RYUYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

登場人物全員、均等に好きだった。
タイトル、"ベティ・カーヴァー"でもいいくらい。ちなみにこの人はスーパーの配達に来たジョニデとエロ漫画みたいなことをするドスケベ奥様...だけど、彼女すらも愛おしいの
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.5

シャーロックの妹・エノーラちゃんがまた駆け回る、イギリス印満天のシリーズ第2作。割と映画のシリーズ化には苦戦しがちなネトフリ作品の中でもこれ、安定期に入ってるんじゃないでしょうか。謎を解きつつ、それに>>続きを読む

最期の祈り(2016年製作の映画)

3.0

終末医療についてのショートドキュメント。
延命治療をするか、しないか。究極の2択。
決断をうながさなければならないお医者さんと、
決断をしなければならない患者の親族。
両者を絶妙な塩梅で描き分けた、非
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物ブツ交換(2018年製作の映画)

3.0

タイトルそのまんま。物ブツ交換を生業とする、ジョージアの田舎のトレーダーおじさんを追ったショートドキュメント。リサイクルショップみたいなとこで服や雑貨を買い付けては、田舎民たちんとこ持ってって、大量の>>続きを読む

我らの罪を赦したまえ(2022年製作の映画)

3.0

障がい者は生きるに値しないから殺す。
...自分がスマホで入力するにも躊躇してしまうような、クソ最悪な、ナチスの一端の短編。
題材は文句なしだが、結局最後に文字で説明しちゃうのね...というのが残念。
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ハート・ショット(2022年製作の映画)

3.0

「と見せかけて」系の短編。タイトルのフォントがかっこよかった。「どうだ!俺に長編を撮らせろ!」という監督の雑なスケべ心が丸出し。浅ましいけど嫌いじゃない。あとは特にない。藤井風。

ジンジャーミルク(2021年製作の映画)

3.5

コロナ禍、リモート、アパート、男女四人、片想い、手話、FaceTime、白いお風呂、恋人たち、ジンジャーミルク。うえだ城下町映画祭というイベントにて鑑賞。この作品がグランプリを獲っていた。納得。役者が>>続きを読む

DAU. 退行(2020年製作の映画)

4.0

全然面白くなかった。けどなんか、圧倒的な時間だった。6時間走るより、この映画を観たほうが痩せると思う。食欲は失せ、性欲は萎み、睡眠欲は卒業旅行に行きました。劇中で「国が国なら拷問行為で裁かれますよ!」>>続きを読む

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

4.0

ソビエトの"ある研究施設"の「食堂のおばちゃんが主人公」というとかなり柔らかく聞こえるけど、本編は全くそんなことはなく、開始数分の「女同士のガチしばき合い対決」にグッと持ってかれ、あっという間に最後ま>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.5

主人公が心を閉ざしてゆくのを、画面上下の黒みをアハ体験みたいに徐々に狭める事で表現したり、「急に撮監ルベツキになった⁈」みたいな、『ツリー・オブ・ライフ』感満載の人生夢想モンタージュをしてみたりと、売>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

『トップガン マーヴェリック』前に観ておくべきは『トップガン』ではなく今作だったのかもしれない。監督も同じで、役者も何人か被ってるし。特筆すべきはマイルズ・テラーが、ある部隊における"弟子"役を演じて>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.0

ポスターに魅かれて初日に観に行ったくせに、断続的に寝てしまった。思ってたより地味な映画で、衝撃とかなかったな。ちなみに主人公は、このポスターの女性ではありません。でもこのシーンが天井だったな。まぁ、寝>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.0

いやもうAVやんけ。最高。ロマンスよりもロマンがある、至福の45分。AVやんけ...。

MY HOMETOWN(2022年製作の映画)

3.5

"金髪放置結果ツートン野郎"がちょっと、衣装含め『そこのみにて光輝く』の菅田将暉すぎねぇか?とは思ったけど、全体的にクオリティが高くて、見応えだらけだった。大学の卒業制作ってことを評価に入れて偉そうに>>続きを読む

キャンセル兄ちゃん(2022年製作の映画)

3.0

コロナ禍における、ある"兄ちゃん"の1日を描いているが、①妊娠発覚②妹と遭遇③自転車が...と、半日に3つも偶然があるのはさすがにウソくさかったっすかね。でもウーバーの先輩役の役者さんの芝居、めちゃく>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.5

失業して何もなくなって、「もう、死んでみっかな〜」みたいな感じで殺し屋に自分の殺人を予約するけど、そんな夜に限ってイイ女に出会ってしまう、生真面目だけどヘンテコな男の...喜劇。

自殺用のロープを買
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

不況により失業してしまった1組の夫婦の人生の浮き沈みを描く、カウリスマキ印満天のオフビートな作品。やっぱ、めっちゃ好き、この人の映画。マジで全員表情筋死んでて、終始誰もが真顔。それがちょっとでも崩れる>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

