過去の自分から逃れられない現在に悩む女性の葛藤を描いた作品。
題材も登場人物も必要最低限。だから上映時間も僅か60分。主演女優の表情がとにかく良くて、自分を重ねて観る人も多いんじゃないかな。
研ナ>>続きを読む
スピルバーグ監督作品の多くで描かれているテーマは「コミュニケーション」だと思う。古くは「未知との遭遇」や「E.T」、以降では「A.I.」辺りがその系譜の代表作になると思う。
そして、スピルバーグの凄>>続きを読む
ここ10年ぐらいの間に世界的な注目を集めるようになったインド映画。この「きっと、うまくいく」はそんなインドの勢いを思いっきり感じさせる痛快な映画だ。
工科大学の同級生三人組が繰り広げる学生生活。とは>>続きを読む
'80年代にはアメリカのMTVを中心とするポップスの繁栄があって、欧米はもちろん、日本に住む少年少女達にも大きな影響を与えた。
正直言って、今までの僕は、それ以上深く考えたことはなかったんだけど、こ>>続きを読む
ティム・バートンによる、2003年公開のターニングポイント的な作品。
それまでの"現代の童話"とでもいうべきファンタジックな作風に、父子関係という現実的な要素を持ち込んだ本作は、ティム・バートンにと>>続きを読む
「フリーダム・ライターズ」は、分かりやすくいえば、アメリカ版「金八先生」である。学級崩壊が進む高校1年のクラスの担任になった新任女性教師による、心のふれあいと再生の物語。
ただし、ここはアメリカ。生>>続きを読む
無人島でのサバイバル。人の興味を引く題材ではあるが、これを題材にした映画やドラマは意外に少ない。こと、1人だけでのサバイバルとなると、ほぼ皆無である。無人島に1人、つまり、現実的には話し相手のいない無>>続きを読む
ブライアン・デ・パルマ監督による「カリートの道」は、間違いなく完璧と言って良い映画だと思う。マフィアを題材にした映画で、地味な作りではあるが、その丁寧な作りから、製作者の熱意がヒシヒシと伝わってくる。>>続きを読む
ほぼ完璧に近い映画。
'80年代アメリカの大ヒット映画。特にマフィア物の映画が好きというわけじゃないのだが、それでも、この「アンタッチャブル」という映画には、ほぼ満点を付けたくなる凄さがある。
ま>>続きを読む
「メメント」で、記憶が10分しか残らない人間の生き様を鮮烈に描いたクリストファー・ノーラン監督による意欲作。今度は人間の夢の中に入り、潜在意識の中から重要な情報を盗む事を稼業にしている男達を描いた、こ>>続きを読む
「クローズドノート」と聞いても、ピンと来る人は少ないかもしれないが、沢尻エリカの「別に」発言は、皆さんご存知のはず。例の問題発言が一人歩きしてしまい、すっかり陰に隠れてしまったけれど、あの発言があった>>続きを読む
日本で生活しているとなかなか実感できない人種差別の現状を、巧みな構成と脚本で表現した映画。
差別者を典型例として分かりやすくキャスティングするのではなく、普通に生活している人間の中でも、差別意識が生>>続きを読む
この映画に対して「戦争の悲劇をごまかしている」、「戦争をコメディにしている」という批判がある事も承知している。だけど、この映画は果してコメディーなのだろうか?
