bさんの映画レビュー・感想・評価 - 59ページ目

ストリート・ミュージック(1972年製作の映画)

3.8

サイケデリックでありながら芸術性が非常に高い。動きとしての気持ちよさはあまり無いがカラフルで独特な色使いやグニャグニャ変化するイメージと音楽との親和性という意味ではファンタジアを想起した。まぁ、要は不>>続きを読む

ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

4.0

タイトル通り、刑務所に籠城しながらカルト集団の襲撃に迎え撃つ話。ジョン・カーペンター老師が初期に制作した低予算ながらそれを感じさせない激渋名作アクション。
序盤のアイスクリームの少女のあの展開はまさか
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ジグザグキッドの不思議な旅(2012年製作の映画)

3.0

めっちゃウェスっぺぇっ!これ以上ないくらいのウェスアンダーソンフォロワーですね。潔癖じゃなくて色調も抑えてるウェスアンダーソンだと思ってもらえばあながち間違いじゃないと思います。
とは言ったもののやは
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リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年製作の映画)

4.2

主人公シーモアの持っている人間の血を好む奇怪な食人植物「オードリー・ジュニア」を中心にあらゆる奇人達による騒動を描いたB級ホラーコメディ。
バラエティに富んだ奇怪な登場人物達が大きな魅力の本作。例えば
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キリクと魔女(1998年製作の映画)

4.0

基本、超人的な赤子キリクが魔女の悪行の邪魔をする話。
色彩感覚とぶっ飛んだファンタジー演出がとにかく独特。  
キリクの超人感はもはやギャグ。産まれる際に胎内から母親に話しかけたり、Mr.インクレディ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.5

韓国ノワールはコメディ要素とホラー演出で光る。後半やや失速したがめちゃくちゃ面白かった。本作は名実ともに韓国映画トップクラスなのは間違いないでしょう。
前半の杜撰でむちゃくちゃな捜査は笑えるし、被害者
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ハッスル&フロウ(2005年製作の映画)

3.8

HIPHOP版ロッキー
宇多丸さんがラジオでオススメしてたので観ました。ラッパーが本職である宇多丸さんから見ても非常にリアリティある作品になっているとのこと。

麻薬のディーラーや売春の斡旋で生計を立
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復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.0

同じ復讐三部作のオールドボーイと比較すると、こちらの方が省略の仕方とか、素っ気ない人物の撮り方とか、唐突なバイオレンス描写とか、そこかしこに武映画からの影響が色濃く見られます。自分はあまり詳しい方では>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

3.8

序盤であっさり犯人捕まってからの息もつかせぬ怒濤の展開、先入観を利用したミスリードが抜群に上手いのでこっちに進むだろうという予想を裏切って来ます。とはいえ1日の出来事なのでまぁそこまで予想外の方向へは>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.6

復讐にとり憑かれた男達の話、なんだか可哀想な人達でした。台詞でかなり説明してくれるので分かりやすくて助かるぜ!けっこう重ためな内容ながら前半は以外と笑える。ゴアも頑張ってた。全体的に暗めな画面で撮り方>>続きを読む

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.4

オチ含め話の構造が某人気漫画と同じでした。
表面的には愛がテーマなのかもしれないですが、個人的には村社会の閉鎖性が大事なテーマでした。管理統制し文字通り箱にしまうことで臭いものに蓋しておけば済むわけで
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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

4.0

何てこった!!クレイアニメってこんなに高い次元に来てたのか!!!しばらく観ないうちにとんでもないことになってました。もうこれCGなんじゃねぇの?ってくらい精密に作られたキャラクター、動きも尋常じゃない>>続きを読む

名探偵ホームズ1 青い紅玉(ルビー)の巻(1984年製作の映画)

3.2

片渕監督が脚本担当、短いながらとてもまとまった脚本で流石でした、監督は宮崎駿なので当然アニメーションとしても高水準

空気人形(2009年製作の映画)

3.7

「私は空気人形、性処理の代用品」
寂しい中年のおっさん(板尾創路)の持っていたダッチワイフ(ペドゥナ)が、次第に心を宿していくことで心を持つことのせつなさを知っていくファンタジー群像劇。

ペドゥナが
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

「逆境に立たされた時、その人の真価が問われる」みたいな名言がありますが、人間追い込まれた時どんな行動が取れるかってすごく大事な気がします。
この映画の主人公は火星でひとりぼっちになるという逆境でも絶望
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劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.8

