Tatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

街の灯(1974年製作の映画)

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これも素晴らしいな。ラスト周りは少し泣ける。堺正章の悲喜劇ロードムービーなのだが、話の発端が特殊すぎる。

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

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めちゃめちゃ素晴らしい。オープニングがかっこいい。アルトマンぽいというのはわかる気がする。

ブロードキャスト・ニュース(1987年製作の映画)

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中学生の頃見た以来の鑑賞。ブルックス流ロマンスコメディの三角関係は、後の『幸せの始まりは』に引き継がれる。めちゃくちゃいい映画。

劇場(2020年製作の映画)

3.2

近年の行定勲監督の映画の中では一番良かった。六畳半の一室で、カメラと被写体の距離感を保って、ラストでその密室空間が飛躍する、小説、演劇を映画的に見せようとする工夫があった。ただ個人的には中盤の自転車の>>続きを読む

高校さすらい派(1970年製作の映画)

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森崎東追悼。面白いが後半ちょっと間延び。『ロケーション』見たいのでどこかで追悼特集お願いします。

サボタージュ(1936年製作の映画)

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話が展開するのがなかなか遅いんだけど、爆弾を運ぶ子供のサスペンス、後半のヒロイン周りの死んだ弟に対する心霊的描写、ナイフを刺す、刺される時の人間のリアクションなど、心理的で怖いヒッチコック映画

HUNT/餌 ハント・エサ(2016年製作の映画)

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2年前のアトロクで三宅隆太が年間ベストに推していたやつ。ちゃんと面白いアニマルホラーであり、活劇エンタメになっていた。見た人みんなが言うように、路面電車の惨劇の素晴らしさは、少女の声から切り返しで既に>>続きを読む

グラス・イズ・グリーナー: 大麻が見たアメリカ(2019年製作の映画)

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ファブ・5・フレディによるお勉強ドキュメンタリー。アメリカにおける大麻文化の重要性。ブラックミュージック文化のおさらいとしても分かりやすい。

マック&デヴィンの"ハイ"スクール生活(2012年製作の映画)

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マジで中身のないしょうもなさだったが、何か作業しながらダラダラ流しとくのにはいい。15年高校留年してるスヌープドッグ。カメオくらいでYGとかタイダラーサインまで出てたのがツボ。ちょくちょく顔を出すマリ>>続きを読む

オレンジカウンティ(2002年製作の映画)

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podcastでスーパーオーガニズムのオロノが勧めていたので見てみた。めちゃ面白い。半ケツのジャック・ブラックがろくでなしすぎる。作家になりたい主人公が成績表の手違いにより合格を拒否されたスタンフォー>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

2.8

相変わらずシャーリーズ・セロンは最高だが、あまり面白くない。この題材で、世の中や社会の生きづらさと自由意志について語ろうとしているのは面白いと思った。アクションは新鮮味に欠け、鈍重とさえ思うシーンがち>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.9

素晴らしいジャンルホラー。なによりも暴力と恐怖は紙一重でありつつ別側面でもあることを叩きつけてくる。恐怖が翻って暴力と化す瞬間が捉えられた瞬間の興奮。何もないショットに何かが見える気がして、暴力が発動>>続きを読む

透明人間(1933年製作の映画)

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透明人間がなかなか粋なやつで笑わせてくれる。

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.1

賛否割れているが、自分はかなり好きだった。言ってしまえば、音楽を中心とした一つ違えばミュージックビデオ的な演出でもあるのだけれど、2000年代のMTV演出を通過し、この手の演出もいくところまで行ったの>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

相変わらず街を映すのは一流のウディ・アレン。タイトルにもなっている雨の降り出し方が印象的で、要は選択を迫られたときに、その場の衝動によって、既に所持しているもう片方を捨てる、そしてそれを劇中セリフの通>>続きを読む

バッド・エデュケーション(2019年製作の映画)

3.7

ゼロ年代にソダーバーグかジェイソン・ライトマンが撮ってそうなブラックコメディ。前半は主人公から引きすぎた距離で描いていたり、話のテンポがなかなか弾まなかったりで、そんなに面白くはないが、後半に、彼は何>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

案外楽しかった。方向性としてはパルプ小説をアメコミ映画でやろうとしている感じ。初期のガイ・リッチーの映画とか、演出も含めかなり連想。マーゴット・ロビーは相変わらず最高だし、キャストはみんな揃って良い。>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

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とにかくクラウス・シュルツの音楽かっこよすぎ、撮影変すぎっていう映画。殺人鬼の運動を満遍なく写していて、常に画面に映るものが動き回っている、その様子だけで見てられる。異常者の動きの観察。序盤と終盤のカ>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

