの勇姿に悶絶

マーク・ライランスがまた、いいお芝居をしています 自分たちの世代が始めた戦争で若者たちを死なせた責任がある
と毅然とした態度を貫く台詞に痺れる
と、同時に親目線に激し
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.9

メル・ギブソンの監督としての類い稀なる才能が今作でわかる 『ハクソーリッジ』で感動してる場合ではなかった
物語への牽引力 語り口は超ド級の傑作だった 台詞より映像で見せて行くには
説得力が必要 だ
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.9

まだエディ・マーフィーが若くて可愛かった頃の作品
80年代を代表する彼の出世作
囮捜査でトラックいっぱいに積んだ ラッキーストライクを売人に売りさばくやりとりがおかしい
「唇を読め!ファーイブサウ
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.8

何ですか!この面白さ!
久しぶりに大口開けてひたすら大笑いした!最高!
どこからも圧力や規制がないと
こんなに面白いものができるの?
監督は名前も知らなかったけど
過去作が気になる
『エクスペンタブル
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

友人に引き摺られて鑑賞
シネマイクスピアリまで遠征
訪れるのは約1年半ぶり
いつ来ても夢のような空間に
ウットリする
本編始まってから良いのか悪いのか期待通りの内容に
中盤で2回ほど寝落ちする
キャ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.6

赤狩りの映画を初めて見たのは『グッドナイト&グッドラック』か『マジェスティック』だったと思うが その意味がよくわからなかった 政治的思想にまるで興味がなく
共産主義がなんなのかすら知らなかった
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.4

ヒロイン登場シーンの高揚感

ガル・ガドットはなんと美しく凛々しく麗しいのだろう!
正義を貫く最強女性戦士の登場に高揚感が最高潮に達する
スクリーンを見ながらいつものニヤニヤが止まらない 止まらな
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LOVE【3D】(2015年製作の映画)

3.1

赤いネオンのような揺らめき

これを劇場で3Dで公開したのですね
その場にいたことを想像するとゾッとする
心から愛した女性への未練を捨てきれない男のフラッシュバックと白日夢を辿る映画

命と引き
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カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.3

偶然に鑑賞したら意外と面白かった

wowowの予約録画を確認する為に
つけたらタイミングよく放送が始まりせっかくだから触りだけ見てみよう

カリフォルニアに猛烈な揺れが襲う
消防庁ヘリコプタ
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.6

腐った牛乳より新鮮な肉

ウィンディング・レフンの作品の
『ドライブ』は 服役中の夫にかわり ウエイトレスをしながら幼い子供を育てる キャリー・マリガンとの淡い恋心を描き
少しホッとする場面もあっ
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.4

謎の行動が牽引する

田舎の祖父母の家に遊びに行く
私が幼い頃 祖父母の家は昔ながらの 家屋で天井が高く暗くて広くて家具が少なく トイレが外の離れにあった 布団を敷いた部屋の天井は禍々しい模様
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私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.5

自分探し異色コメディ
とでもいいましょうか
自分の未来はどんな職業に就いている?どんな職業が相応しい?
日本ではあまり馴染みのない
ナニーという種類の職種
(ナニー (nanny) とは、特にイギリス
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

もっと早く見れば良かった

前評判通りの最高な映画だった
超の付く怖がりの私は夜思い出して眠れなくなるのが怖くて見るのを躊躇っていた
そんな私を真夜中の惨劇の寂れた屋敷の中へ放り込んで 次から次へ
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

2.6

ダイアン・ラッドが凄い
冒頭のニコラス・ケイジが男の頭を叩き割るシーンからして凄いがその様子を見つめるダイアン・ラッドは恍惚の表情でジッと見守る 異様な雰囲気 更に探偵のジョニーを心配するあまり気が
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ライフ(2017年製作の映画)

3.7

怖かった!序盤で怖さに耐えられなくなって途方に暮れた
あの透明なある物体を見つめて
夜部屋に紛れ込んだ大嫌いな蛾を
死に物狂いで駆除する気持ちを思い出した!怖いし気持ち悪いし!
期待のレベッカ・ファー
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.6

緩急の差が顕著でした
アクション映画なので当たり前ですが それが全てという作風も有りですな 徹底的に贅肉を削ぎ落とし
洗練された作品に仕上がっていました 冒頭からいきなりカーチェイスが始まり度肝を抜か
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フェンス(2016年製作の映画)