キャッチコピー「ヤルかヤラナイかの人生なら、俺はヤル人生を選ぶ」

人気企画ものAVを編集した劇場版。その内容はAV監督達が車やバイクで東京から札幌へとレースしながらナンパ成功人数を競うというもの。そ
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.5

鬱な作家は大体この世の終わりを描きたがるんですよね....
イラつく登場人物達に心底辟易するし面白くはなかったけど、圧倒的な映像美でした。特に冒頭のスローモーションのシーンなんてため息が出そうだったし
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『SUNNY』
難病もので友情がテーマのベタベタなエンタメ映画でありながら笑えて感動出来る傑作。
確かに倫理的にアレな所やご都合主義的な部分、話の繋がりが「?」ってなる部分があるけど、そんなことはどう
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.8

「私、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。性は車、名は寅次郎、人呼んで風天の寅と発します。」の口上でも有名な男はつらいよの第一作。
渥美清演じる車寅次郎はデリカシーはないが情に熱く妹思いな男。非モテのくせ
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

4.2

新年早々派手に人体が炸裂していて非常に景気の良い一本でした。
今やロード・オブ・ザ・リングが代表作になったピーター・ジャクソンの初期に撮ったB級スプラッターの傑作。

〈あらすじ〉
謎の生物「スマトラ
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からくりの君(1999年製作の映画)

3.6

途中明らかな作画ミスがあったり、弥三郎の動機付けが若干弱い気もするけど、少年漫画的熱さに溢れていて最高!姫がかわいい、毎回ヒロインのおっぱいを出すのが藤田流。
黒博物館もOVA化してほしい

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ラスト付近の時間停止した状態で終わってくれれば良かったのに。だって物凄く美しい映像だったし、最高の瞬間でストップモーションってこれ以上ないくらい幸福でしょ。後のエピソードが余計に感じた

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.1

決して嫌いな映画ではないけど、初めて参加したライブでノリがわからずひたすら棒立ちしてしまったような感覚に襲われた。コメディとして笑い所が分からず、音楽映画としても乗り切れないでエンドロールが流れ出す結>>続きを読む

デタッチメント 優しい無関心(2011年製作の映画)

3.7

Detachment
(距離を置くこと、超然とした態度、無関心....など)

鈴木先生(ドラマ版)と同時期に観賞出来て個人的には幸福だった。どちらも教育論として観て凄く同意出来るものだったし、教育者
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

4.1

劇場で観たかった.....ECSTASY ...

言うまでもなく本作はいつもの白石映画であり、初めて観る人は面食らうだろうし、それはしょうがない。ただ、白石映画に抗体がある人からすれば最高としか言い
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エコール(2004年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

<映画は少女を閉じ込めがち>

「麻酔にかかったような美しさに魂がかき乱される。」byマーティン・スコセッシ←じーさん何言ってんだ...。
抽象的ではあるが猟奇性と暴力性がフィルムに充満している。所々
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ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE(2013年製作の映画)

2.7

ゴッドタンは深夜に見るから余計笑えるんだよね。キス我慢参加したい。
この映画を観たあと、葵つかさで検索した者は正直に挙手!

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)

4.1

原題『JEDER FUR SICH UND GOTT GEGEN ALLE』 
(訳:人は皆ひとりぼっちで、神はそれを救わない)

邦題ですが『カスパー・ハウザーの謎』とありますが、この映画はカスパー
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Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

3.9

ローグ・ワンを観たせいで冷静な判断力を失っているわけですが、それを中和するため観ました。

ローグ・ワンは選ばれざる者の話だったし真逆の映画だったなぁ。
というのも監督の前作アイアンジャイアントは「君
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.5

この評価は確かに新たなる希望とセットな点数なのは間違いないだす。しかし、まさか事前にオチを知っている映画にこんなに興奮と感動を覚えるとは!

この映画に出てくるのはSWに似つかわしくない様なアウトロー
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.8

個人的には最近の柳楽くんと言えばアオイホノオの焔燃のイメージが強かったんですが、完全に払拭されました。どちらも振り切れた役ですが、ちょっと心配になるくらいの憑依っぷりが凄まじいです。

それにしてもで
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クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落(2012年製作の映画)

3.4

億万長者から億万借金者になるってすげェ事だと思うけど、その歴史的な(?)出来事をドキュメンタリーとして記録出来てた事が一番凄いです。

億万長者のじいさんが、なぜベルサイユ宮殿の様なお城を建てるのか聞
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