主人公は画面の中で笑っている。でも、>>続きを読む
Fatboy Slimが主催した「Big Beach Boutique 」が開催されたブライトンの海岸は、The Whoのアルバム「四重人格」をモチーフにした映画「さらば青春の光」のロケ地でもある。>>続きを読む
身長167cm、ちょっと鼻にかかった甲高い声、ギョロ目、、、強烈な存在感を持つベテラン俳優、アル・パチーノ(アメリカ版、田村正和?)と、白塗りもメイクもしていないジョニー・デップが共演している、とても>>続きを読む
僕は「アバター」を観た時、真っ先にこの「地獄の黙示録」を思い出した。異論もあるだろうが、この2作品には共通項が多い。
侵略、ジャングル、秩序、命、そして、臨場感溢れる映像、、、「地獄の黙示録」と「ア>>続きを読む
「遊星からの物体X」でも知られるSF/ホラー映画(ちょっとB級寄り)の巨匠、ジョン・カーペンター監督による、もうひとつの代表作。
1997年(この映画が作られた'81年から見れば、近未来という事にな>>続きを読む
改めて「イデオン」を観直すと、この後に作られた「新世紀エヴァンゲリオン」が「イデオン」から非常に大きな影響を受けた事が分かる。
「イデオン」では物語後半となるこの「発動篇」で、"イデの覚醒"→"イデ>>続きを読む
「伝説巨神イデオン」は、「機動戦士ガンダム」で有名な富野由悠季が監督を務めたTV向けアニメ作品。これはその総集編といえる映画版の前篇。地球人類が外宇宙への移民を開始して50年が経過した時代を舞台にして>>続きを読む
インドのスラムで育った無学の少年、ジャマールがクイズ番組に出演し、史上最高額の賞金を手にする物語。
映画の打ち出しとしては、彼がどうやってクイズの答えを知ったのか?という辺りにスポットが当たる事にな>>続きを読む
「下妻物語」でのアニメ導入や、「嫌われ松子」での極彩色エフェクトなど、現実を逸脱した映像表現を得意とする中島監督が、今度はCGと実写の融合に挑戦。
記憶が1日しか残らない少女、パコと奇妙な入院患者達>>続きを読む
タバコ屋の店主と、そこに集まる人達の群像劇。
タバコ屋の店主は、14年間毎日同じ時間、店先で写真を撮り続けている。その写真に写っている街角の光景は、一見どれも同じように見えて、実は微妙に違う。制作陣>>続きを読む
舞台になっているのはロンドンの下町。ギャンブルで多額の借金を抱える事になった主人公が友達と共に奇想天外な返済プランを企てる。一見関係のなさそうな登場人物達が練りこまれた脚本によってひとつのストリーとし>>続きを読む
30年以上前に作られたとは思えない存在感とエンターテインメント性を兼ね備えた名作。この映画が公開された'79年といえばジュリー(沢田研二)がレコード大賞をとった翌々年で、"カサブランカ・ダンディー"や>>続きを読む
'60年代後半に活躍したブルース・シンガー、Janis Joplin。彼女は、音楽だけでなく、その生き様においても伝説的な存在になっている。なにしろ、メジャー・デビューしたのが'68年で、その2年後の>>続きを読む
医者から余命わずかと宣告された2人は、病院を抜け出し、海を見るための旅に出る事を選んだ。基本はたったそれだけの話。
ただ、乗り込んだ車は大金を積んだマフィアの車だったから大変。おバカなマフィア2人組>>続きを読む
昨日と今日のはなし。
「日本映画は貧乏臭い、ディティール重視に偏り過ぎ」日本映画を嫌う人が良く口にする理由であり、僕も正直ほぼ同感なんだけど、この「サマータイムマシーン・ブルース」を見ると、逆に「こ>>続きを読む
「ゴーストバスターズ」や「コーヒー&シガレッツ」でもお馴染み、味のある演技で人気のビル・マーレーが主演。ビル扮する天気予報官は、ルーティンワークに明け暮れる平凡な毎日に嫌気がさしている。そんなある日、>>続きを読む
「ロック・オペラ」という言葉は、恐らく皆さんあまり聞いた事が無いと思うのだけれど、その言葉の響きから、どういう物なのかは何となく想像出来ると思う。
「Tommy」は、もともとロック・バンドThe W>>続きを読む
田舎町の職安で働くデーヴは、大統領のそっくりさん。地元のイベントで、物真似芸を披露するようなローカル・ヒーローだった。そんな彼に、大統領補佐官から、「大統領の影武者にならないか?」と声が掛かる。
当>>続きを読む
クリスマス前に見る映画として絶対オススメしたいのがこれ。ツタヤなんかでもこの時期になると絶対面出しされるので、パッケージに見覚えがある人も多いはず。
パッと見に漂うメジャー感にちょっと引いちゃう人も>>続きを読む
僕ら世代にとっては原田知世主演の実写版でもオナジミ、筒井康隆原作によるSF青春ドラマのアニメ・リメイク。
僕はタイムスリップ(この映画ではタイムリープと呼ばれている)ものの映画が大好きななので、とり>>続きを読む
言うまでもない、ディズニーの大、大ヒット作。「おもちゃ達は実は生きていて、子供達の留守中や眠っている間に活動している。」というテーマは、古典的ながら王道。世界最高水準のCGが、それをポップに映し出す。>>続きを読む
表現の自由と商業としての側面の間で悩んでしまって、結局どちらかひとつのみを選択したり、仕事毎にコンセプトをわけて「今回は営業で」みたいに割り切っちゃう人もいたりするんだけど、そもそも、この2つは絶対に>>続きを読む
「クレヨンしんちゃんだから」と侮っていはいけない。映画マニアの間では日本映画屈指の名作と言われ、僕も大いに感動した。
21世紀を生きるオトナ達は、突如現れた「20世紀博」に心を奪われ、社会生活を全て>>続きを読む
“バタフライ・エフェクト”とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」=初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論の一つ。
主人公エヴァンは、>>続きを読む