3.5

日本未公開

デンゼル・ワシントン3作目の監督作品
原作はオーガスト・ウィルソン 1983年 発表の戯曲『Fences』
舞台は1950年代のピッツバーグ

監督は舞台でも主演を務めたデンゼル・
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

4.2

アルモドバル 初レビュー

『ボルベール』『トークトゥハー』『バッドエデュケーション』『オールアバウトマイマザー』『私が生きる肌』そして『ジュリエッタ』は鑑賞済みだが今作が初のレビューになる
漫画家
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

フォーホースメンのその後

ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフが出来上がったイメージを払拭するかのように挑んだ悪役 は果たして
それなりに憎たらしい
フォーホースメンに感情移入してる証拠
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ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.0

安心のジョン・ファブロー印だった筈が
期待値を上回るできではなかった
ハードル上げ過ぎも良くなかったし
映画鑑賞に臨む時の心の準備
難しいなぁ

まるで本物のように動き回り人間の言葉を話す動
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.2

容赦無い韓国映画の逸品

お互いの利害関係だけでできている絆ほど
脆いものはない
「孤独だなぁ」
この台詞を吐くある人物のその時の切なさは同情では無くて
「ざまあみろ!」だった
久しぶりにカ
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ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

4.0

マイケル・シャノンとアンドリュー君のケミストリー

不動産ブローカーと共に数週間を過ごして
行動や仕草などを徹底的に頭に叩き込み臨んだマイケル・シャノンが冴え渡る
そのマイケル・シャノンに翻弄され
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.6

背景となった沖縄戦

沖縄戦

太平洋戦争末期の1945年4月、沖縄本島に米軍が上陸した。日本軍は、本土上陸を遅らせるための持久作戦をとり、約3カ月間、県民を巻き込んだ地上戦が続いた。各地では、住民
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.3

同じイルージョニストでも
シルヴァン・ショメの『イルージョニスト』とは大分違うですな フランスの田舎町を
相棒のウサギとトランクひとつでドサ廻りをするしがない手品師は とても哀愁漂う
貧乏イルー
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.1

アル中の男が延々と酒を求めて無様な姿を曝け出す話し
『シャイニング』のジャック・ニコルソンを思い出す 禁酒の誓いを破り酒を口にする時にやたらとグダグダと自分を正当化して言い訳する姿にウンザリ
あっちも
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悪夢探偵(2006年製作の映画)

3.6

謎のキャスティング

塚本晋也の世界へようこそ
入って行くまでそれはそれは長いこと
拒み続けて でも完全に無視する事もできない 悪夢探偵という映画
タイトルからして怖い
冒頭のシーンからして怖
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.5

ジェームズ・ガンと言えば
『スーパー』だが 物凄く前に鑑賞それも片手間で
リブ・タイラーやらエレン・ペイジが出ていたなぁ
しかも主役の男性がやたら冴えなくてヒーロー映画なのに、お腹出てるって有りな
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.0

食い足りないなぁ

被害者だと思って見ていた主役のジェイソン・ベイトマンはなんて胸糞悪い奴なんだ
ハンサムで優しくて仕事も順調 昇進を間近に控えている 景色も抜群な新居も構え
順風満帆 あとは可愛
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パーフェクト・ゲッタウェイ(2009年製作の映画)

3.2

編集の力技に完全に騙された
前半と後半で立場が逆転する手法も面白い
今思えば豪華キャストのクリヘムの途中退場!ダイハード4で惚れたティモシー・オリファント 自然体のミラ・ジョボビッチが
はにかみ
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ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.2

テレビをつけたら始まっていた

思わぬ拾い物
ニコラス・ケイジが武器商人を演じる 武器を売る為なら平和より戦争を望み 家族すら犠牲にしても先へ進む冷血漢 他の俳優が演じたら作品全体ががもっと血生臭く
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スペシャルエクステンデットで鑑賞

公開当時劇場で鑑賞するもあまりの衝撃に頭が真っ白になりレビューを一言も描けなかった 今回amazonでスペシャルエクステンデットを購入 本編169分で収録されている
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

復讐の果てに見える白い雪景色

韓国映画の凄さに目覚めた作品
これ以上の復讐劇があるだろうか
仕掛けた張本人でさえ途方も無い時間と労力と精神力を費やしたと思わざるを得ない その心の闇の深さは想像を
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

4.0

繰り返し鑑賞している作品
野沢那智版ダスティン・ホフマンに萌える
彼の凄いところは散々聴きこんでいる
私の耳すら欺くことだ
吹き替えをする俳優によって もっと言うと
同じ俳優でも役柄によって声
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