結構好き。イギリスの移民問題、今日的にも現代に繋がる分断を背景に、ブルーススプリングスティーンの楽曲に人生を変えられたパキスタン系の少年の話。史実的な背景と、何故人は音楽を聴くのかという主題を丁寧に描>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

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カサヴェテスの映画の中でも割と好きな方。ラスト、走る少年、投げるカツラのスローモーションがエモーショナル。

救命艇(1944年製作の映画)

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ヒッチコックの映画の中ではそこまで。密室劇でありほぼ会話劇。

Playback(2012年製作の映画)

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特定の時間を繰り返しつつ、映画の中に映っていない外側の、間の時間もしっかり感じさせてくれる。何かをやり直すことは時間を繰り返すことだけじゃなされない。めちゃくちゃグッときた。不意に入るカットの違和感こ>>続きを読む

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

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傑作。全貌を見せない演出がとにかく不気味で怖い。カットバックがこんなに不穏を煽る映画も中々ないと思う。「ホラーは社会の写し鏡だ」を実践してきた、紛れもないロメロ作品。

ロド二ー・キング(2017年製作の映画)

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ロジャー・グーンヴァー・スミスによるロドニー・キング語り。圧巻。所々で映るピンボケした周りの街の光はちょっとくるものがある。

シー・ユー・イエスタデイ(2019年製作の映画)

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勿論BLMのメッセージは響く。プロデュースのスパイク・リーの色が全面に出た感じ。映画としてはタイムトラベルものと題材のムードの食い合わせが悪すぎる。繰り返される歴史の中で、それでも抵抗をやめない彼女が>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.5

短編とは予想以上に違った内容。徹底して白人至上主義団体の内部からの視点で映すという勇気は評価したい。でもこれだったらジェンキンスの話をもっと見たい感じはあった。画面はジェレミー・ソルニエ的な湿気とバイ>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

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めっちゃ久しぶりに見た。劇場でははじめて。宮崎駿の作家性の爆発と、グロテスクなビジュアルイメージ、環境破壊、分断、フェミニズムの文脈と、今見ても色あせることのないダイナミズムとメッセージ性に溢れた傑作>>続きを読む

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.6

最近のウィル・フェレルの映画の中ではいい方だとは思う。『パパvs新しいパパ』ほどではないにせよ。レイチェル・マクアダムスが最高すぎる。シングアロングのシーンがカオスすぎて気が狂うかと思った。アメリカ人>>続きを読む

幽霊と未亡人(1947年製作の映画)

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あまりに完璧でロマンティック。泣いた。上質に可笑しく切ない物語と、幽霊登場シーンに宿る神的ショット。生者に決して触れられない死者。

サンダーロード(2018年製作の映画)

3.5

話はめちゃめちゃ好きだが、シーン毎のぶつ切り感を感じてしまい、テンポ感にはあまり乗ることができず。オフビートなアメリカ映画ではあるが、ワンシーンワンシーンに凝っている感覚しかなく、全体的な流れとしての>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.9

素晴らしい映画。実は画面の中の情報量を極端に過多にせず、とても余裕を持ったシンプルで洗練された絵作り。フレーム外の人々の声。ウニが階段を駆け上がり、先生に抱きつくショットの風の吹かせかたは、ちょっと完>>続きを読む

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.2

ラストが全然乗れなかった。この流れだったらもっとロジカルなオチを期待してしまった。設定はとても楽しい。1人血塗れのウエディングドレスで逃げ回るサマーラ・ウィービングよりも、寧ろ家族側の年長者が執着しま>>続きを読む

疑惑の影(1942年製作の映画)

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これが世界一面白い映画だと言われても反論しようがないほどに面白い。ジョセフ・コットンの世界の解釈、対比となる叔父と同じ名前を持つ少女テレサ・ライトの瑞々しさ。カラーでは絶対にいけない映画の極北だとも思>>続きを読む

THX-1138(1971年製作の映画)

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最初の方は結構面白いのに、白い部屋のあたりから格段に微妙になっていくな。ただディストピアものとしてのディテールは可笑しいし、90分未満なのでなんとなく見れる。

花様年華(2000年製作の映画)

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再見。キネ旬のゼロ年代外国映画ベストで2位になっており、当時から絶大に評価されてるが、そこまでか。とは思うものの、個人的にウォン・カーウァイ作品が苦手なのもある。美術とデザインは素晴らしい。

セイ・エニシング(1989年製作の映画)

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キャメロン・クロウの名作。初監督作品ならではの、たどたどしさも見られるが、ジョン・キューザックのチャームが最大級に貢献している。