4.0

カウリスマキの映画って、淡々としてるクセに実はものすごくテンポが良くて、展開させまくってるのが素晴らしいよね。今作も然り。「異国の地に降り立ったおっさんが秒で暴漢に襲われ記憶喪失に」というツカミ、めっ>>続きを読む

荒野の風(2022年製作の映画)

3.5

南アフリカ、犯罪、人種差別。治安最悪の小さな町から抜け出そうと、汚職に横領を繰り返す黒人と白人の刑事コンビが、ある少女の強姦殺人事件によって窮地に追い込まれる。

好きな題材だし、ネトフリオリジナルの
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

描かれる物語は絶望的だが、短編映画というひとつのジャンルにめっちゃ希望をもたらしている、秀作中の秀作。3時間でもクソつまんない映画があるように、20分でも傑作はあることを証明したクソ分厚い映画。

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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

絶対に相容れないであろう韓国と北朝鮮の大使館職員(とその家族たち)が、銃弾飛び交うソマリア内戦(1990)からの脱出に挑む...。

『パラサイト』以降、韓国はもう"普通"に国際的な映画をたくさん作っ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.0

あるわけねぇだろこんないい話...。
脚本の都合通りに動かされる人たち。
感動、ピアノ、くそったれ。

僕の巡査(2022年製作の映画)

3.0

同性愛が「道理に反する」として違法だった50年代のイギリスを舞台に、3人の男女の40年にわたる愛と確執を描く、アマプラオリジナル映画。「40年にわたる」と言いつつ、2時代が交互に描かれる感じなので、物>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

異次元の大傑作だった。今回はどこまで連れてってくれんだ〜?と思ってたら、すっげぇ遠くからこっちに走り込んできた感じ。こんな話法、見たことねーよ。よく思いつくわ、すごい。

連想したのが『ドラえもん』『
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17クラブ(2022年製作の映画)

3.5

漫画アニメ実写CGが見事に融合した、ウソみたいな短編映画。当たり前のように縦長の"マンガサイズ"で始まり、当たり前のようにコマの中で実写の人物が動いてるのめっちゃ面白い。「どうすか?俺新しいことやって>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

こんなにも稲垣吾郎なことがあっていいのかというくらい、稲垣吾郎だった。というのも私は、いまだにたまに「SMAP 再結成」とネット検索し奇跡を諦めていないほどのSMAPファン。新しい地図の3人がABEM>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.5

マーベル史上、最高の映画だと思います。
心が震えました。哀悼じゃなく愛悼。
腕をクロスさせ胸の前に当て、シャです。

このシリーズは敵役の描写が素晴らしい。
中立的で、人の洞察がいちいち深いのよ。
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リスボン特急(1972年製作の映画)

4.5

カッコよすぎる。走行中の列車にヘリで降り、他の乗客にバレずに侵入して敵をブチのめし移送中のブツを奪いに行こうとしている人は絶対に見たほうがいい映画。この方法でやれば確実に成功するわ、確かに。ってくらい>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.5

無実の罪で投獄された我が子のため、ジェイソンボーンじゃなくて一般人ver.のマットデイモンが異国の地・マルセイユで真相究明にひた走る。そんなことかと思ってたけど、本当にそうだったのか...というあんま>>続きを読む

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

公営の救急車がめっちゃ少ないメキシコシティで、「私営救急隊」をビジネスに、怪我人を求めて夜を爆走する家族を描いたドキュメンタリー。まず題材面白すぎ。そして撮影カッコよすぎ。カットバックとか普通に頻発す>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

2.5

仮面のような無表情で観終わった。なんだったんだろう。

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

俺がなぜプールに浮かんで死んでいるかを俺が説明しだす冒頭がまず天才的。トムブラウンの漫才ぐらい強い掴み。借金まみれの3流脚本家が、過去の大女優の屋敷に迷い込み、「ここ住んでいいからアナタ、アタシで映画>>続きを読む

ジャイアンツ(1956年製作の映画)

4.5

傑作だと思う。これぞ映画。テキサスの荒野をうつろう、30年に渡る牧場主たちの成功と転落の一大叙情詩。1956年。201分。まだギリ若者の私からしたら、時にいちばん厄介な「古くてクソ長い映画」なのだが、>>続きを読む

渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.0

旧友が起こした凄惨な一家心中を機に、故郷に戻ってきた男。過去の事件と今の事件が交互に描かれ、やがて結びつく...みたいな、なんか観たことあるような気がする内容だった。年に数本ある、『ファーゴ』とか、『>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

『ボヘミアンラプソディ』以降、音楽伝記映画のハードルが自分の中で爆上がりしちゃってたのを気付かされた一作。エルヴィスはカッコいいよ。それはもうしょうがない。そんなの知ってるし。俺が観たかったのは名曲の>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

テレビアニメの制作現場がどんな感じか知れるかなぁと思って観て、まぁ触りくらいは知れたような...スタジオジブリの『夢と狂気の王国』とか、庵野監督のプロフェッショナルを観た時の方が「なるほどな」という点>>続きを読む